Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

キッチンエイド 故障と修理

2023年10月24日 | 料理

6QTのキッチンエイドのスタンドミキサーがドウを捏ねている最中に止まってしまいました。バターを入れる寸前でこれから1kgものドウを手でこねるのかと思うと、げんなりしてしまいました。

何とかパンを焼きましたが、ミキサーの修理には少し手こずりました。

おおよその故障箇所と部品の費用は検討が付いていましたのでそれは心配ないのですが・・・・・。ギアの選択に時間がかかりました。そこでこの記事を書きました。

 

https://www.goodmans.net/d/1680/stand-mixer-parts-accessories.htm?p=4

を参考に、馬鹿高いもの、その反対の矢鱈やすいものには手を出さないことが大切です。

まずキッチンエイドのハウジングを開けて、ギアボックスの中のグリスを割り箸を使って掻き出しました。(手順は ”kitchen aid repair"と画像検索をすると沢山の丁寧な映像が出てきます。3つくらいみてから取りかかると始めて直す気がしません。安心して取りかかることが出来ます。)グリスがボックスの中にしっかりと詰まっています。

ギアは注文してから2週間くらいかかりますので、ボックスの中のグリスは丁寧に取り、ギアを掃除します。摩耗したギアは次のような姿になっていて削られた金属片はグリスの中に散らばっています。綺麗に取っておかないと新らしいギアを削ることになります。

        

   

これが摩耗したワームフォロワギアです。平坦であるはずのギアの表面が丸く削られています。これほどとは思っていなかったのでびっくりです。

言い忘れていましたが修理には道具が必要です。+のドライバーに次の二つが要ります。

       

      

           

ノギスにスナップリングプライヤーです。スナップリングプライヤーはこのように先端が閉じた、リングを開くためのものです。(スタンドミキサーにはリングが3つあります)スナップリングプライヤーにはリングを開くためのものと閉じるためのものがありますから気を付けて。(間違えて注文すると返品が効きません。)

ワームフォロワギアはアマゾンから注文するのが得策でしょう。私は次から注文しました。

”ドライブウォームギアベアリングピニオン - 5QT/6QT スタンドミキサー用シャフト付き 9706529 9703445 9703680 W11086780 WP9709231ドライブウォームギアベアリングピニオン - 5QT/6QT スタンドミキサー用シャフト付き 9706529 9703445 9703680 W11086780 WP9709231” このようにアマゾンで入力すると2銘柄出てきます。どちらも(私が注文したものではない方も)中国製でしょう。製品の規格の許容範囲はアメリカ製と同じように甘いですから、手にしたらノギスを使って採寸します。”5QT/6QT スタンドミキサー”と銘打った商品であれば、サイズが合わなければ返品出来るからです。下図に書かれた数字は、摩耗したギアを採寸したのでギアの直径はmmとインチの数字が合っていません。おくられてきたギアをミキサーの中に嵌め込んで滑らかに動くかどうか確かめてください。中央の穴の口径も大切です。ミキサーのシャフトに合わないと使えません。(mmの数字は私のギアを採寸した数字で、インチはキッチンエイドのギアとしてサイト上から取った数字です。)すぐに返品しましょう。この点アマゾンは助かります。

         

注文の際は ”5QT/6QT スタンドミキサー用”と明記された部品を注文することが非常に大切です。この文字がないとサイズが合わなくても返品できません。同じ型番のギアでもキッチンエイドではない異なるメーカーのミキサーに使われている可能性があります。ボッシュやクイジナートにもミキサーはありますから気を付けてください。ノギスは返品の際に必要です。

 

                                  Nice baking !

 

それからギアボックスの中にはグリスをしっかりと詰めてくださいね。削られた金蔵片がグリスの中に溜まり激しい摩耗を防いでくれます。

 

 

 

 


ブリ

2019年11月16日 | 料理

ブリ

  

 

30㎝の物差しと見比べると80㎝以上あるのでブリと言っていいでしょう。尻尾は切り取って神経締めをしてあります。血抜きもしっかりしてありますから味の方も期待できそうです。

ブリ(Amberjack、Seriola quinqueradiata )は、ススキ目アジ科の回遊魚です。

瀬戸内海にも棲息?回遊?しているのでしょうか、10月頃になると「メジロ」として現れます。

  

  

身もたくさん取れますが頭の方も大きく近くに置いた出刃と比べるとその大きさが判ります。写真のように3枚におろして、それを更に2つに切り分けます。

白い腹側と青い背中側を使い分けます。今回は両方を使ってカルパッチョにしました。

  

レシピは普通の、次の通りです。

 

ブラックペッパー、

塩、

バージンオリーブオイル、

レモン汁

 

をよく混ぜて薄くスライスしたぶりの切り身と絡めておきます。

漬け込むように少し時間を取ります。(脂が多いのでその方が良いでしょう。)

皿の中に、

レタス、ロメインレタス、アボカドをぶりと同様にドレッシングを絡めて入れておきます。

その上にぶりの切り身を並べます。細かく切ったイタリアンパセリを振り掛けます。

   

 

サワードウ系のパンと一緒にいただきます。

(うまい!というほどではありませんが、ぶり大根や照り焼きばかりでは飽きてきますので、たまにはこういったものも一考でしょう)

 

 


ローガンジョッシュ

2019年03月28日 | 料理

ローガンジョッシュ( Rogan Josh ; カシミール、ムガール料理 )

まだ寒い日が続きそうです。こんな時はマトンを使ったインド料理に限ります。スパイスと羊の脂が体を温めてくれます。カシミール地方の羊肉を使ったムガール料理をご紹介します。

                  


材料( 4人分)

 

オリーブオイル         40ml

タマネギ(スライス)        1個

 

ジンジャー(ミンス)

ニンニク(ミンス)         1

 

ターメリック            1/2ts

マサラ               1/2ts

コリアンダー              1ts

クローブ                 

カルダモン               

ブラックカルダモン         1

チリ (グリーンチリ、レッドチリ)  各1本

ラム肉              600g

 

トマト                 1

ヨーグルト             360g

 

ジャガイモ               2

塩                                   -


作り方

 

1.鍋にオリーブオイルを入れて熱する。スライスしたタマネギを入れて透明になるまで 炒める。ミンスしたジンジャー、ニンニクを入れて炒める。

           

 ターメリック、挽いたマサラ、コリアンダー、クローブ、カルダモン、チリを入れて約10分間匂いが強く出るまで炒める。

2.12口大に切り分けたラム肉を入れて茶色になるまで15分間炒める。

     

3.切り分けたトマト、ヨーグルトを入れて約40分間、水分が足りなくなったら水を入れて肉が軟らかくなるまで煮る。

    


4.浮いている脂、アクをすくい取る。召し上がる前にジャガイモを入れて火を通し、塩を入れて味を整える。


料理に関してはいつもお話だけですので, 今回はレシピをアップしておきました。参考になさってください。







ホタルイカのピッツァ

2019年03月11日 | 料理

ピッツァ

 

今晩はピッツァを作りました。

お菓子教室の方には口頭で、少し以前のことになりますが、すでに作り方をお伝えしたと思うのですが、作っておられますか?

