この講座が始まったころはかなり余裕でした。
なにしろサンスクリットは2020年10月末ごろから東大仏青で開始して、ずっとあれこれかじってきましたから。
少しずつなんとなく糸口が掴めて来たように思っていたけれど、目先を変えて会話の方面からもアタックすることになりTUFS(東京外語大)の講座も追加。
こちらは25人の定員で、全員顔出し義務という厳しいルールがあり、最初に全員自己紹介をやったので様子はわかりますが、ちょっと雰囲気についていけない感じ。
それでも我慢してがんばっています。
余裕がなくなってきたのはこの2回ほどです。
名詞と動詞とその他もろもろが性・数・挌の変化を起こし、混在しながらつぎつぎに出てくるともう大変。
そこで、奇策を考えました。
インターネットに翻訳サイトがあります。
翻訳 サンスクリット語 日本語 オンライン 無料 | サンスクリット語から日本語への翻訳単語 (all-translation.com)
これで日本語→サンスクリットに変換すると、とりあえずなんとか訳すことができ、この方法で課題の答えをある程度解くことができます。
inflected form lookup (uni-koeln.de)
こちらは東大仏青のどの先生に教えてもらったのか覚えていませんが、単語を入力すると、格変化表があっというまに出てきます。
「食べ物」はbhojana-ですが、課題が「この美味しい食べ物の名前は何ですか?」であるとき、bhojana-を属格に変化させなければなりません。それを格変化表でみると、属格のところにbhojanasya भोजनस्य とあり、そのようにしてなんとか文章を作って、試しに翻訳サイトのほうで入力してみると、
एतस्य रुचिकरस्य भोजनस्य नाम किम् अस्ति
このおいしい食べ物の名前は何ですか
・・・このようにどんぴしゃり当たっていました。
(なぜかこの逆はうまくいかなかったけど)
ただし、翻訳サイトのほうはキーボードをサンスクリットにしておく必要があり、配置を覚えるのがけっこう大変です。
でも、だんだん慣れてきて、このごろは配置図を見なくても80%くらいはだいじょうぶ。
アルファベット入力のほうが、16進数コードを使うのでめんどくさい。
(うちの新しいパソコンはなぜか10進数が使えなくて16進数のみです)
今日はもう一つ、キーボードの切り替え方法を偶然発見しました。
ふつうはタスクバーの右側にある「入力方式の切り替え」を利用していましたが、キーボードにあるWindowsマークとスペースキーを一度に左手で押すとできることがわかったのです。
なにかと手放すことが多くなってきたこのごろですが、このサンスクリットだけはなんとか続けたいです。
「上村勝彦」
本日の授業の中で先生が上村勝彦という学者を紹介されていましたが、その名前には聞き覚えがあり、私が梵字に興味を持ったころ、京都にサンスクリットを学べる講座があって、そこのテキストで使われているらしいと知ってこの本を購入したのです。
ところがこの本はすべてローマナイズで書かれていて、梵字はまったくありません。
それでがっかりして数年後に古本屋へ送って処分してしまいました。
いまはサンスクリットを勉強しているので、ローマナイズから梵字やデーヴァナーガリー文字に頭の中で変換することも可能となり、あの本には何が書かれていたんだろうかとちょっと気になります。