「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

結婚と離婚と仕事とSEX Ⅶ  ダスティンホフマンには…10

2005年09月27日 23時21分57秒 | 結婚観
 つきあい始めてどのくらい経ったのでしょうか。彼女は少しずつ自分のことを話し出すようになりました。
 彼女のお父さんは国家公務員でした。最初聞いたときは「そおあか」と無知な僕は市役所の職員ぐらいの感覚でいました。

 でもよく話を聞いてみると、彼女のお父さんは、いわゆる旧帝大級の大学を出て、国家公務員の上級試験にパスし、官僚として働いている人でした。農林水産省管轄の地方事務所の所長として各地をまわり、その度に引っ越しをしていたようです。地元にもどるのも何年かぶりで、彼女は高校時代、香川の高校から、神戸のお嬢様大学で寮生活をしていたそうです。

 周りはお嬢様だらけで、夕方になると校門には高級外車に乗った彼氏が迎えにくるような環境だったそうです。

 彼女はリンゴが自分で剥けません。

 その彼女が寮で全自動洗濯機の使い方が分からずに困っていた寮の友人を助けてあげたことを誇らしげに話していました。

 僕には全く想像のつかない世界でした。

 ただドラマの世界で「爺!」と呼ぶと「お呼びになりましたか、若!」と執事が答えるのに憧れていました。

 現実にはない世界だと思っていましたが、そこにはあるようです。

 彼女自身はとても清楚な感じで、ブランドに身を固めるような人ではなかったので、余計に想像しにくい世界だったと思います。

 もし彼女がブランド品をひけらかすようなタイプの女性だったら僕も退いていあたかと思います。

 ただ、ブランド品でないからと言って、決して安いものでないことは、見た目で分かりました。
 
 僕の当時のサラリーではとても手の出る領域ではありません。

 服もバックもクツも買ってあげるだけの甲斐性はありませんでした。


 僕はその代わりと言ってはなんですが、僕はいつもリボンを買ってあげました。

 彼女はいつも髪型をポニーテイルにしていました。

 そして髪の毛を後ろで束ねるのにリボンを使っていました。

 会社の帰り、駅のショッピングセンターで毎日のようにリボン生地を眺めては彼女が気に入ってくれそうなものを探していました。

 そして彼女にプレゼントし、次の日会社に彼女がそのリボンを使ってくれたりそたら、それを見るだけで1日幸せな気持ちになりました。

 彼女に僕のブックマークを付けたような気分とでも言いましょうか。

 すこしだけ僕の占有欲を満たしてくれた部分であったことを白状します。

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2 コメント

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ふむ、ふむ。 (mamachari)
2005-09-30 20:32:39
返ってそういうプレゼントの方が嬉しかったりしますよー。
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プレゼントって (aniki)
2005-09-30 22:56:16
 ホントに難しいですね。今でも悩みます。金額が高けりゃいいっていうものでもないんでしょ。



 一時期、花を持っていけば間違いないって思ってたころもありましたがそうでもないんでしょ。
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