あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

元気に ブログを再スタートします!

2011-03-19 23:04:15 | インポート

大地震の発生以来,9日目の夜を迎えています。長い間の音信不通でしたが,今日からブログを再スタートしていきたいと思います。

今日は風が強かったものの,日中には太陽が顔を出し,暖かい一日でした。この暖かさが夜にも続いていてくれるといいのですが,今晩も寒い夜になりそうです。沿岸部の避難所や自宅で過ごされている方にとっては,暖房のない寒い夜を迎えているのではないかと心配しています。燃料が確保され,少しでも暖かい環境で,温かい食事をとることができるようになってほしいと願っています。

私の住む栗原市では,電気・水道も復旧し,沿岸部の避難所で暮らしている皆さんと比べると,格段に恵まれた環境の中で生活できるようになりました。明るい電気の光の下で,温かい食事ができ,お風呂にも入ることができた時には大きな喜びを感じましたが,家族や家を失い,避難所で寒さに震えながら生活する被災者の皆さんことを考えると,とても申し訳ないような思いも感じました。

私は,一昨日から,災害ボランティアとしての活動に取り組んでいます。主に,避難所で生活する一人暮らしのお年寄りの方を支援する活動で,自宅での生活ができるよう,散らかった部屋の中の後片付けや整理,倒れたものの復旧等の仕事です。改めて,独居老人の方が多いという事実に驚くとともに,住めるような環境を整えるためには,これから多くのボランティアの手が必要だということを感じました。昨日・今日と,高校生のボランティアと一緒に活動しましたが,若者たちのこういった自主的な支援には頼もしさを感じました。

こういう時だからこそ,何ができるかと自問し,できるところから行動化し実践できる自分でありたいと思っています。

電気の明るさ,一滴の水のありがたみ,温かい食べ物のおいしさ,入浴の心地よさ,食料の貴重さ

人の優しさ・温かさ,助け合い・支え合うことの大切さ

そして何より かけがえのない命の尊さと重さを 実感することができました。

テレビでお互いに相手が亡くなっていたのではないかと想いながら,やっとのことで生きて再会でき,その喜びをかみしめている姉妹を見ました。地震の時は水門を閉めることを優先し,結果的には家族(妻,息子夫婦,孫)を亡くした地元の消防団長さんが,消防団の仲間から励まされて生きる希望を見出す姿も見ました。この災害の中で,希望の灯をともすように,生まれた赤ちゃんの元気な姿も見ました。ラジオで耳にした,たくさんの人たちの励ましの言葉の温かさに,感動しました。新聞を通して,国境を超えた国際的な支援の輪に,人類としての心のつながりを強く感じました。私の消息を気遣い,メールや電話をくれたかっての教え子たちに,大きな元気をもらいました。

多くの人に助けられ・支えられ つながりながら

今こうして 生かされ,生きていることを 

改めて 強く感じ 深く考える このごろです。

※電気が止まっていた頃に,情報獲得に役立ったのがラジオでした。電池がなくてもハンドルを回して電力を得ることのできる災害専用のラジオでしたので,電池の消耗を気にせず使用することができ,とても助かりました。このラジオは,電灯としての機能も備え,懐中電灯としても使うことができました。懐中電灯の一つに,握力を使って電力を得ることのできる懐中電灯があり,この電灯も電池の消耗を気にせず使うことができました。


あなたは,今も,我が家の宝物です。

2011-03-09 10:28:38 | インポート

新聞の「ひととき」という欄に,『チューリップ忌』と題する文章が掲載されていました。69歳の母親が,31歳で亡くなった娘さんに宛てて手紙のような形式で書いた文章でした。

長女・陽子へ

家の玄関先でチューリップの芽が出ました。……いつも一緒に色や形を相談しながら球根を取り寄せて,咲き具合を競いましたね。ひつぎにもチューリップを入れました。あなたが31歳で大急ぎで逝ってしまうなんて,思ってもみませんでした。……形見の猫のミヤは大切に預かっています。もう19歳と5カ月。ミヤも私たち家族も元気なうちに,と写真を撮りに行きました。あなたの着物を私が着て,ミヤを真ん中にして,「みんなニコニコして写るのよ」と言ったのに,父さんだけは口が「への字」で涙目でした。……夢を何度も見ました。ひつぎのあなたがバッチリ目を開けたのを見て,亡くなったのは夢だったんだ,そう安心したのが夢でした。でも,ある日,元気で戻ってきた夢を見ました。「私はこんなに元気だから,お母さんは心配しなくていいんだよ」とニコニコ言ってくれました。その後は,いつも楽しそうなあなたにあえるようになりました。 ……私はあなたの命日をチューリップ忌と名付けました。あなたは,今も,我が家の宝物です。

