超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・蜜豆

2023-08-07 00:04:10 | 自作俳句
鍵を開け熱気も揺れる蝉時雨
桜桃の黄花の上に止まる蜂
曇天に蝶乱れ飛ぶ炎暑かな

席涼し天然酵母食べるカフェ
鮎釣りに花火が上がる町の市
半袖に汗を拭きつつ見る映画

夜遅く眠れる森の籠枕
草の葉にバッタ止まりて風に揺れ
蜜豆に甘き過去まで連れ去られ

風鈴に日々の予感が見え隠れ
リンネルの服で通える週明けも
箱庭にあり得ぬ町の部屋灯り


コメント
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