以前から気になってたキスリング。
シャガールとエコール・ド・パリコレクション(青山ユニマット美術館)で見た作品にやられてしまいました。
キスリングはやはりあの目が印象的なのです。以来、キスリングの作品を見る時にはすごく注視していたように思います。
エコール・ド・パリ関連の展示では出てくるものの、キスリングの作品はわずかな点数のみの展示です。
いつか、キスリングの作品ばかり見られる機会があったらなあと思っていたら、ついにその時がやってきました。
というわけで、水戸にある茨城県近代美術館へ行ってきました。
水戸へは、2月に夏への扉 マイクロポップの時代(水戸芸術館)を見に行って以来で今回が2度目です。
前回は奈良美智さんの作品が見られるということで行ってきました。今回も似たような動機です。
キスリングの個展というのはそうしょっちゅうやるというものでもないので、この機会を逃すと次はいつどこで見られるか分からないなという思いもあって行ってきたのです。
結果、大正解でした。
「エコール・ド・パリの華」というサブタイトルは伊達ではありませんでしたよ。
オランダ娘
見て、ハッと引き込まれる作品です。この水色の目がたまりません。ぞくぞくします。
胸元のカラーを用いた装飾と対照的に背景はシンプルです。娘が引き立ちますね。
併せてこの目と、前に組んだ腕が自らの存在を強烈に際立たせているように思います。
サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)
女性の肖像画のイメージとは全く異なる色彩。
でも、これもキスリングなのです。これはこれで好きなんですよね。
赤いセーターと青いスカーフのモンパルナスのキキ
やはり、目に特徴があります。大きくて、目の中心が上の瞼にくっついている。そして、左右の目は明らかにずれている。違和感を意図的に露にしてる感があるのですよね。
でも、美人なだけによりいっそう、魅力的になってしまうような気がするのです。
スェーデンの少女、イングリッド
今回、一番惹かれた作品です。メインのビジュアルに使用されたのも納得。
目線がばっちりとこちらを見てるのです。
ところがこの目線が病んだものではなく、見てて澄んだ気持ちになってくるくらい気持ちのいい感じがするのです。
解説の文章を見て驚いたのですが、キスリングはこの作品の出来に満足出来ず、もう一枚描いてこのモデルのイングリッド・ルージュに渡したそうです。今もその絵はルージュ家にあるとのこと。
目の前で見るこの作品の出来がそうとういいのに、キスリング自身がそれ以上を描いたという作品を是非見てみたいものです。
ひととおり時間をかけてゆっくりと見て、満足のいく内容でした。
暑かったとはいえ、クーラーがちょっと効きすぎてて寒かったのには参ってしまいましたが。
どこかの幼稚園児が親御さんと一緒に来てましたが、これだけ裸婦画が多かったのになんで?という感じ。まあ、元気いいのを親が静かにさせようとしてたのでそれはまあ、よかったんですが。
7/20まで。
シャガールとエコール・ド・パリコレクション(青山ユニマット美術館)で見た作品にやられてしまいました。
キスリングはやはりあの目が印象的なのです。以来、キスリングの作品を見る時にはすごく注視していたように思います。
エコール・ド・パリ関連の展示では出てくるものの、キスリングの作品はわずかな点数のみの展示です。
いつか、キスリングの作品ばかり見られる機会があったらなあと思っていたら、ついにその時がやってきました。
というわけで、水戸にある茨城県近代美術館へ行ってきました。
水戸へは、2月に夏への扉 マイクロポップの時代(水戸芸術館)を見に行って以来で今回が2度目です。
前回は奈良美智さんの作品が見られるということで行ってきました。今回も似たような動機です。
キスリングの個展というのはそうしょっちゅうやるというものでもないので、この機会を逃すと次はいつどこで見られるか分からないなという思いもあって行ってきたのです。
結果、大正解でした。
「エコール・ド・パリの華」というサブタイトルは伊達ではありませんでしたよ。
オランダ娘
見て、ハッと引き込まれる作品です。この水色の目がたまりません。ぞくぞくします。
胸元のカラーを用いた装飾と対照的に背景はシンプルです。娘が引き立ちますね。
併せてこの目と、前に組んだ腕が自らの存在を強烈に際立たせているように思います。
サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)
女性の肖像画のイメージとは全く異なる色彩。
でも、これもキスリングなのです。これはこれで好きなんですよね。
赤いセーターと青いスカーフのモンパルナスのキキ
やはり、目に特徴があります。大きくて、目の中心が上の瞼にくっついている。そして、左右の目は明らかにずれている。違和感を意図的に露にしてる感があるのですよね。
でも、美人なだけによりいっそう、魅力的になってしまうような気がするのです。
スェーデンの少女、イングリッド
今回、一番惹かれた作品です。メインのビジュアルに使用されたのも納得。
目線がばっちりとこちらを見てるのです。
ところがこの目線が病んだものではなく、見てて澄んだ気持ちになってくるくらい気持ちのいい感じがするのです。
解説の文章を見て驚いたのですが、キスリングはこの作品の出来に満足出来ず、もう一枚描いてこのモデルのイングリッド・ルージュに渡したそうです。今もその絵はルージュ家にあるとのこと。
目の前で見るこの作品の出来がそうとういいのに、キスリング自身がそれ以上を描いたという作品を是非見てみたいものです。
ひととおり時間をかけてゆっくりと見て、満足のいく内容でした。
暑かったとはいえ、クーラーがちょっと効きすぎてて寒かったのには参ってしまいましたが。
どこかの幼稚園児が親御さんと一緒に来てましたが、これだけ裸婦画が多かったのになんで?という感じ。まあ、元気いいのを親が静かにさせようとしてたのでそれはまあ、よかったんですが。
7/20まで。