企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

革命とは言わない?(音楽CDの紹介)

2005年05月02日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
ジャケットがものすごいですよね。こんなジャケ、ソビエト崩壊まではロシアのオーケストラの録音では、考えられなかったでしょう。この録音の指揮をしているフェドセーエフのCDは、ジャケットが派手?でして、後に紹介することになるチャイコフスキーの交響曲第5番のCDも、ぱっと見た感じではメタル系の音楽のCDでも問題なさそうなものになっています。
さて、演奏です。ががが、その前にこのCDの帯には面白いことがかいてあるので、まずはそれを引用しましょう。
「奇しくも'91年8月19日、世界を震撼させたあのソビエト・クーデター勃発の日、民衆の怒りの絶叫の中で録音された革命!!」
ということらしいのですね。前半の二楽章がクーデター前の録音で、後半の二楽章がクーデターが起こってからのもの、という歴史的?な録音であります。ちなみに、引用文の中の革命とは、この曲の副題として使用されてきたものでして、クーデターを革命だと言っているわけではありません。
演奏についてですが、このクーデターの話、知らずに聴いていたらそれはそれで構わないくらい、ですね。確かに、いわれてみれば、前半と後半のオケのノリが違うようなのですが、こういうことはスタジオ録音ではまぁまぁあることですし、ライブに至っては、ノリノリの演奏がちょっとしたミスで落ち込んだり、また逆もあるわけで、とにかく、この録音が歴史的事実を聴者に語りかけているとは私には到底感じられなかったです。
とはいっても、この演奏、決して内容が悪いわけではないですよ。この曲の名演としてはバーンスタインの59年のNYフィルものがありますし、ほかにも無茶やってるものが多数あります。ムラヴィンスキーの録音だって捨てたもんじゃない。でも、この演奏だっていいんです。他の演奏に無い美しさがある。繊細というより鮮彩(こんな言葉ありませんよね)と言ったほうがいいような録音です。ロジンスキーやバーンスタインの録音のもののような迫力はありません。堅実な、という形容が似合いますね。
でも、この堅実さのなかに、この曲が訴えかけてこようとしているメッセージを力強く感じるのです。メッセージ自体は受けとめる人によって違って感じられるでしょうから、あえてその話はよしますが、説得力を持った「交響曲第5番」であることは保証いたします。

なお、最近(といっても、ここ数年)では、西本さんの革命もなかなかしっかりして良かったとは思います。ただ、旧版のバーンスタインなどに比べると、盛り上がりに欠けるかと。。


ショスタコーヴィチ:革命
モスクワ放送交響楽団, ショスタコーヴィチ, フェドセーエフ(ウラジミール)
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1917(音楽CDの紹介)

2005年05月02日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
この曲を聴いたことがない方へ、といっても、ほとんどの人が聞いたことはないと思いますが。ちょっとだけ曲の紹介をします。ここでは、この曲の各楽章に付けられている表題を紹介します。この標題がちょっとすごいものですから。
第1楽章は「革命のペトログラード」
第2楽章は「ラズリフ」サンクトペテルブルグ近郊にある湖の名前(ここで1917年にレーニンが革命を練ったらしい)
第3楽章は「アウローラ」革命の時に王宮を砲撃した巡洋艦の名前
第4楽章は「人類の夜明け」
いかがでしょうか、すごい標題ですね。
実は、この録音は、ムラヴィンスキーの最後の録音であるそうです。最後に、人類の夜明けを振ったという指揮者もすごいですね。(まぁ、録音されていないもので振った曲はあるかもしれませんが)この曲、そんなに有名な曲というわけではありません。CDも現在日本で購入できるものは20種類もないのではないでしょうか。とにかく、録音が少ないので、これぞベストと言ってみたところで、そんなにありがたみのあるものではないかも知れません。私にとっては、このムラヴィンスキーの演奏がベストです。他のものは、オケの鳴り、迫力、どれをとってもこれにはかなわない。
ライナーノートを見ればもう少し詳しいことが分ります。
この曲について、あと少し補足すると、初めは短調で始まり、最後は長調で終わる「運命」系のものです。どうも、この系統の音楽を私は好きなようですね。

なお、たぶん同じ録音だと思いますが、今入手可能なのはこのあたりでしょうか?Amazonでは在庫切れになっていますが・・・

ショスタコーヴィチ : 交響曲 第12番「1917年」
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団, ショスタコーヴィチ, ムラビンスキー(エフゲニ), 国立アカデミー・ロシア合唱団, ペトロフ(イワン), キリチェフスキー(ビタリー), ソビエト国立交響楽団
BMGファンハウス

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする