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中間発表

2021年08月05日 | 高野山大学
通信教育室からレジュメのファイルが送られてきたので、少しずつプリントアウトしてみました。
現地で参加すると印刷されたものをもらえることになっていますが、自宅にいながらにして参加できるだけでもありがたいことなので、インクカートリッジが空になりそうなのを気にしながら続けてみたところ・・・・・・・・・・
順不同に印刷したのですが、途中で「Enjin」とかいう文字や画像がデカデカとA4一面に拡がっているちょっと変わった内容のものがあり、あわてて中断。
もしかしてパソコン画面の変な広告をクリックしてしまい、そちらへ移動させられたのではないかと。
しかしこれはちゃんとプログラムにのっている人のものでした。
34ページ、1538KBあります。
たしか前に見た記憶では中間発表の資料は簡潔に5ページ程度にまとめること、と書いてあったような。
さらに3860KBというのもありましたが、これは27ページなので手書き部分が多いためかと思われます。
昨年の発表者の中に2名存じ上げているかたのお名前があったものですから、通信教育室にお願いしてレジュメを電送してもらったことがありますが、それは想像通りのスタイルで違和感はありませんでした。
今年はなんだかどっぷりと自分の世界観を強調する発表者が多いような予感がします。
ただし、大学側がレジュメの膨大さを指摘することなく、配布しているのだから、これも問題がないわけです。
とにかく発表者みなさまの考え方、方向性、大学側の指導のあり方などを見極め、自分がイメージしている修論とどこまで一致しているか、自分の殻を打ち破ってそこまで到達できるのか、今日は重要な一日になりそうです。
開始は10時半です。
 
メモ
№1
「三昧耶戒序」(仮)
『大乗起信論』が出てきた。
「信」と「根」について南先生から質問あり。
土居先生、「信」と「根」の両方を説明すべき。「信」に偏っている。
華厳宗、しんまんじょうぶつせつ。しゃくまかえんろん。
№2
「空海と最澄、訣別」(仮)
灌頂についての書簡を分析している。
自分の持ち時間をオーバーしているのでハラハラ。
どちらかというと資料を長々と説明されるより、先生の質問を聞きたい。
時間内に収束できない人の話は理解に苦しむ。
途中、注意されるがまだ話をやめない。さてどうなりますか。
№3
「空海と最澄」(仮)
かなり時間通り進行。
先生は資料と説明が一致していなくてわかりづらいというが、私はむしろわかりやすかった。
№4
『裒聚林』にみる阿字観。
よくわからなかったが先生の評価は高いような印象を受けた。
着眼点がいいみたい。
 
ここより午後
 
№5
「東国仏教」(仮)
レジュメが手書きで膨大な量。
はじめの4分間、音声が入ってこなかった。
もともと発掘などで仏教に関連した研究をしている人らしく、多弁。
№6
「綜芸種智院 」(仮)
№3の人から「綜芸種智院 」はなかったと指摘あり。貴重な質問時間をひとりで長々と持論展開のために使っている。№5からも一言あった。
№7
「リーダーシップ特性の解析」(仮)
着眼点がいいです。一直線に完成に向かいますね。
しっかり文献を取り入れつつ現代用語をちりばめています。
海外からなのに画質はまったく変わらず、音声も明瞭です。
時間通りだし、先生にも期待されているし、理想的な発表でした。
№8
「理趣経」(仮)
いきなりスライドで展開している。今のところ、発表者の中でいちばん「文献学」と遠い内容のようにみえる。20分の持ち時間の前半分はカタカナの専門用語でまったく理解できず、後半から理趣経が出てくるがまったくわからなかった。通信生の質問者(№5)あり。司会の前谷先生の質問あり。「苦」の解釈。理趣経の「清浄」の解釈。cleanであって  pureではない。松長先生は経典の内容を学習すべきと。
№9
「Enjin」(仮)
なんだ、これは。会社の宣伝か。
土居先生の質問。空海の観法は瞑想法と同じレベルで考えてよいのか。
南先生、すばらしい。「第一部、第二部、第三部、3つに分けて論文になるところはどこにもない」と言い切った。おもしろい先生だと思う。
前谷先生、サンスクリットの解釈で論破。
№10
「阿字」(仮)
ZOOMなのにマスクをしている。
考古学さんが質問。
南先生がかわって説明。『大日経疏』に他の種子にも同様なことが書かれているというのであとで見よう。
土居先生。阿息観について。般若経→大日経疏。般若経が大事。
最後に前谷先生が、「行者」は「ぎょうしゃ」ではなく「ぎょうじゃ」です、と指摘。若いだけあってほほえましいといえばいえますが。
種子に関しては『大日経疏』を読まなくてはならないみたいだと知りました。
 
 
 
初めて中間発表を拝見しました。
正直な感想。
じつにさまざまな人間の集まり(曼荼羅模様)。
イメージしていた修論に近い人もあれば、担当教官が目を通しているはずなのにこれでいいの?というのもあります。
松長先生はかつて私に「修論は文献学です」と言い切ったんです。
そのとき自分にはできないとほぼ絶望しました。
しかし今日の内容をみると、文献学などどこへやら、すごく自在に展開しているではないですか。
 
今日の発表者の中で、だんとつレベルが高いと思ったのは「リーダーシップ特性の解析」です。
私だけでなく、隣りの部屋で聞いていた夫もそう言っています。
完成のあかつきには是非拝見させてください。
 
「追記」8/6
おおむね印象は変わっていませんが、あらためて思うことは、自分には修論を書くのは無理だと諦めるのはまだ早い!
東大仏青の受講メモに、「仏教学」とは「文献から思想をよみとる学問」である、と記してあります。
私が今後なにかしらに取り組むとして、そこに必要なのは空海の著書や大乗仏典、密教史などの文献を読み解くことは必須ですが、さらに一目でテーマを感じるような題材を得ること、そして極めつけは相当量のカタカナ現代用語を散りばめることだと感じました(これかなり重要です)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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