社内で交際したらいけません。うーん。日本ではなかなか考えられないような内規だ。仮にあったとしても、日本だと、CEOや社長が違反しても、お咎めなしで終わることが多いだろう。だが、海の向こうアメリカでは、こんな大企業でCEOが簡単に解任され、取締役を辞任する、なんてことが起きてしまう。Fairness(フェアネス、公平性)を重視する国の、トップ企業らしい対処だと言える。どれだけ、業績を残そうとも、内規を違反する以上は、組織としては許容できない。徹底しているなぁ、と感じる。
仮に、内規がなければ、噂こそされても、すぐに解任ということにはならなかっただろう。まず、内規を作り、それから内規に抵触しそうな人に対して警告を発する。そして、それでも守らなければ解任されることになるだろう。日本ではどうなるか?というと、あり得るとしたら組織の上の人だけが対象になって、従業員(すなわち役員ではない)については、そんな内規で解雇したりしたら、不当解雇なんて言われるのではなかろうか?
しかし、社内で多少の交際があっても、所詮社内の話。競合他社の要人と深い仲になったとかいうのでなければ、問題ないのでは?とも思う。ま、こういうときは、破局したときの悪影響を考えて、作られた内規なんだろうとは思うが。日本の企業人はどう思うだろう?
ボーイングCEO解任 女性幹部と交際、内規違反
【ワシントン=気仙英郎】米航空機会社、ボーイングの最高経営責任者(CEO)兼社長のハリー・ストーンサイファー氏(68)が七日、女性幹部との親密な交際を理由に解任された。同社取締役会は解任理由として、「女性関係が経営判断や会社を統率する能力に影響を与える可能性」を挙げている。
同社は女性幹部の名前は公表しない方針で、この幹部は引き続き社内にとどまるという。ストーンサイファー氏の後任は決まっておらず、最高財務責任者(CFO)のジャームズ・ベル氏(56)が暫定CEOに就任する。
ストーンサイファー氏の女性関係の匿名情報は十日前、リー・プラット会長と社内の法務・倫理担当者にもたらされ、同社はそれを受けて内部調査を行った結果、事実であることを確認した。同社には、社内の男女関係を厳しく律する規定があり、これに基づき、取締役会が辞任を要請、同氏もこれを受け入れた。
ストーンサイファー氏はマクダネル・ダグラス社とボーイング社が合併した一九九七年以降、マクダネル・ダグラス社幹部から取締役となり、前任のフィル・コンディット氏が二〇〇三年末に起きた国防総省からの不正受注疑惑で辞任したのを受けCEOに就任した。
ストーンサイファー氏は、不振続きの民間航空機部門で厳しいリストラを断行。在任中に株価は50%アップし、経営手腕に対する投資家らの評価は高かった。同氏はCEO辞任とともに取締役も辞めるという。
(産経新聞) - 3月8日15時54分更新
仮に、内規がなければ、噂こそされても、すぐに解任ということにはならなかっただろう。まず、内規を作り、それから内規に抵触しそうな人に対して警告を発する。そして、それでも守らなければ解任されることになるだろう。日本ではどうなるか?というと、あり得るとしたら組織の上の人だけが対象になって、従業員(すなわち役員ではない)については、そんな内規で解雇したりしたら、不当解雇なんて言われるのではなかろうか?
しかし、社内で多少の交際があっても、所詮社内の話。競合他社の要人と深い仲になったとかいうのでなければ、問題ないのでは?とも思う。ま、こういうときは、破局したときの悪影響を考えて、作られた内規なんだろうとは思うが。日本の企業人はどう思うだろう?
ボーイングCEO解任 女性幹部と交際、内規違反
【ワシントン=気仙英郎】米航空機会社、ボーイングの最高経営責任者(CEO)兼社長のハリー・ストーンサイファー氏(68)が七日、女性幹部との親密な交際を理由に解任された。同社取締役会は解任理由として、「女性関係が経営判断や会社を統率する能力に影響を与える可能性」を挙げている。
同社は女性幹部の名前は公表しない方針で、この幹部は引き続き社内にとどまるという。ストーンサイファー氏の後任は決まっておらず、最高財務責任者(CFO)のジャームズ・ベル氏(56)が暫定CEOに就任する。
ストーンサイファー氏の女性関係の匿名情報は十日前、リー・プラット会長と社内の法務・倫理担当者にもたらされ、同社はそれを受けて内部調査を行った結果、事実であることを確認した。同社には、社内の男女関係を厳しく律する規定があり、これに基づき、取締役会が辞任を要請、同氏もこれを受け入れた。
ストーンサイファー氏はマクダネル・ダグラス社とボーイング社が合併した一九九七年以降、マクダネル・ダグラス社幹部から取締役となり、前任のフィル・コンディット氏が二〇〇三年末に起きた国防総省からの不正受注疑惑で辞任したのを受けCEOに就任した。
ストーンサイファー氏は、不振続きの民間航空機部門で厳しいリストラを断行。在任中に株価は50%アップし、経営手腕に対する投資家らの評価は高かった。同氏はCEO辞任とともに取締役も辞めるという。
(産経新聞) - 3月8日15時54分更新