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ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク

2023-12-16 00:48:22 | 映画
ヒューマントラストシネマ渋谷「キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク」を見てきました(上映は既に終了しています)。

1973年にセントラルパークで開催された、キャロル・キングの無料コンサートのドキュメンタリーです。「つづれおり」がヒットし、世界的に人気だった彼女の凱旋コンサートとあって、観客は推定10万人以上だったとか…。コンサートの前は暴風雨だったのですが、それも止み…この時点でなんだか奇跡が起きそうな予感がします。(以下ネタバレします)

コンサート会場にはラフな格好のキャロル・キング、そして見渡す限りの人、人、人…まさに人の海です。コンサートは2部構成になっていました。1部は弾き語り、2部はバンドでの演奏です。弾き語りは「つづれおり」の曲が中心でした。これだけの人を前にしながら、キャロル・キングは終始リラックスした様子で、ガシガシとピアノを弾きながら、ニコニコと歌っています。今さらですが、けっこう強いタッチで弾いてたんですね…しかも、ピアノはほとんど見ていません。基本的にポジティブな歌詞の曲が多いなかで、“Smackwater Jack”のブラックぶり、 “It’s too late”のやるせなさにドキリとさせられます。2部はバンドでの演奏でしたが、メンツがめっちゃ豪華でした。ギターがデヴィッド・T・ウォーカー、ドラムがハーヴィー・メイソン、サックスがトム・スコット…。当時、発売を間近に控えていた「ファンタジー」の曲が中心でした。凄腕のメンツをバックにアグレッシブなパフォーマンスを披露するキャロル・キング。キャロル・キングというと内省的なイメージがあるのですが、こういうグルーヴィーなプレイもする人だったんですね。曲も力強く、意欲作だったことが伺えます。とりわけ“Corazón”がかっこよかった…。そして、コンサートは名曲中の名曲“You’ve Got A Friend”で幕を閉じます。

幕開けからして本当に奇跡のようなライブ…キャロル・キングがキラッキラしていました。それにしても、声ってギフトですよね…彼女の声を聴いているといろんなことがもう大丈夫、と思えてくるから不思議です。そして、思い思いの恰好をしながら(中にはPA用の櫓によじ登っちゃう人も!)聴き入る人々…50年前のNYの幸せな光景です。

帰りはミヤシタパークの中にある「青山シャンウェイ」でランチにしました。「孤独のグルメ」で紹介されていたお店だそうですが、かなり現地っぽい店構え。名物の一つの「蒸し鶏の葱醤油」をいただいたのですが、これが絶品でした。鳥料理はあまり得意ではないのですが、もうお箸がとまらなくなってしまい…さすがでございました。
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