あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

あの日から 明日で3カ月

2011-06-10 08:16:06 | インポート

死亡:15,401人  行方不明:8,146人  避難:91,523人

9日現在,警察庁がまとめた被災者数です。改めて,被害の大きさに心が痛みます。

地震と津波が重なり,まだ見つかっていない行方不明の方は,まだ8,000人以上おり,死亡が確認された方と合わせると,23,547人の尊い命が失われた災害でした。

原発事故については,安全宣言が出されるまでにはまだ時間がかかりそうです。放射能汚染による被害とそれに伴う風評被害は以前続いており,被害の範囲も福島県にとどまりません。汚染水を海に放出することで,他の国々にも不安を与えています。やがて安全宣言が出されても,避難区域に指定された故郷に戻るにはさらに長い時間が必要とされます。

震災の復興のための必要財源の確保,原発事故の終息を図るための対策費,被害を受けた方への補償等,今後は莫大な費用が必要となります。新たな消費税の導入,電力料金の値上げ等による国民の負担も増えます。

復興の方向性として,地震や津波に強い 夢や希望の持てる 安心して暮らせる 未来の街づくりが志向されています。未来を視野に入れて街づくりを考えることは,何をどんな形で未来に残すのかという課題に応えることでもあります。

昨日のブログでもふれましたが,地震や津波といった自然災害は人間の手で起こらないようにすることはできません。被害を最小限に防ぎ,人命を守る対策をとる対応しかできません。しかし,原発事故を防ぐために原発を閉鎖することは,人間の手でできることです。

原子力依存のエネルギー政策から,ドイツが選択したように脱原発のエネルギー政策に転換していくことを強く望みます。今後電力をどうつくりだしどう提供していくか,自然エネルギーを活用した発電の振興策等と合わせて,具体的な検討を進めていってほしいと思います。

どんな未来を残していくのか,具体的な未来の姿を想い描きながら,被災地での地震や津波に強い街づくり,原発に頼らない中・長期的なエネルギー政策を計画し,推進していくことを強く願います。

どんな未来を自分は望んでいるのか,その問いに自分で応えていくことが,小さくても確かな未来への一歩となるのではないかと思います。

コメント
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