 

今はホタルイカの季節です。この頃になると、去年食べた味を思い出し、又作って食べたくなります。冷凍や缶詰やその他のいつでも手に入る食材で作ったものは思い出さないのに、たった1回、2回食べただけの、料理を思い出すのは、これこそが料理と言えるものだからでしょう。食べ物と言えるものは、本来このようでなければならないのではと思います。       

 

ホタルイカのピッツァの作り方; 

強力粉、砂糖、塩にぬるま湯とイーストを入れてしっかりと、グルテンが出るまで捏ねます。3-4分でしょうか。オリーブオイルを入れてまた練ります。

(オイルはフィリングによってバージンオリーブオイルあるいは、ピュアオリーブオイルを使いますがここでは半々にしました。小麦粉は強力粉が基本ですが、これまたフィリングによって、全粒粉又は米粉又は薄力粉を10%程度入れます。)

       

生地を煉って少し休ませた後で、ローリングピンで上のように丸く、2㎜ 位の厚さに延ばします。小麦粉を140g 使って直径 36㎝ に延ばしたのが、上の絵です。オリーブオイルを塗ったオーブンの丸い鉄板に敷き込みます。2人分といったところでしょうか。家庭のオーブンは温度が高く上がらないので、ローマ式ピッツァと言えるような仕上がりになります。 (シシリー式に厚く仕上げる方法は又の機会にします。)

 

まず、トマトソースを作ります。鍋にオリーブオイルを入れてみじん切りのニンニクを炒めます。香りをオイルに移したところでトマトとイタリアンパセリ、ブラックペッパー、レッドチリを入れます。ペースト状になるまで加熱し、塩と胡椒で味を整えます。(パセリにするかオレガノにするかはフィリングによって選択します)

 

できたペーストをペイストの上に塗ります。30分くらいオーブンに入れて少し膨らませます。

      

季節のホタルイカの目玉を取って 1/2 のスペースに、サロミをスライスして 1/2 のスペースに入れて、その上にチーズを置きます。ゴーダ、マリボーを細切りにして市販のシュレッダーチーズと一緒に上に載せます。

           

240℃で約25分間焼きます。

 

         

 

右上側がホタルイカ、左下がサロミです。サロミではなくチョリソーの方が良かったかもしれません(というのが食後感です)がこの季節にしか食べられない味に仕上がりました。周りは茶色に焼けて、カリカリとローマ風です。中の方はほにょほにょとしてこれまた美味です。ホタルイカのお腹がブチュッとしていて、この季節ならではのピッツァになりました。







アンコウ雑炊

2019年02月23日 | 料理

アンコウ雑炊 ( arroz de tamboril

 

アンコウが魚屋さんに出てきました。

日本には次のようなアンコウの調理方法があります。

 

あんこう鍋

アンコウ、野菜、割り下を入れて煮立てる鍋。

 

どぶ汁

生肝を乾煎りしてからアンコウ、野菜を入れる鍋。鮟鱇は水分の多いので、野菜を入れるだけでスープが作れます。

 

友酢

あん肝、皮、身などを肝と酢味噌で作ったタレに付けて食べる。

 

刺身

骨の周りの肉など、新鮮な部分を刺身で食べる。

 

ブイヤベース

他の魚介と一緒にアンコウを加え、ローズマリーやサフランなどのハーブと煮込む

 

唐揚げ

皮や身を唐揚げにして食べる。レモンをかけて食べる。

 

 

今日は、近海ものですが手ごろな値段でアンコウが手に入りましたので、ポルトガルでよく調理されている方法で雑炊を作りました。アンコウは低脂肪でやわらかく、ミネラル、ビタミンADEが豊富で、しかもコラーゲンたっぷりの魚です。冬に食べると体がホカホカしてきます。

「アンコウ雑炊」はアンコウの旨味をお米が全て吸ってくれて、100%アンコウを楽しめる料理です。

 

材料(4人分)

オリーブオイル           40ml

玉ねぎ(スライス)         1

ニンニク(みじん切り)        1片

 

水                1500ml

アンコウ              600

 

ホワイトワイン           100ml

塩                 7ml

 

米(洗っておく)          2カップ

イタリアンパセリ           -

パプリカ(赤、粗切り)        1個

 

方法;

1. 鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、ニンニクを入れて炒め、次いで水、アンコウを入れて  煮ます。


2. ボイルしたらアクを取り、ホワイトワイン、塩を入れます。
 

 

3. アンコウが煮えたら、米、イタリアンパセリ、赤ピーマンを入れて約15分間、米が煮えるまで加熱します。 

         

 

4. 出来上がったら、パルミジャーノリジャーノ、みじん切りにしたパセリを振って出来上がりです。Bom apetite!!

     




ラム ミートボール

2018年04月04日 | 料理

 

スパイシーラム ミートボール

 

   

 

この料理は3日前に手にした今月(4月)の bon appétit からの引用です。

何故この料理を引用したかというと幾つかの理由があります。

・この料理はアメリカ人が『ミートボールの料理なんて子供ぽくって笑わせてはいけないよ』とかつてなら取り上げるはずもなかった料理であること。

・日本人に受けるかなと思ったこと。

・手軽そうなこと。

・他の料理に転用出来そうな雰囲気があること。

・様々な国の調味料が使われていること。(全体のバランスは果たして取れているのかなと思ったこと) 

などなどが挙げられます。- - - - - 兎に角、とても気を引く料理です。


四の五の言わずにさっさとご紹介しましょう。


材料(4人分)

卵(L)           1個

パン粉(日本の)      1/2カップ

クミン(挽いた)       1/2ts

レッドペッパー(フレーク)  1/4ts

ターメリック        1/4ts

パセリ(チョップ)     1/4カップ

バージンオリーブオイル   2TBS、1/2カップ

塩            1 1/2ts、プラス少量

ガーリック          2片

ラム肉 (挽いた)      1lb

ミント           2カップ

ゴールデンレーズン     3TBS

ギリシャヨーグルト      適量

 

方法;

1. 卵、パン粉、クミン、レッドペッパー、ターメリック、パセリを混ぜる。オリーブオイル2TBS、塩、ガーリック1個、ラム肉をボールに入れて手で混ぜる。

2. ラム肉をゴルフボール大に丸めて鉄板の上に並べる。オーブンに入れて218℃で褐色になるまで8-10分間焼く

3. ミント、レーズン、パセリ、ガーリック1個、バージンオリーブオイル 1/2カップ、塩一つまみをブレンーで混ぜてペストにする。塩が足りなければ追加する。

4. ヨーグルトをプレートの上に広げてペストとミートボールをのせる。


 





 

 


英国湖水地方・魔法の庭ダルメイン

2017年06月02日 | 料理

アップルゼリー

 

魔法の庭 ダルメイン~イギリス湖水地方の田園ライフ~に登場するアップルゼリーを1700-1900年に刊行されたイギリスの料理書の中から探してみました。

イギリス人、メアリー・イートン著のThe Cook and Housekeeper's Dictionary, 1822. にある「アップルゼリー」のレシピが、ジェーンさんが作るリンゴのゼリーに時代的にも一番近いと思われます。メアリーのレシピには三通りのゼリーが書かれています。


アップルゼリー

ゴールデンピピンを用意して1.5パイント( 852 ml )の春の水で、軟らかくなるまで煮る。細かい水きりザルで漉す。1パイント( 568 ml )につき1ポンド( 454g )の砂糖を加える。卸したオレンジの皮、レモンピールを加えてゼリーになるまで加熱する。 

