あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の実像」(東京国立博物館)

2007-06-14 19:00:18 | アート系
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の実像」に行ってきました。

でも、実は2回目。

というのも1回目はあまりにあっさりと「受胎告知」を見てしまって、うまく書けないなと思って見送っていたのです。

前回はパスポート期限ぎりぎりのラスト1回を使用。

今回は新しく作ったパスポートで行ってきました。

さて、午前11時すぎに正門前に到着すると待ち時間は20分。

東洋館の前のところから4列で整列です。しかし、会期末ということもあって、係員の説明の口上も慣れたものでした。

さて、この後はまたお仕事に行くということもあって、第1会場のみで撤収です。

第2会場の混雑ぶりも前回うんざりでしたので。

例のおおげさな金属探知装置のついたゲートをくぐって、会場に入ります。

つづら折りになったスロープを足速に走り、「受胎告知」が視界に入りました。

作品の放つ品格みたいのが漂ってますね、この絵からは。

今回2回目でいろいろなことが見えてきました。

この絵はダ・ヴィンチの都合よく画面構成を決めることが出来たはずなのに、何故こんなにもごちゃごちゃしているんでしょう。

中央の消失点などものすごく計算されていますし、とにかく精緻にこれでもかと言わんくらいにディティールが丁寧に描かれています。

ところが、画面向かって左の天使のまわりがやたらと要素であふれえかえっているのです。

不揃いの木々もですが、天使の顔の前に百合みたいな花が咲いています。かと思うと、この差し出した右手のところだけ背後の石段がなくされています。

このさじ加減はなんでしょう。

一から画面を作成する場合、背景をここまでうるさくするでしょうか。

対照的に画面の右側は、壁をバックにしてマリアが描かれています。顔も斜め前を向いていて、天使の横顔とは対照的です。

こんな謎が気になったものの、やはり一級品です。出来るだけ長い時間、滞留したかったのですが、係員のアラートが気になってそんなには居られませんでした。

でも、前回よりはしっかりと見られてよかったです。

ちなみに写真のは会期前から配布されていた無料の絵はがきです。今回の展示が始まる2日くらい前に行った時に頂いてきました。

おみやげの絵はがきにぜんぜん引けを取らない出来ですね。

この行列もとうとう今週末までです。
すったもんだあったみたいですが、「受胎告知」を貸してくれたイタリアにありがとう
コメント (8)
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