Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年09月29日 | レモンバーム

レモンバーム 22

 

            

                  Moyse Charas

                     絵の右側には蒸留装置が見えます。


モーズ・シャラス( Moyse Charas, 1619-1698, フランスの化学者、薬学者。)当時解毒剤として知られていたテリアカ※を公開で調製し、1667年にテリアカの成分を書いた著書Thériaque d'Andromachusを出版しました。

1672年に、王立植物園の監督官、アントワーヌ・ダキン ( Antoine d'Aquin ) に雇われ、植物園の化学の実験助手になります。ダキンの指示で、当時の薬剤の製法をまとめた1676年刊の『欽定薬局方と化学』(Pharmacopée royale galénique et chimique )は好評で中国語を含む多くの言語に翻訳されました。

1680年にプロテスタントの信者である疑いを受けたためフランスを逃れ、イギリスに渡り、3年ほど滞在し医学を学びます。その後スペインのマドリードで開業し、さらにその後オランダからフランスに戻り、1691年に科学アカデミーの会員に選ばれました。


           

   テリアカと書かれた薬壺 Albarello vase for theriac from Italy, 1641 Science Museum SSPL

 

※テリアカ 

シャラスの治療法はまだ中世以来の知識である錬金術に影響を受けたもので、蛇毒や蛇肉をテリアカの材料として用いました。1699年に蛇毒に関する著書、Nouvelles expériences sur la vipère, les effets de son venin, et les remèdes exquis que les artistes peuvent tirer du corps de cet animal où il étudieを発表します。イタリアの医学者、フランチェスコ・レディ※と蛇毒に関する論争を行います。レディは、蛇毒は常に有毒であると主張し、シャラスは蛇が興奮したときのみ有毒であると主張しました。1700年代にかけてのテリアカの中にはアヘンを入れていたようで初期のものとは性質が異なります。

テリアカについては http://www.geocities.co.jp/Technopolis/1566/zuisou_16.html を参考にしてください。詳しく述べられています。

 

 

つづく