又は、リンゴを煮て荒いシーブを通す。用意しておいたアイシンググラス ( 魚の浮袋を干したもの ) 1オンス ( 28g) を1/2パイント( 284 ml )の湯に入れてどろどろのリンゴと混ぜる。砂糖、レモンジュース、レモンピールを加えて煮る。ピールを取り出してゼリーをディッシュに入れてテーブルに出す。 

アプリコット、そのほかの果実を保存するためのアップルゼリーを作る時は違った方法を取る。リンゴの皮を剥いて4つに切って芯を取る。それをソースパンに入れてひたひたになるまで( リンゴと同じ量の )水を入れる。潰れるまで煮る。水を適量加えて半時間以上煮る。ゼリーバッグに入れて漉す。

 夏にはコッドリン ( Codlin )、秋にはゴールデンレンネト ( Golden Rennet )、冬はピピン ( Pippin ) で作ると美味しいゼリーが出来る。

 

ジェーンさんのアップルゼリーは最後の方法です。ネルの袋で濾すゼリーは透明感があって味も澄み切っています。ラズベリーやミントを入れて鹿肉のソースに仕上げています。淡白な肉を華やかに引き立てる香り高いソースになっていることでしょう。

 

リンゴの品種確定は254品種のリンゴを取りあげている下記のサイトを参考にさせていただきました。

https://peterlachnewinsky.wordpress.com/2011/09/23/120-heritage-apple-varieties-at-gundungurra-bundanoon/ 

 

料理の変遷について; 

料理は、時代性を大きく映しだす鏡です。特にゼリーの材料は仔ウシのヒザ関節、魚の浮袋、
牛骨、牛皮、豚皮へと時代と共に変化してきました。英国同様のゼリーはありました。
しかし、英国で作られてきたフルーツのゼリーは「マルメロのゼリー」が書かれた
1602年のヒュー・プラット著 Delightes for Ladies by Hugh Plat)から
1669年のケネルン・ディグビィ著の ( The Closet of Sir Kenelm Digby Knight Opened ) 
1822年のビートン夫人の料理書 ( The Book of Household Management ), 
1914年のメイ・バイロン( Pot-Luck, British Home Cookery by May  Byron ) 
至るまでフルーツゼリーは果物に含まれるペクチンを使ってきました。
どうやら英国の料理には、動物由来のゼリーを使う料理と食部由来のペクチンを使って
作るゼリー料理が区別されているのかもしれません。
 
 
 
 
 
 

英国湖水地方・魔法の庭ダルメイン

2017年06月01日 | 料理

 

英国湖水地方・魔法の庭ダルメイン

 

昨日 ( 5/31 ) テレビBSプレミアム 3 ~魔法の庭ダルメイン▽ 英国湖水地方・秋冬そして春 リス大活躍 屋敷伝統りんご料理~を見ていたら、見慣れた絵が登場しました。

ロバート メイ( Robert May; 1588-1664 ) 1660年から1665年に書いたThe Accomplisht Cook or the Art and Mystery of Cookery の中にある“アカシカのパイ包み焼き“ が一部分引用されていました。 

私がかって訳した料理書の中にロバート メイの上記の料理本があります。その部分を引用しておきます。パイの表面に描かれた文様は下の本の中にある図柄そのままでした。シカ肉にしっかりとスパイスを効かせてバターを入れるのがこのレシピの優れたところで、この料理を作らなくても、料理に興味のある方は参考になさってください。その際使っていた型は、下の図柄を拡大すると詳細まではっきりと分かります。

 


興味をそそられてみていましたが、TV内で作られていた内容はレシピそのままでした。この番組は人気があるらしくビデオに取っておられる方も多い様です。「鹿肉の料理」に興味がおありの方も多いのではと思い、今回ブログで取り上げました。

 

アカシカを焼く

アカシカのサイドを用意して骨を取り調味する。バックの筋を取り、皮を剥ぐ。フィレ又はバックに中指大のラードをラードする。先ずナツメグ、ペッパーで調味する。ペッパーを4オンス、ナツメグを4オンス、塩を6オンス用意して一緒に混ぜる。ヴェニスンのサイドに調味する。調味しやすいように内側にナイフで切れ込みを入れる。この形に合わせてパイを作る。パイの底にバター、クローヴを1/4オンス、ベイリーフを1―2枚肉の上に置いて調味する。しっかりと覆う。クローヴ、保存の良いバターを入れて蓋をして8―9時間焼く。最初によくといた卵6―7個を塗る。焼けたら冷ましてよく澄ませたバターを入れる。

アカシカのサイド又は1/2のハンチを用意してライミール1/2ブッシェルを粗めに篩ってボイルした水だけを入れて非常に硬く作る。

熱くして食べるにはシーズニングを半分にして焼き、クラレットワインと良質のバターを入れる。

 

      The Accomplisht Cook or the Art and Mystery of Cookery  から引用

 

弓の模様をつけたパイ包みの横にある、右側の蓋付き鍋の様なものは、アカシカを使って作るパイの型です。平たく作る方法と、円筒形のパイのなかにシカ肉を入れて焼く二通りの方法があります。アカシカは脂身が少ないので「ラード」することと、「バター」を入れることが必須です。

また、パイクラストは、メイの時代では、小麦粉1ポトル( 約 1.2kg)の中にバターを1/4―1/2ポンド、冷水を入れて作る方法を取っていました。上の料理からも分かるようにパイクラストはあくまでも料理を入れて蒸し焼きにするための「容器」でした。固くて食べられなかったと思われます。小麦粉の中に卵とバター、冷水を入れて作る「コールドバターペイスト」もありましたが、今のように美味しいパイ皮が登場するのはもう少ししてからです。

もう少し詳しく説明すると、メイが料理書が出版した1660年は中世後期からすでに250年は経っていますので、クラストはすでに食べられるのではと思いがちですが、そうではないようです。料理書の中で骨髄のパイはbaking ではなく、シチュ、ポタージュと同じboiling の中に分類されています。小麦粉と水で作った(コフィン)はポットと同じ食材を煮る入れ物として扱われています。オーブンに入れて蒸し焼きにする鍋です。蓋をして食材を入れて煮る鍋と同じで、硬くて食べることができなかったたようです。

文中、サイド、バック、フィレ、ハンチとあるのは鹿肉の各部位の名称です。








ボルシチ

2016年12月01日 | 料理

ボルシチ  Борщ с говядиной

http://russianfood.com/recipes/recipe.php?rid=107392 

http://photoretsept.ru/supyi/borshh-klassicheskiy

http://www.edimdoma.ru/retsepty/32473-borsch-po-retseptu-prababushki-so-sposobom-prigotovleniya-myasnogo-bulona

http://russianfood.com/recipes/recipe.php?rid=56092

http://gotovim-doma.ru/view.php?r=683-recept-Borshch-ukrainskii

 

ボルシチはウクライナの料理なのだけれど、手軽に作れそう?なのでロシアはもとより、ヨーロッパにも、そして日本にも広く知れ渡っています。寒くなってきたせいか「教室」の生徒さんからも「ボルシチ」の作り方のリクエストがありました。数回しか、しかもいつ作ったかも忘れるほどに昔のことなので今回ロシアの「ボルシチ」のサイトを、ユーチューブも含めて総ざらえしました。上に上げたサイトをも参考にしながら次のレシピをたたき台にして「ボルシチ」の本筋に迫ろうと思います。

 

