Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年09月26日 | レモンバーム

レモンバーム 19

レモンバームのお話もそろそろ終わりなのですが、ここらで、一杯「実際のレモンバームウオーター」を飲んでみたくなりました。最後まで調べてないので、もっといい方法があるかもしれませんが。理論はちょっと置いて、の気持ちが優先してしまいました。

下は、ホワイトワインの中にレモンバームの葉を入れたものです。レモンバームを入れてから5-6時間すると香と味が抽出されるようです。下の小さい容れ物で3回飲んでしっかり確認しました。本当は花と葉を入れるとよかったのでしょうが、種が出来た後に出てきた新芽を入れました。( 冷やして飲むとおいしいですよ。)

       

 

      

レシピをいくつか見るとコリアンダーの実とアンゼリカの根を一緒に入れるようですが、ご覧の通りです。一口飲むと効果バッチリ、「頭脳明晰、鼓腸も取れ、関節の痛みも消えて、肌はすべすべ、うつ状態はとれて、血圧は降下・・・・・・レモンバームの効能を全て挙げてしまいました。」言うことなしの状態です。アルコールも入ってすこしハイになったようです。


 

幸運なことに、納得の出来るしかも効果のある救済策が新たに提案されます。それは、ヴォージラール通りにある跣足カルメル会のカルメル水を使うというものでした。飲むと宮廷の女性達の発作が治まりました。ルイXIVは提出されていた請願に対して、17098月ヴェルサイユ宮殿にて製造と販売の認可を与えたのです。 

この水は非常にたくさん生産されるようになり、2/15/1773年と1/9/1776年の二度にわたり、僧侶たちは王から特許を得ようとします。三回目の請願にのぞんだ時、薬剤師達が反対していたことに気づきます。薬科大学に跣足カルメル会が年に12,130ポンドを支払うことで決着が図られました。 

ヴォージラール通りにあるカルメル教会はフランス全土及び外国にあるカルメル教会の中心となりました。ボルドーに二カ所、ここでは製造もおこなっていました。Philibert de Nerestang 8人の僧侶が住める住居と土地をリヨンの跣足カルメル教修道院に寄付をします。そこではカルメル水を作るためのMelanesian waterが作られるようになります。革命の後、製造方法の独占を訴えたセッレ ( Serre、イタリア共和国カンパニア州サレルノ県 ) 兄弟が聖バーソロミュー教会(イタリアローマのSan Bartolomeo

all'Isola又はブルゲーリオのSaint Bartholomew, Brugherioを指すと思われる)の階段の一角に居を構えました。その場所は今も占拠されたままになっています。

 

 

つづく。