超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・秋燕

2023-08-23 00:04:17 | 自作俳句
新涼や朝足早に町外れ
考えて言うに言えない秋思かな
遠い町車窓にひとり鉄道草

秋の音空に消え行く水瓶座
鈴虫が蝉と併せて二輪唱
秋曇り晴れ晴れとした帰り道

顔色を変えることなき緑松
横顔を見ることもせず夕月夜
結局は何処へ帰る秋燕

啼き声と同時に揺れる松虫草
薄紅の靴で歩きて露草や
運命は稲妻式に戸を叩く
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