Как приготовить вкусный борщ с говядиной 美味しいビーフスープの作り方

 

https://kitchenmag.ru/recipes/2075-kak-prigotovit-vkusnyy-borshch-s-govyadinoy から

このサイトはご覧の通りきれいなお姉さんが主役なので取り付きやすかったことと、書かれているレシピの内容が単純なのでコメントを差し入れやすかったことで引用させていただきました。上のレシピにはスープと書かれていますが内容はボルシチです。

 

 

材料(4人分)

チョップした肉        200 g
水              3L
タマネギ           1個
ガーリック          2 片
トマトペースト        2
ビート            2個
ニンジン           1 個
ジャガイモ          6個
キャベツ           150 g
ベイリーフ           2枚
塩                -
ペッパー                                 -
サワークリーム                       -
ディル                                    -

 

 

方法:
ベースになる肉のブロスを作る。水3Lに肉を入れてボイルする。アクを取り中火で煮る。

 

ガーリック、ベイリーフを入れて80-90分間煮る。

 

スープが出来上がる20分前にジャガイモの皮を剥いて小さく角切りにする。キャベツをチョップしてジャガイモと一緒に入れる。
ブロスができたら肉、キャベツ、ジャガイモを入れる。ボイルして火を中火にして更に15分間煮る。

クックしたらニンジンとビートをおろす。

 

タマネギを細かくチョップしてニンジンとビートを加える。

 

フライパンに油を熱し、タマネギ、ニンジン、ビートを中火で15分間フライする。

野菜が柔らかくなったら鍋に肉を入れ、トマトペースト、塩を加え中火で20分間クックする。

 

スープができたらハーブとサワークリームを添えてサーブする。

 

彼女のレシピはこれで終わりですが、ウクライナのボルシチの 「特徴」 をあげておこうと思います。

 

1.スープが澄んでいること。

2.ビートが赤く仕上がっていること。

3.野菜が煮くずれていないこと。

4.ハーブにはディルとベイリーフを使うこと。

等があげられます。

何せいろんな処で、いろんな人たちが作っているので 「ボルシチの作り方はこうだ!」 と断言するのは難しいのですが。ボルシチ発祥の地のウクライナの人たちは1~4.に気を配って 「ボルシチ」 を作っているようです。

そのためには次のようなことに気を付けてボルシチを作る必要がありそうです。

※ スープ ( ブロス ) が澄んでいるためには肉を煮たブロスをしっかりとチーズクロス或いはキッチンペイパーを使って漉す必要があります。

※ ビートを赤く仕上げるにはビートに熱を加える前にヴィネガーなどの酸に触れさせる必要があります。

※ 野菜が煮くずれないようにするには、軟らかい野菜はボルシチができあがる少し前に入れる必要があります。

※ ディルは北方系の料理には不可欠なハーブです。日本では栽培が難しいですが、春先に種を蒔いて梅雨に入る前に収穫して冷凍する手があります。

「 ボルシチ 」 も他のスープ料理と同じように、翌日に召し上がるのが美味しくいただく秘訣です。

 

忘れていましたが、ウクライナの人たちはトマトペーストではなく、トマトを使い、肉は骨付き牛肉とマトンの脛肉を使います。 ( 豚肉を使う人もいます ) 水の中にペッパー、塩、ガーリック、ベイリーフを入れて肉を90分ほど煮た後、肉を骨から外して一口大に切っておきます。野菜は肉を煮たブロスを一部分取って、これで煮ます。ニンジンとビートの切り方は、このレシピでは触れていませんが、いずれも細長く3-4mm の幅にシュレッダーで切るのが本式です。シュレッダーで切ることで野菜の切り口が鈍くなり、味が沁み易くなります。そして中火ですべてを入れて煮た後、少量のラードとニンニクを一緒にすりつぶし入れ、ディルを入れて火を止めるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


卵のすまし汁

2016年10月14日 | 料理

ストラチャテラ ( Stracciatella、卵のすまし汁 )


 

 「卵のすまし汁」のレシピを見つけたのはお菓子を焼いている間に雑誌を見ていた「あなべるお菓子教室」の生徒さんで、2016年の9月号の “ bon appetite “ の記事からです。上にあるように6892 サウスイースト・ベルモント・ストリート ポートランド, オレゴン州にあるレストラン、コキーヌ(Coquine)のシェフKaty Millardのレシピです。「朝食には大きなワッフルよりも軽いものがいい。冷凍庫にはいつも”ダシ”を入れている。卵をとじて入れれば済むし、好きなものをいれてもいい。スナップエンドウ( julienne sugar snap peas ) や野菜を入れてもいい。」と述べています。私が見落としていた記事を見つけていただいて、写真を見て「きれいな卵のすまし汁ですね。」と指摘していただいた。たくさんの目で見ると自分一人では気づかなかったものが見えてくる。ほんとに嬉しい。

 

菊の花が咲くようにきれいにとじた汁をまさか bon appetite で見ようとは思ってもいなかった。後ろの方のページに A GOOD EGG ( IDEA ) が出ていたのでご紹介しようと思う。日本のサイトではここまで細かく「卵とじの作り方」を述べたものを知らないので、(私だけかもしれないが、)載せておきます。『』内が引用した部分です。 

『日本のスープを使い、ストラチャテラ※の方法で熱いブロスの中に溶きほぐした卵を入れると、羽のように軽やかに仕上げることができ、簡単で満足のいく夕食を平日にいただくことができます。』

※ストラチャテラ ( Stracciatella、イタリア語で細かく割いたの意 ) はイタリアのスープでミートブロスの中に卵を垂らし入れて混ぜてボイルしたもの。下のサイト内では優しそうなイタリアのお姉さんが実演をしています。https://www.youtube.com/watch?v=JWZZqbk8Jss

 

『1. 卵をよくほぐし卵のかたまりをとります。

2. だしを深い鍋で、弱火で加熱します。ホイッパーでかき混ぜてだしの”渦”を作ります。

3. だしを一定の動きでかき混ぜます。卵の中にだしが流れ込むように鍋の約1インチ上から卵を流し入れます。こうすると卵にすぐ火が通ります。』

 和風だしの取り方は我々の方がまし?のようなので省略しました。興味があれば上の引用した最初の文章の中に述べられていますので参考にしてください。

これで私もきれいに澄んだすまし汁が作れそうだ。

 


ポルトガル料理

2016年10月01日 | 料理

Portuguese Fish Stew CALDEIRADA DE PEIXE

 

これから寒い冬に向かって、温かいシチュは文句なくうれしい料理です。特別に美味しければ尚のことうれしいものです。そんなとき頭に浮かぶのはやはり、ポルトガルのシチュです。日本の汁物とは違ったおいしさがあります。1000年、2000年の歴史の中で磨かれたおいしさが、じわっと心の中に染み入ります。寒くなるまでまだ間がありますが、今回は簡単なそれでいて素朴な心にしみるポルトガルのシチュを取り上げました。

 

 

 

“魚のシチュ” は dear Duxa in his blog "Kitchen of Duxa" からの引用です。

 

材料(4人分):

魚 ( サメ、アンコウ、穴子、スズキ、サーモン、イカ、アサリなどを少量多種類そろえるとよい)                                            1.750 kg

オイル                        150 ml
タマネギ(スライス)                    3個

ガーリック(ミンス)                     5 片

ホワイトワイン                   100 ml

トマト                        1 kg
レッドペッパー                     1個

グリーンペッパー                  およそ1個

ポテト(スライス)                   700 g
パセリ                        1束

ピリピリ ( Jindungo: African Bird's Eye )      - 

                                 

