企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

クイジング手法♪ それってありですね

2007年09月10日 | 本の紹介(ビジネス)
クイズを使って、自ら興味を持って勉強してもらえるようにしましょう!というお話です。企業が広告を出す時、どうすれば顧客が自ら「もっと知りたい」と思ってくれるのか。そのひとつの考え方のもとに、クイズとAIDMAを核として答えた内容ですね。
AIDMA自体は、いろんな人がもう古い!と言って別のフレームワークを提示していますけれど・・。だから、マーケティングという視点では、必ずしも最適ではないかもしれません。
ただ、興味を持たせるということについては、明らかに相手が見えている環境などでは、まだまだ有効なフレームワークかもしれないな、とは思っています。で、そのための手法として、クイズを使いましょう!というのは、ひとつのひらめきであり価値があるように感じます。
企業のキャンペーンで、クイズを答えさせるものがありますが、そうしたものの多くは捻っていなくて、あまり価値がない!と筆者は断言しています。たとえば、△△という商品は、おかげさまで○○周年!、という文章で○○を答えさせるとか。すぐ横にヒントがあって、それを書けばよいだけ。それじゃ、お客の頭に残らない!というもの。
クイズを使ったテクニックは、本書を読んでもらいたいと思うので、最小限の披露にとどめたいと思います。ただ、ひとつくらいはいいかな?
「富士山」を答えにするクイズを作りましょう!というもの。小学生なら、日本で一番高い山は、というクイズを作るだろう。でも、いろんなことを知っている大人なら、それじゃ味気ない。
ほぼ100%の人が正解する問題で「富士山」を答えさせること。また、ほとんどの人が間違える問題で「富士山」を答えさせること。これらは、まぁ、やる気になれば可能だろう。じゃぁ、正答率が20%、40%、というのを想定して(もちろん、回答者のタイプを限定しないと意味がないが)作らせるとどうなるか!
なんかとっても勉強になりそうな気がする。

なお、本書では、上記のテクニック以外の、ちょっとマーケティングをかじったひとにとっては当たり前のような話もたくさんはいっているので、テクニックだけならば全体の2~3割ってところです。でも、それだけの価値はありますよ。

顧客と語らえ! クイジング入門
弘中 勝
現代書林

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この本を読んで、競馬を見たくなりました

2007年09月10日 | 企業の一般的な話
岡部幸雄、もう引退したものの、武豊と並ぶ中央競馬界を引っ張ってきたジョッキー(騎手)の一人。新書という形ではありますが、馬とのこと、レースについてのことなどを結構語っている本だと思いました。
競馬を多少した(観戦、投票)ことがある人ならば、彼の名前を知らない人は、よほど最近始めた人くらいではないでしょうか。それほどまでに、大物です。別のスポーツで言えば、イチロー、ナカタ、やわらちゃん、と並ぶといってよいのではないかと思います。
本書では、馬の話も多いので、一部の人は抵抗があるかもしれませんが、プロならではの見識を読み取ることができます。どんな世界にせよ、第一人者が語る内容には、参考になることが少なくないのではないでしょうか?
本書で、もっとも印象に残ったのは、「成功、失敗について、過去の情報にとらわれると判断を間違ってしまうことがある」との指摘です。競馬で、過去のレースを知っているが故に、ある戦法をとらなかった、ということがあるんだそう。けれど、過去を知らない外国人騎手が、乗った感触(多分、馬と話をしているのでしょう)で、誰もがタブーとしてきた戦法をとって、勝ってしまう。
先入観にとらわれないことが、こうしたプロにおいても重要と再認識される!というのが、驚きでした。ほかにも、いろんなエピソード満載です。
ぜひ、競馬ファンはもちろん、そうでない人も、立ち読みでもしてみてください。語り口もやさしくて、読み進められるものと思います。
勝負勘 (角川oneテーマ21)
岡部 幸雄
角川書店

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