きれいに咲くチューリップを夢にみながら,陽子さんと一緒に仲良く楽しそうに語らいながら,球根を植えている親娘の姿が目に見えるようです。猫のミヤにはこれからも長生きしてほしいですね。写真のお父さんのへの字口と涙目は,とてもよく分かります。娘さんをそれだけ大切に可愛がっておられたんですね。私にも娘がおりますので,同じような状況になったら,への字口はわかりませんが,涙目には必ずなると思います。楽しそうな陽子さんにあえるようになってよかったですね。お母さんの陽子さんへの優しい思いが,陽子さんのお母さんを気遣う優しい思いにつながっていったのではないかと思います。チューリップ忌という名前は,明るくて娘さんの「陽子」という名前にもピッタリのような気がします。

私が何より感動したのは,最後の文です。『あなたは,今も,我が家の宝物です。』…いい言葉ですね。陽子さんに対する愛が,どんなに深くそして温かいものであるか……しみじみと心に伝わってきます。

ニュージーランドで亡くなられた方々のご家族も,我が家の宝物を失ったような深い悲しみの中にあることと思います。大学生に殺害された3歳の女の子のご両親も,同様の悲しみの中にあることと思います。

悲しみが少しずつ癒えて,いつかは,『あなたは,今も,我が家の宝物です。』と,陽子さんのお母さんのように言える日がくることを,心から祈りたいと思います。


春を味わいました

2011-03-07 18:44:36 | インポート

ついに,春を見つけ,目と口でしっかりと味わうことができました。

土・日と暖かい日が続き,庭の草木もさらに生き生きとしてきた印象がありました。この分だと,いつもの場所にフキノトウも出ているのではと思い,毎年フキノトウを見かける場所を念入りに探してみました。

そうしたら なんと いつも出てくる場所に,いつもの愛らしい姿で フキノトウが顔を出していたのです。なつかしい親友に久しぶりに再会できたような,感動的なフキノトウとの出会いでした。はじめは3つだけしか見つけられなかったのですが,改めて手探りで地面をなぞってみると,地面から押し出るように顔を出した春に数多くふれることができました。これだけあれば家族みんなで十分に食べられそうだと思い,さっそく収穫することにしました。

ということで,この日の夜(6日)は,家族全員でフキノトウのてんぷらを賞味し,ほろ苦い春をしっかりと味わうことができました。体内に春のエネルギーが充填されたような感じがしました。

ゆっくりと庭を観察すると,オオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウと共に,黄金色のフクジュソウのつぼみも見つけることができました。

暖かい陽光,心地よい春風を通して肌で春を感じ,さらにはおなかで春を味わうことのできた充実した日曜日でした。

        …………………………………………………………………

     春

          3年 日比野 千賀子

  かれ草の間から

  小さなめが出ている。

  かれ草を

  手ににぎると,

  ガサッとくずれた。

  青々としために

  そっと手をふれてみた。

  ぷっくりとして,

  力がこもっている。

  春は

  土の中から

  おし上がってくるのだな。

        …………………………………………………………………

  日本作文の会で編集した「詩のほん 3年生」 に掲載されている子どもの詩です。

  春に手をふれることで,春の命まで感じ取ることができたようですね。

  「ぷっくりとして,力がこもっている」 「春は土の中からおし上がってくるのだな」 という表

  現に,作者の持っている豊かな感性を感じます。 春から感じるみずみずしい生命力が,

  具体的な実感として伝わってくるようです。

  これからも たくさんの春を見つけ 味わっていきたいものですね。


春を迎えて 心の支度を

2011-03-05 22:25:19 | インポート

 3月は,卒業という別れと旅立ちの時でもあります。高校の卒業式は既に終わり,これからは中学校,小学校の順で卒業式を迎えることになりますね。

 青森県弘前市の高校を卒業した原子綾?さんが,新聞のインタビューに答えて次のような決意と夢を語っていました。

 「 … 卒業は別れです。新しい自分になるための。内気じゃないけど,元気な方でもない私。 家族や友達,先生方に守られてきた私。そんな私は,卒業の涙とともに流れていった気がします。大学は東京へ行きたいとずっと思っていました。就職も県外を希望しています。いつか海外へも行きたいな。私のことを誰も知らないところで,違う私になりたいのです。 … 」