ピリピリは鷹の爪のように、小さくてピリッと辛い唐辛子です。写真をよく見ると " Jindungo" の文字が見えます。

方法:

魚に塩をして1時間おく。

鍋の底にアサリを並べる。タマネギ、ペッパー、ガーリック、トマト、パセリを入れる。ポテトを並べて、魚を入れ、タマネギ、ガーリック、ペッパー、トマトを入れて、材料が無くなるまで入れる。最後はタマネギ、ペッパー、トマトで終わるようにする。

ボールにホワイトワイン、オイル、挽いたペッパー、ペッパー、ガーリックを入れて混ぜる。オイルを入れてこれを注ぎ入れる。

約40分間蓋をして煮る。時々鍋を揺らして混ぜる。木じゃくしなどでは混ぜない。

焦げ付かないように気を配り、時々差し水をして味を整える。 

 

 

 

 

このレシピで重要な材料は、魚の臭味を取り味を調えるホワイトワイン、青臭味のあるグリーンぺッぺー、魚です。分けても多くの種類の魚の内、アンコウ、アサリ、穴子は入れた方がいいでしょう。 サメとアンコウが無いときは穴子を増やし、タラなどの白身魚(今回はイサギと太刀魚を入れました)を入れるといいでしょう。タマネギは多いように思われるかもしれませんが鍋の中でなかなかいい役割を果たしています。サーモンを入れた場合はオリーブオイルを心持ち減らすといいでしょう。中火で40分間煮ると、途中で差し水の必要もなく煮上がります。貝は鍋の底一面に敷き詰めるとスライスしたタマネギが焦げ付くこともなく、鍋を数回揺するだけで煮上がります。イタリアンパセリは一束と多いようですがこのレシピではちょうどいい量です。サーワードウのライ麦パンにワインと一緒にいただけば軽くて消化のいい夕食になります。

上のレシピとは少し内容が異なりますが、作り方の似通った「魚のシチュ」の動画が下のサイトで見ることができます。これを見ればおおよその料理の内容がはっきりと理解できると思います。参考になさってください。

https://www.youtube.com/watch?v=bppfoPJcNAc

 

 

 

 


オリーヴ~塩漬け

2016年09月07日 | 料理

オリーヴの塩漬け ( Ζαρωμένο Ελιές Elies Thrubes )

 

最近は日本でもオリーヴの栽培をなさっている方を見受けます。お菓子教室でも「今年はたくさん採れましたよ。」という声を聞きます。私が今までにしてきたオリーヴの塩漬け方法を数年前にお教えしたのですが今回、ギリシャとスペインそれにイタリアのオリーヴの塩漬けのレシピを訳しました。参考になさってください。まだ9月ですからこれから用意すればオリーヴが熟すまでには十分間に合うでしょう。 

まずギリシャのレシピから。ギリシャではオリーヴの実をエリエス ( Elies )と呼び、国内で100種以上を栽培しています。国民一人当たりの消費量は世界一です。主要産地であるカラマタ、アンフィッサ、ミティリニ、アグリーニオ、ハルキディキ、タソス島などではそれぞれに異なる塩漬けオリーヴのレシピがあります。 

http://www.in2greece.com/greekfood/?page_id=6 から、

 

オリーヴの塩漬け ( Shrivelled Olives )

 

材料:

タソスオリーヴ(黒オリーヴ)※       5kg
粗塩                  1kg

オレガノ                 1C

オリーヴオイル              80g

※タソス島 (ギリシャΘάσος / Thasos, Thassos、エーゲ海最北部にあるギリシャ領の島)で採れるオリーヴです。下のタソスオリーヴの絵は http://www.go-thassos.gr/about-thassos/products-of-thassos から引用しました。

                                 

        

                                             タソスオリーヴ 

方法:

傷のないオリーヴを選び、塩をして布袋に入れる。重石をして塩を沁み込ませる。汁が出なくなったら ( 冷暗所におよそ25-30日間 ) 袋から取り出してオイルをまぶして、オレガノと混ぜて保存する。

 

オリーヴの酢漬け ( Elies Xydates. ) 

材料:

カラマタオリーヴ※                   5kg

粗塩                       300g
ヴィネガー                      200g

水                        1.6L

 

※ 濃い紫色のオリーヴでペロポネソス半島のカラマタで採れます。下の絵のような褐色から熟れると濃紫色に変化します。 

                          

              カラマタオリーヴ

 

上のカラマタオリーヴの絵はhttp://www.olivedrop.com/products/ から引用しました。

 

方法:

オリーヴはキズ、虫食いのないものをえらび、オリーヴの種にキズをつけないようにナイフでオリーヴの両側に切れ目を入れます。苦みを抜くために水を張った容器に入れて20日間入れておく。水は毎日取り替える。苦味が取れたら水を捨てる。塩とヴィネガー、水を混ぜ、オリーヴをガラスの容器に移して塩水を張る。オリーヴが沈むのを確かめ、1ヶ月間そのまま成熟するのを待つ。(オリーヴオイルを加えるレシピもあるが長期保存するのであれば、塩水だけのほうがよい)


クレタ島のグリーンオリーヴ ( Κρεταν -Ελλιές Πράσινες Τσακιστές )  

 

材料:

グリーンオリーヴ                5kg 

オレガノ                   一枝

レモン(スライス)                  3個

水                     1.6L

粗塩                    300g

 

方法:

熟れたキズのないオリーヴを選び、種を潰さない程度に加重をかけて押し潰す。或いは木の棒などで叩く。潰したオリーヴを容器に入れて水を満たす。スライスしたレモン、オレガノを入れて(4日間)置く。その後容器の中の塩水を取り替える。オリーヴとレモンスライス、オレガノを入れたまま容器の先端まで1/2インチ残して入れ
る。その隙間にオリーヴオイルを満たして封をする。

                                  

                     ブラックオイリーブ

 

上の3つのレシピはタソス島、カラマタ地方、クレタ島の昔から伝わるレシピで、どの本をみてもどのサイトをひらいてもほとんど同じ内容です。最近はネットが登場して少しヴァリエーションが出てきました。詳細な記述になりハーブの使い方がヨーロッパ的?になっています。以下に引用しておきます。参考になるところは取り入れてください。

 

同じくギリシャのレシピからhttp://www.egnomi.gr/article/32261/ftiaxnw_mayres_xidates_elies.html?category_id=121 から引用しました。

 

ブラックオリーヴ1kgを漬ける ( Για 1 κιλό μαύρες ελιές )

 

カラマタのシミ、汚れのない黒いオリーヴが手に入ったら次の方法を取るのが一番よい。ナイフの刃が種にf触れないように気をつけてオリーヴに二カ所キズを付ける。容器に入れて冷水を満たす。できれば野外に15-20日間、毎日水を取り替えてオリーヴの苦みを取る。日数が問題なのではなく、食べるひとの好みやオリーヴの熟れ具合で漬け置きの日数を判断することが重要です。

蓋のついたガラスの容器を用意して塩水(水1Lに対して粗塩を100g入れて作る)に漬す。良質のワインヴィネガー1C, ベイリーフ1枚、オレガノの若枝2本、ブラックペッパー2-3粒を入れる。オリーヴオイルを2指の厚さに入れて封をして蓋を閉める。冷暗所で保存する。光を遮って保管する。15-20日後にはオリーヴをジャーから移して少量のオリーヴオイルを振ってサーブすることができます。

