昨日の新聞なんですが、
立川談春さんのインタビュー記事が載っていました。
談春さんと言えば、
今、まさに旬の売れっ子落語家。
興味をもって読んでみると、
こんな一節がありました。
* * *
残酷ですけど、芸は99%素質。
うまいやつはうまい、
下手なやつはどうやったって下手ですからね。
これが不思議なもんで、
「魅力」は努力でどうにでもなる。
なぜかというと、正解がないからですよ。
* * *
ふぅむ。
ちょっと考えると、
魅力こそ、努力ではどうしようもない、
と思うんだけどなぁ。
と思ったんですが、
考えるうちに、わかってきたんです。
実際、芝居も素質だと思います。
いや、上手い方は努力もしていますが、
「どうやったって下手」
・・・ってのは、いるんです、ホントに。
絶対に向いてないから、
早くやめた方がいい、って役者が。
でも、その中のほとんどが、
「努力が下手」なんですね。
努力してるつもりで、
ぜんぜんできてない、とか。
方向性が違うよ、とか。
私なんかが、エラそうに言うのも、
おこがましいんですが、
努力のやり方がわかったら、
きっともっと上手くなる、
と思えることが多いんです。
実際、新人さんって、
ものすごく一生懸命なんだけど、
なんで、このポイントを考えないの?
みたいなことが、よくある。
そして、実際に、
一生懸命は気分だけで、
ベテランの方がずっと努力してたりする。
これも要するに、
<努力が下手>なんですよね。
まさに、私がその通りだったから、
すごくよくわかるんです。
今はシニアから芝居を始めるのがブームですが、
上手くなる人は、ほんの一握りです。
なぜなら、努力をしないから。
年をとって始めた分、
どこかしら趣味の意識が抜けないのでしょう。
これも、ある意味、
努力が下手、なのかもしれません。
何が言いたいかって、
自分のことは棚に上げて・・・なんですが、
いろんな人の、
いろんな努力を見てきたもので、
談春さんの話が、なんとなくわかるなぁ、って。
努力の仕方を見つけると、
どう努力すればいいか、が、わかってくる。
そうやって努力すると、
それがその人の魅力になる。
それなんでしょうねぇ。
素質のない我々が、
少しでも上手くなりたいと頑張るとき、
ひたむきに努力するのも大事だけど、
それと同時に、
努力するポイントを見定めなきゃ、
いけないんでしょうね。
努力って、ひとつ間違うと、
ただの自己満足になりかねないから。
なんか、ウダウダと書いちゃいましたが、
自分自身の反省も込めて、書いてみました。
これって、
どこの社会でも言えること、なんじゃないかな?
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