ついに,春を見つけ,目と口でしっかりと味わうことができました。
土・日と暖かい日が続き,庭の草木もさらに生き生きとしてきた印象がありました。この分だと,いつもの場所にフキノトウも出ているのではと思い,毎年フキノトウを見かける場所を念入りに探してみました。
そうしたら なんと いつも出てくる場所に,いつもの愛らしい姿で フキノトウが顔を出していたのです。なつかしい親友に久しぶりに再会できたような,感動的なフキノトウとの出会いでした。はじめは3つだけしか見つけられなかったのですが,改めて手探りで地面をなぞってみると,地面から押し出るように顔を出した春に数多くふれることができました。これだけあれば家族みんなで十分に食べられそうだと思い,さっそく収穫することにしました。
ということで,この日の夜(6日)は,家族全員でフキノトウのてんぷらを賞味し,ほろ苦い春をしっかりと味わうことができました。体内に春のエネルギーが充填されたような感じがしました。
ゆっくりと庭を観察すると,オオイヌノフグリ・ヒメオドリコソウと共に,黄金色のフクジュソウのつぼみも見つけることができました。
暖かい陽光,心地よい春風を通して肌で春を感じ,さらにはおなかで春を味わうことのできた充実した日曜日でした。
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春
3年 日比野 千賀子
かれ草の間から
小さなめが出ている。
かれ草を
手ににぎると,
ガサッとくずれた。
青々としために
そっと手をふれてみた。
ぷっくりとして,
力がこもっている。
春は
土の中から
おし上がってくるのだな。
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日本作文の会で編集した「詩のほん 3年生」 に掲載されている子どもの詩です。
春に手をふれることで,春の命まで感じ取ることができたようですね。
「ぷっくりとして,力がこもっている」 「春は土の中からおし上がってくるのだな」 という表
現に,作者の持っている豊かな感性を感じます。 春から感じるみずみずしい生命力が,
具体的な実感として伝わってくるようです。
これからも たくさんの春を見つけ 味わっていきたいものですね。
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