 

http://www.diakonima.gr/2013/10/23/%CF%86%CF%84%CE%B9%CE%AC%CF%87%CE%BD%CF%89-%CF%83%CF%85%CE%BD%CF%84%CE%B7%CF%81%CF%8E-%CF%83%CF%80%CE%B9%CF%84%CE%B9%CE%BA%CE%AD%CF%82-%CE%B5%CE%BB%CE%B9%CE%AD%CF%82/ から

                                  

 

ホームメイドオリーヴの作り方 ( Πως φτιάχνουμε σπιτικές ελιές )

ギリシャではオリーヴが10月から1月にかけて採れます。キズのない手摘みのオリーヴを使うのがお奨めです。

カラマタオリーヴはナイフで2-3回キズをつける。又はフォークを2-3回突き刺す。 ボールに入れて約10日間水に漬して苦みを取る。1-2日に一回水を取り替える。8日目に苦さと堅さを確認する。水を出して保存用の容器に入れる。7%の塩水を張る。大量に保存するときには10-14%の塩水に入れて保存液の上面にオリーヴオイルを1指の厚さに張っておくと冷蔵庫に入れなくても1年以上貯蔵できます。

 

グリーンオリーヴツビセー ( στουμπιστές ) にはレモン、ガーリック、オレガノの若枝、タイム、ローズマリー、生のフェンネルシード、ペッパーを入れます。ヴィネガー2,塩水3の割合で入れる。2-3日経ったら味を見てヴィネガーを追加します。オリーヴをよい状態で保存するには詰めすぎないことが大切です。冷暗所に保存します。                                

 

http://www.cretangastronomy.gr/2012/11/%CE%B5%CE%BB%CE%B9%CE%AD%CF%82-%CF%84%CF%83%CE%B1%CE%BA%CE%B9%CF%83%CF%84%CE%AD%CF%82-2/ から

 

割ったオリーヴ ( Ελιές τσακιστές )

緑色のカリッとしたオリーヴを2、3日で作る

                          

オリーヴを潰して漬けると採れた年のオリーヴを食べることができます。フレッシュな味と香りだけではなくカリッとした歯触りとレモンの香りも楽しむことができる。香り付けには他のものを入れてつけることもできるが残念ながら長持ちしない。3-4ヶ月経つと柔らかくて味が悪くなるのでたくさん作るわけにはいかないのが欠点です。

 

材料:

グリーンオリーヴ

レモン

粗塩

オリーヴオイル

ヴィネガー

そのほかの香り付け

                            

                              


方法: 虫食い、固いものを取り除き、水の中に入れてレモンスライスをオリーヴ1kgにつき一枚入れます。常に水の中に沈んでいるように落とし蓋をします。水、ヴィネガーは毎日取り替え、レモンスライスは1-2日毎に入れます。オリーヴが適度な苦さになるまで約10日間作業を続けます。

                            


 毎日750mlのジャーに1/2Cの水、塩1TBS, ヴィネガー1/2TS、レモンジュースを入れます。

                           

 

苦みの抜けたオリーヴを新しいジャーに入れます。レモンスライスをジャーの上に2-3枚入れます。レモンジュースを静かに入れ、更に水を入れてジャーを満たします。2-3日後には食べられます。

 

ティップス:

 1. 石又は大理石と一緒に漬け込むとオリーヴが褐色に変色しない。又、苦みを抜く際に入れる蓋はプラスティックあるいはガラスにするとオリーヴが変色しません。

2. 塩を潰したオリーヴの中に入れすぎるとオリーヴが潰れてオリーヴが日持ちしません。濃い塩を抜くには薄い塩水に漬け、その後オイルをまぶします。

3. グリーンオリーヴオイルをまぶして少し多めのレモンジュースを振ります。

4. ジャーは必ず滅菌し、オリーヴを入れるときは冷たく冷やしておきます。

5.  オリーヴの若芽又はフェンネルシードの香りを付けるにはコリアンダーの若芽又はタイムあるいはオレガノの若芽を潰して入れます。

 

再びギリシャのレシピhttp://www.roviesolives.gr/------------------1.html から

 

オリーヴの処理方法 ( Επεξεργασία ελιάς ) 

1)一番よく知られた方法はスペインスタイルです。グリーンオリーヴを2%の苛性ソーダ液に約12時間漬す方法です。漬けた後水でよく洗い流します。世界中で99%のオリーヴがこの方法で処理されていますが、欧州連合のEU規制834では苛性ソーダ※の使用を禁じられているのでオーガニックグリーンオリーヴをこの方法で処理することはありません。

 

水酸化ナトリウムは日本の食品添加物基準では:指定添加物リスト(規則別表第1)  (平成27年9月18日改正まで記載、登録品目数:449品目)に入っています。

 水酸化ナトリウム

製造用剤

   

最終食品の完成前に中和又は除去すること

 

2) ギリシャスタイルは、通常の塩水を使う方法でオリーヴを約8ヶ月間漬けておきます。この方法はギリシャのブラックオリーヴと11/15日以降まで木に成らせてから収穫するカラマタやオーガニックオリーヴにも取られています。

3) 酸化によって色が濃くなるグリーンオリーヴはカリフォルニアの方法では、ほとんどのものが苛性ソーダに浸したのち、グルコン酸第一鉄※に浸して空気を断って120℃で滅菌します。オーガニックオリーヴにはこの方法は使われていません。

 

※グルコン酸第一鉄(Ferrous gluconate、指定添加物リスト(規則別表第1)  (平成27年9月18日改正まで記載、登録品目数:449品目)http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/407593771b8750e94925690d0004c83e?OpenDocument に記載されています。 

子供に非常に重い毒性が現れます。鉄元素10-20mg / kgを摂取すると毒性の徴候を示し、60以上10mg / kgの摂取では重篤な結果が現れます。胃腸粘膜が腐食し、心臓や血液には脱水、低血圧、ショック、消化器系には下痢、吐き気、嘔吐、神経系に対しては悪寒、めまい、昏睡、痙攣、頭痛が起こります。2-3時間で消えますが、数日後再び現れます。

 

4) シーラレイオリーヴ ( Olives Xiralates , Throumpes, ギリシャのタソス島で採れる) ※ は粗塩をまぶして、時には2ヶ月以上脱水します。

 

※シーラレイオリーヴの絵は http://recipes.wikia.com/wiki/Elies_Throumpes から引用。下のレシピも

                                           

 オリーヴの塩漬け ( Elies Throumpes )

  

材料:

ブラックオリーヴ ( throumpes )   1kg

塩                3/4kg

 

方法:

1.よく洗い水の中に2-3日間漬ける。

2.瓶の中に塩とオリーヴを層状に入れる。

3.布でフタをして1-2ヶ月間寝かせる。冷暗所に保管すれば2年間保存できる。

4.食べるときには水でよく洗う。

5.ギリシャサラダに、アペタイザーに、ウーゾ ( ούζοOuzo, アニスの香りがする、ギリシャとキプロスで生産される無色透明のリキュール)と一緒にサーブします。

これは最初にご紹介したタソス島の方法の1ヴァリエーションです。ギリシャでは苛性ソーダを使わないと言っていますが実際はどうなのでしょうか?

