企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

上勝の再生の話。ほんまにがんばっとんなぁ♪

2007年09月03日 | 本の紹介(ビジネス)
日本で一番糖尿病の患者の比率が高い県にありながら、特に女性については糖尿病が全国平均よりも少ないという、驚異の町、上勝町。おばあちゃん達が「葉っぱ」を栽培して売っている話は、かなり人に知れるようになっているので、ご存知の方は相当多いと思います。
この仕掛け人というべきか、上勝を再生するきっかけとなった著者が、これまでについてをまとめた本。えぇ話やなぁと思いながら読みました。会話の中に、古き時代の阿波弁がでてくるのが、なんともうれしいですね。
徳島の山奥で、あんなに元気に暮らしている高齢者がたくさんいる一方で、うちの実家では、1名入院+1名要介護。同じ徳島でもえらい違いやなと思いました。きもちの持ちよう!やとは思いますが、一度、上勝に連れて行ってみたいくらいです。
徳島の農業(水産業も含めて)って、関西の食糧庫とも言われるくらい、結構規模もあるし、それなりの品質を維持していると思います。10年以上前に、農業青年者会議?のちょっとした議論に参加したことがありました(これは徳島市の集まりだったか?)が、当時から若い人の考えを結構取り入れる風土があったような気がしていました。農家って古い考えの人が多いんじゃ?と思うかもしれませんが、現在は相当先進的な人多いと思います。
その例のひとつが、上勝だったんでしょう。本書の最後には、上勝の再生・躍進について、他にはない重要な要素があることが書かれています。「人のつながり」なんだそうです。
企業の再生にかかわって(戦略コンサルも含めれば)10年、再生においては、いろんな指標や、新しい取り組み、コンセプトも重要とは思ってきました。それ以上に、現場での人の気持ちのもっていきようが最重要、これはずっと思ってきたことです。いくらコンサルや株主の立場で、あれこれ言ってみても、最後に力を持って遂行したり、人の前にたって動いていかなければ、渦をまくことはできないなぁ、と。
そうした、思いと行動をもった人と、もっともっとコミュニケーションしていきたいと思います。まずは、この本、手にとって見てください。そして、感想などお聞かせ願いたく。


そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
横石 知二
ソフトバンククリエイティブ

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コメント
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