レモンバーム 6
Mrs. M. Grieveのハーブ書からの引用を続けます。
「優れた数々の徳(資質)がこの植物にあると言われていました。ゲラルドは『ミツバチを飼う場所に植えるとよい。巣が葉に触れているとミツバチが集まってくる。』と述べ、又、プリニウスは、『ミツバチが道に迷ったときバームで帰り道を知る。又、バームの優れた徳によって、それを剣に結びつけておけば血を止めてくれる。』と述べています。」
ミツバチはニオイ腺で合成したゲラニオールを使って蜜を持っている花とミツバチの巣の入口を標識することが知られています。レモンバームにはゲラニオールが含まれています。ミツバチを引き寄せる物質を、レモンバーム自身が作り出していることに驚きますがそれ以上にミツバチがそれを利用していることに吃驚します。
ミツバチが尾端にあるナサノフ腺から出すゲラニオールの量は0-0.5μgで、蜜を探し始めるとその量は1.0μgにまで増えることが知られています。
働き蜂の腺について調べると、9つの腺があることがわかりました。
つづく。