    

オリーヴの生産量世界一のスペインのサイト http://www.ehowenespanol.com/aceitunas-negras-curadas-como_257701/ から

 

生産地と塩漬けをしたオリーヴの使い方でオリーヴの処理方法が異なります。

割れた或いは割ったオリーヴはを様々な方法で渋抜きをするのは、オレウロペイン ( Oleuropein、オリーヴやイボタノキの葉に含まれる化合物で強力な抗酸化作用があり、エクストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルの苦い辛味の元となっています。又、免疫系を強化すると言われています。) という苦み成分を取り除くためです。

                            

絵の下には、「塩蔵したオリーヴは一番使いやすいという説明があります;Las variedades de aceitunas ricas en aceite funcionan mejor con el método de curado de sal.」

そして次の文章が続きます。生のオリーヴは非常に苦く食べる前に苦みを取り除かねばなりません。水につける、塩水につける、晒す等いくつかある方法の中で、一番簡単な方法が塩を使った方法です

 

ブラックオリーヴの塩漬け ( Cómo hacer aceitunas negras curadas ) 

材料:

生のブラックオリーヴ

大きなボール

水切りボール

粗塩

 

方法:Minimizar

1.薬がかかっていない固くてなめらかな肌をしたブラックオリーヴを摘む。

2.大きなボールに入れて一晩水につける。オリーヴを取り出して戸外で乾燥する。乾いたらローリングピンで叩く。ナイフで0.31cmの深さのキズをつける。

3.割ったオリーヴを箱の中に入れた布の上に並べる。粗塩をオリーヴの半量振りかける。オリーヴを外に出して水分を出す。夜は取り込む。

4.毎日オリーヴを返す。一週毎に箱を取り替える。塩も取り替えて5-6週間続ける。

5.オリーヴにしわができたら水切りボールにのせてボイルしている湯を2-3秒間かける。ペーパータオルの上に置いて一晩乾かす。

6.オリーヴ4.5kgに対して塩を0.45kgまぶすと室温で1ヶ月冷蔵庫に入れると6ヶ月間持つ。

 

同じくスペインのサイト https://cookpad.com/es/recetas/236190-olivas-en-sosa から

 

苛性ソーダを使う方法 ( Olivas en sosa )

材料:

1. 苛性ソーダ ( 1kgのオリーヴに対して30 g )
2. 水
3. 塩
4. レモンピール

苛性ソーダを水に溶かす。オリーヴを24時間入れる。水を注ぎ木じゃくしで混ぜ、しっかりと洗い流す。オリーヴが少なくとも5分間水に浸っているようにする。オリーヴの表面がぬるぬるしていないことを確かめる。

苦みが残っていたらもう少し浸す。流水に約12時間さらし数回ゆすぎます。苦みが取れたら水から出し磁器に入れて塩、好みでレモンピールを加えます。豊かなピーナッツのような味がします。

 

イタリアのサイト http://www.coquinaria.it/archivio/fattoincasa/olive/olive.html から

 

ホームメイドオリーヴ ( Fatto in casa )

                              

甘さと新鮮さが残るオリーヴを作るにはどうすればいいだろう。 

グリーンオリーヴ

新鮮なグリーンのできれば大きなオリーヴを用意する。

オリーヴ1kgに対して苛性ソーダを20g温水に溶かす。

プラスティック又はステンレスの容器に入れて冷水を満たす。その中に溶かしたソーダを入れる。24時間そのままにしてその間2-3回混ぜる。水を替えオリーヴをゆすぐ。水に再び入れて24時間置く。再び水を取り替えてオリーヴ450gに対して塩を100g入れる。

ブラックオリーヴ

グリーンオリーヴは1週間で食べられるが、ブラックオリーヴは更に時間がかかる。

熟したオリーヴを手に入れてフタのあるプラスティックの容器に入れる。1kgのオリーヴに対して塩を120g入れる。よく混ぜて冷暗所に置く。1年後に食べることができる。

 

同じくイタリアのサイトから http://www.tuttogreen.it/come-conservare-le-olive-olive-in-salamoia-e-olive-sotto-sale-olive-sottolio/

 

塩水漬け、オリーヴオイル漬け、塩漬け方法 ( Come conservare le olive: olive in salamoia, olive sott’olio e olive sotto sale )

特に又熟していないグリーンオリーヴ、すでに熟したブラックオリーヴには次の方法を推奨します。

 

材料:

草木灰                             1kg

生のライム                            80g
塩                        80g

水                         8L

フェンネルの茎一握り又はフェンエルシード

 

オリーヴの準備:

ライムと灰を少量の水と混ぜて泥状態のものを作る。これでオリーヴを覆って重しをする。12時間、長くても14時間静置する。柔らかくなったらよく洗って数回すすぐ。

これを容器に入れて新鮮な水を満たし、水を1日に3回取り替える。水もきれいになり、オリーヴから苦みがなくなるまで、5日間ほど繰り返す。  

ボイルしている水の中に塩、フェンネルを入れて塩水を作る。2-3分間ボイルしてから冷ます。広口の蓋のある容器の中にオリーヴを入れる。冷ました塩水を入れる。

                                    

 

保存方法: 

塩漬け ( Olive sotto sale. ) この方法はブラックオリーヴにむいている。 

 

材料:

チリ                 1束

レモンピール            1-2個

塩                  ―

ガラス又は陶器の容器         1

 

そのほかの方法: 

入れ物の中にオリーヴ、塩、ペッパーとレモンピールを順に層になるようにならべる。容器を一杯にして約3週間静置する。その間毎日出てくる汁を取り除く。流水でよくすすいで密閉できる容器に入れて保存する。数ヶ月間保存できる。

                                  

グリーンオリーヴとブラックオリーヴは塩漬け又はオイル漬けが最良の保存方法である。

 

オリーヴオイルを使う方法 ( Olive sott’olio.): 

この方法に適したオリーヴオイル

ブラックオリーヴ (Taggiasca※ quality )     1 kg 
レッドペッパー                        1

クローブ                          1

粗塩

オレガノ

フェンネルシード

 

※The Oliva Taggiasca: リグーリア州から西部インペリア州で採れるオリーヴ。上の袋に入ったオリーヴタジャスカがそれである。 

 

オリーヴを洗って塩と一緒にボールに入れる。チリ、チョップしたガーリック、オレガノ、フェンネルシード、少量の水を加えて10日間冷暗所に保存する。毎日混ぜて最終日に日に干す。滅菌したジャーに入れて封をする。イクストラヴァージンオリーヴオイルを入れてしっかりと封をする。

 

苛性ソーダの使用について

 IFOAM - Organics International ( International Federation of Organic Agriculture Movements, 国際有機農業運動連盟。1972年にパリ近郊で設立され,世界中で有機農業の普及に努めてきた草の根の会員組織(国際NGO)。) のサイトhttp://www.ifoam.bio/en/news/2013/10/11/table-olives-other-treasure-organic-olive-grove から。

 