 綾?さんは,東京の大学への進学も決まり,将来は学校の先生になりたいという夢を持ち教育学部を選んだとのことです。初めての一人暮らしに備えて,炊事や洗濯もお母さんを手伝いながら練習しているとのこと。新たな出発に備えての支度は,整いつつあるようです。

 黒田三郎さんの詩に,支度(したく)という題の詩があります。綾?さんは,新しい未来の自分を見つめながら,心の支度もできたようですが……。

              

             支度(したく)

                            黒田 三郎

       何の匂いでしょう

       これは

            これは

            春の匂い

            真新しい着地(きじ)の匂い

            真新しい皮の匂い

            新しいものの

            新しい匂い

                 匂いのなかに

                 希望も

                 夢も

                 幸福も

                 うっとりと

                 浮かんでいるようです

                        ごったがえす

                        人いきれのなかで

                        だけどちょっぴり

                        気がかりです

                        心の支度は

                        どうでしょうか

                        もうできましたか

    ……………………………………………………………………………………

3月は,それぞれがそれぞれの人生の節目として,自分の求める希望や夢,幸福に向けて旅立つ時でもあります。

何かと不安もあるかもしれませんが,自分の力を信じて,未来への一歩を刻んでほしいと思います。

心の支度は,そんな一歩を踏み出すための心の構えです。

まだ見ぬ新たな自分との出会いを想い,迷わず力強い一歩を踏み出してほしいと思います。

その一歩が,自分の未来を切り開く 間違いなく 確かな一歩なのですから…。


失われた命と夢

2011-03-04 22:05:20 | インポート

 今日の新聞に,ニュージーランドで被災し,安否が不明な女学生:金丸佳世さんを紹介する記事がありました。佳世さんの夢と,培ってきた国際的な人脈の広さに驚くと同時に,何ともやりきれない悲しみを感じました。

 佳世さんの夢は,海外でダンサーとして活躍することでした。高校在学時からプロバスケットbjりーグ「富山グラウジーズ」でチアリーダーを務め,英語の勉強にも力を入れていたとのことです。佳世さんの交流サイトのページには,138人の友達が登録され,およそ100人が外国人だそうです。2年前短期留学生としてアメリカに渡った佳世さんをホストファミリーとしてお世話し,同じ17歳同士で親しい友人でもあったアントニア・ガスナレズさん,カナダから佳世さんの通う高校に留学し,英語の勉強に没頭する佳世さんの姿をよく覚えているジェフリー・マックギガンさん,富山グラウジーズの元選手で,笑顔でハッピーな女の子であった佳世さんを知っているアメリカ在住のジェイソン・アンダーウッドさん等,世界のたくさんの友達から,佳世さんの心に届くよう,愛のメッセージと無事を願う祈りが送られているとのことでした。記事と一緒に掲載された写真には,笑顔さわやかなガスナレズさんと佳世さんの姿が写っていました。

 また隣接した紙面には,安否不明となっている日本人28人の写真とそれぞれの名前や履歴,さらには本人が求めていた夢が紹介されていました。

 佳世さんと同じように,28名お一人お一人の心の中に,未来に実現したい夢があふれていたのではないかと思います。

 それにしても,いかに自然災害とは言え,一瞬のうちにたくさんの尊い命と希望に満ちた未来を奪ってしまった自然の力(地震)に憤りを感じます。

 運命や宿命といって諦観してしまうのには,余りにも失われたものが大きすぎます。

 痛ましい思いでいっぱいになります。

 たくさんの命と未来を奪ってしまう 災害や戦争こそ,この地球上からは消え去ってほしいと 痛切に願います。

 人は 誰でも 幸せになるために この世界に 生まれてきたのですから ・・・・・・ 。