Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年08月31日 | レモンバーム

レモンバーム 7

DGld - Dufour's gland
HGld - head salivary glands
HfGld - hypopharyngeal glands
KGld - Koschevnikov glands
MdGld - mandibular glands
NGld - Nasonov gland
ThGld - thoracic salivary glands
VGld - venom gland
WxGld - wax glands

  

ナサノフ腺(Nasonov gland からは次の物質が出されますが、その量は働き蜂の歳、季節(春、冬)によって変化します。 

(Z)-citral,  (E)- citral,  nerol,  geraniol,  nerolic acid,  geranic acid,

 (E-E)-farnesol

 

7つの揮発性物質は幾つかの異なった状況下で使われます。巣の入り口、群れの中、蜜源のマーキングなどが主なものです。ナサノフ腺から出る成分は、いづれもバラやレモングラス、シトロネラの精油に含まれ、芳香をもたらす物質です。 

お話をゲラニオールに戻します。

ゲラニオールは今ではあらゆる商品に使われています。香水、ローション,クリーム、ソープ、洗剤、化粧品、たばこ、アルコール飲料、ノンアルコール飲料、キャンディ、アイスクリーム、焼き菓子(ケーキ、パンの類)、変わったところではカブトムシを捕まえる餌等。いずれも香りづけが主な使用目的ですが、気を付けなければならないことがあります。( 日本では医薬部外品の添加物リストの中に記載されています。連番773

ゲラニオールは不安定なアレルギー起因物質ですが、高濃度で使われることが多いのです。化粧品では9.5%の濃度で使われていて、これは生体がアレルギー反応を起こす量です。しかも、この化粧品はオーガニック化粧品と銘打った中に使われているのです。かつてオーガニック色素として食料品の食紅として導入されたものの中にアレルギーショックをもたらすものがありましたが、「オーガニック」の名前に騙されて中身を検討することを忘れては大変な結果を招くことになります。カブトムシ以下の扱いに、怒りを覚えるのは私だけではないでしょう。



つづく。