超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

作句と読書の近況

2023-08-11 14:50:19 | 無題
世間的には、お盆休みが始まった。
日々、汗する友人が、しばしの間、ホッと一息つく
顔を想像している。
立秋は過ぎたとは言え、まだ夏の盛りの只中で、
蝉時雨に囲まれながら、過ごしている。
私は、ほぼ毎日の、ブログの俳句を歳時記片手に
考え、同時進行でキルケゴール著作集を
読み進めている。
キルケゴールの初期の著作、「あれか、これか」
はハードカバー4冊分ある大著で、
おそらく専門家以外の世の読書家は、
誰も完読していないのでは、と思わせる
険しい坂道である。1巻目は、ほぼ導入部で、
著者の世間への斜に構えた論評で終わる。
2巻目は、自分の恋愛経験を戯曲の形で
茶化した「初恋」とその恋愛経験を割と
現実的に、日記の形で書いた「誘惑者の日記」で
この本の中心をなす。3巻目、4巻目は、
婚約破棄前に描かれ、結婚して働く倫理的生活の
美徳が綴られている。結局は、自らの婚約破棄で
破綻する部分となっている。
キルケゴールは、哲学者にしては作家気質で
脱線の多い、要領を得ない長文を書く。
この二本柱が、私の現在の根幹となっている。

長文を筆の向くまま書き綴る作家学者と苦闘する日々
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歳時記俳句・花野原

2023-08-11 00:04:35 | 自作俳句
爽やかに風を感じて帰宅せり
額にも汗は滲めど天高し
下天から遠く見ている鱗雲

澄んだ目が見上げる頃は夕月夜
風を受け航海に出る花野原
地芝居に素足で舞いて幕降りる

境内を歩けば蜻蛉あちこちに
朝顔の咲ける小径を着きにけり
露草や何を夢見る青き花

夜業終え家路に帰り菓子の皿
星祭終わりてまたも会えぬ空
流燈や追いて走れば星の果て
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする