超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

夏色俳句・蛍籠

2023-08-04 00:04:20 | 自作俳句
辛き日も家は薄着でやや涼し
そよ風の舟も行き交う菖蒲池
浮き雲の流れる先の君影草

朝焼けに出掛け支度を励まされ
こんな日は家に帰りてわらび餅
即席の冷や珈琲で暑気払い

風鈴に遠くの人の今を知る
指先の線香花火玉落ちぬ
蛍籠言えぬことまで照らされて

夏の子が蛇口で洗う足長し
山寺の帰りに啼けり不如帰
午後三時仕事机に窓若葉




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