超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・夏の旅

2024-07-02 00:03:18 | 自作俳句
明易に覚めて真夏の時満ちる
夏の月チェロを運びて寝台車
夏に描く自在な筆致パブロの眼

光る石 鞄に詰めて夏の旅
色斑で夏の心象ヴァン・ゴッホ
遠き星幾つも数え夏の夜

夏列車ワルトシュタイン刻む音
短夜に熱情が鳴る深々と
青シャツや目に鮮やかな夏休み

背後から立ち現れる夏の雲
町の奥紫蘇を千切りて口に入れ
七月の季節を回す牡丹かな

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