11.10.2013, オーガニックヴァリュー協会 ( Association Organic Value ) の責任者であるジャセフ・ルイス・ガルシア・メルガレホ ( José Luis García Melgarejo ) が成長を続けるオーガニックテーブルオリーヴの現状について述べるとともにその責任について提案しています。登録済みのオーガニックオリーヴの生育面積が449haとなり、生産量が840tに達した。スペインの作付面積は今後ますます増える傾向にあり、アンダルシアでは全生産量の79%がテーブルオリーヴであり、オーガニックオリーヴの全生産量の96%がスペイン産である。新たなテーブルオリーヴのプロモート案を考えるとともに食育部門の創設をも考慮せねばならない。更には欧州連合のオーガニック農業規制( European Organic farming regulation. ) で使用が禁じられている、オリーヴの苦みを取り除く際に使っている苛性ソーダに代わる手段を考え出さねばならない。

 

日本のサイト http://www.olea-olive.com/custom19.html からオリーヴの絵を引用しました。オリーヴにはオリーヴオイルを採る専用種とテーブルオリーヴの専用種、それに両方に使えるオリーヴの3種類があります。

                              

 上のオリーヴの解説が http://www.seriouseats.com/2014/09/guide-to-olive-varieties.html に詳しく出ています。

 

 

 

 


蕎麦

2016年08月28日 | 料理

Buckwheat~蕎麦

これはアメリカの月刊料理雑誌 ” bon appétit “ 2016の8月号からの引用です。たまたま先日blgに「チリ」について書いたこともあって思わず目が止まりました。「あなべるお菓子教室」では時間のある限り、お菓子をオーブンに入れている間、目新しい内容についてはご説明しているのですが、先月と今月は教室がおやすみなのでここに取り上げることにしました。できるだけ鮮明にスキャンしたつもりですが、読めますでしょうか? 1ページ目は茹でた日本の蕎麦を白味噌、ライムジュース、ごま油、セラノチリ(serrano chiles)、ガーリック、スキャリオン、バジル、コリアンダー、クレソンで和えた「蕎麦のグリーンチリペースト和え」です。

 

 

 

虹のように多彩なチリを味わう ( taste the rainbow ) と書かれた下には、“ ファーマーズマーケットに行くといろんな種類のチリが山積みになっている。たくさん買ってしまうことにもなるわけだが、心配はいらない。ここに料理の仕方を書いておこう “ とある。ページの上には塗り潰された赤丸で辛さの程度を示す(塗りつぶされた赤丸の数が多いほど辛い)指標がある。

 

 

 

 

 

シシトウが上段右から2つ目に書かれています。レシピの中には、白味噌、蕎麦が。日本料理もここまできたかという驚きとともに、蕎麦料理の行く末を見守りたい思いで一杯になりました。"  シシトウは強火でグリルして海塩とレモンで食べます ” には同意見ですが、醤油で煮てもおつなものですよと言いたい思いもあります。しかし、ちょっと無理な注文かな?

 

 


ハラースレー~漁師のスープ

2016年07月28日 | 料理

 Hala'szle



http://www.hormigacocinera.com/receta-gratis/sopa-de-mariscosから引用しました。

皆さんは魚のスープを作るとしたら、どのようなスープを作りますか?
味噌汁にするかもしれませんね。それともドジョウ汁の類でしょうか。ひょっとしたら手の込んだ真薯(しんじょ)でしょうか。石狩鍋等の鍋物でしょうか。肉食が禁じられていた国ではたくさんの魚のレシピがあります。

海のない国、ハンガリーでは淡水魚使って「ハラースレ」を作ります。私は30年以上も前からハラースレーを作っていますが飽きのこない味です。
とりわけ、グンデル カーロイ ( 23/9/1883-28/11/1956 ) が Gundel's Hungarian Cookbook の中で書いた Hala'szle は素晴らしい味です。

「お菓子教室」でも今までに話題になったことはありますが詳しくは述べていなかったのでここに詳しく書いておきましょう。

その前に、グンデル カーロイの功績を称える記念プレートが掲げられたレストランと。その内部をご覧ください。






我々日本人にはあまり知られていませんが、彼がいかに優れた料理人であったかを述べておきましょう。彼が書いたGundel's Hungarian Cookbookは1934年にドイツ語と、その後英語とフランス語に翻訳されました。没後にはロシア語、チェコ語、イタリア語に翻訳され、実に初版本は50回以上出版されました。又1907年に出版されたエスコフィール氏の Le Guide Culinarie の序章を執筆しています。 彼が優れた料理人であったことを少しは納得していただけたでしょうか。

グンデル カーロイのハラースレー(6人分)

材料:
水           2L
鯉           2kg
タマネギ       250g

ピーマン       150g
トマト         70g    
パプリカ        30g

鯉のうろこを取り、胆嚢が敗れないように注意しながら腸を取り出します。鯉の背骨の両側の肉を卸します。1ミリごとにフィレ肉に切れ目を入れると、後で小骨が取れやすくなります。フィレを指二本程の厚さに切ります。フィレと卵と白子も塩じめし、冷蔵庫に入れます。冷やしている間に魚の残りの部分でスープを作ります。これらの煮たものを濾し器で裏ごしします。
濾すとスープは濃く美味しくなります。沸騰したら、パプリカを入れます、スープは前日に作っても構いません。このスープを皿につける前に、冷蔵庫に入れておいたフィレと卵と白子をこのスープに入れ、10分間煮てください。これにはハンガリー産の白ワインがよく合います。

鯉は冷凍でないできるだけ新鮮な魚を選びます。美味しいハラースレーは魚のだしの良さが基本になります。

ハラースレーにはいくつかのバリエーションがあります。

a) セゲドのハラースレー: 上と同じように作りますが、4種類の魚を用います。魚のおよその分量は鯉800g、ナマズ500g、チョウザメ350g、スズキ350gとなります。

b) コルヘイのハラースレー: 最初のレシピとほとんど変わりませんが、スープを準備する段階にローリエの葉を入れます。盛り付ける直前に、小さじ1杯の小麦粉と2diのサワークリームとお好みによってはこれにレモン汁を加え、なめらかになるまでよく混ぜ、スープに入れとろみを出します。レモンの輪切りで飾り付けをしてもきれいです。

c) カロチャのハラースレー: 最初のレシピからそれることはパスタを中に入れることです。
パスタの作り方:小麦粉120g、卵1個、塩でかために練ります。それを伸ばし、マッチ棒の太さに切ります。これを油を使わずにオーブンで黄色くなる程度に温め、魚が柔らかくなり切る前に、スープを熱くし、用意したパスタを落とします。

d) バクシのハラースレー: このスープは最初のレシピで示したカロチャのものとほとんど同じように作りますが、パスタをしき麺状に切ります。

次のレシピも参考になさってください。http://www.lajosmari.hu/recept/41/tiszai-halaszle一部分を抜き出しておきました。



Tiszai halászlé
Hozzávalók 4 személyre:

1 egész 1-1,2 kg-os tisztított ponty
500 g apró hal (pl. keszeg, kárász, törpeharcsa)
150-150 g haltej és ikra
1 nagy fej hagyma
1 paradicsom
1 hegyes-csípős zöldpaprika

1 ek. enyhén csípős pirospaprika
kevés cseresznyepaprika

ティサのハラースレー(セゲドにあるティサ川で獲れる魚を使ったレシピ)
4人分:

鯉 1〜1.2キロ
小さな魚(例えばブリーム、フナ、ナマズ)500グラム
魚の卵と白子 150〜150グラム
タマネギ 大1個
トマト 1個
スパイシーなピーマン 1個

少しスパイシーな唐辛子 大さじ1
カスカベル ( Cascabel chili, rattle chili、タバスコ並みの辛さの唐辛子 ) 少量