ロスコの煙は一件落着したものの、
このシーンは、
休憩時間にスチーマーを持ってきて、
仕事用の机にポンと置いて、スイッチオン、
と、ならなきゃいけない。
ポンと置いた場所で、どうやってロスコにつなげよう??
そこで、またしても舞台監督さんが、
知恵を絞って、解決策を見つけました。
スチーマーを置く机の下まで、
見えないようにロスコのホースを引っ張ってくる。
机に穴を開け、その穴に、下からホースをつなげて、
煙が出るようにする。
これだと机に10センチほどの穴が開くだけ。
机の上からは、がっつりロスコのホースが見えますが、
客席からは見えません。
そこに、
中の機械を全部くりぬいたスチーマーを置いて、
舞台でスイッチを入れるタイミングに合わせて、
ロスコの煙を出す。
作ってもらったセットで実際にやってみると、
見事にスチーマーの中から、
ロスコの煙がぼわーーーーーーー!
(写真はイメージです)
そして、当の彼女以外の女性陣は、
(これ、私の役じゃなくて良かった)
と、ひそかに安堵したのでした。
しかし、それでも、もう一つ問題が・・・。
この穴の上に、スチーマーを置くときに、
よほど完璧に置かないと、
ロスコの煙が外に漏れ出すのです。
そりゃそうですよね。
煙なんだから、ちょっとの隙間でもあったら、
そこから出ちゃいます。
机とスチーマーの間から煙が出てしまったら、
スチーマーから出てないことがバレバレ。
これがまた、ほんっとに完璧に、
ピンポイントで置かないと、
どこかしらから漏れてくる
「煙って、こわいね~」
「どうしようか?」
「私がきちんと置けばいいんですよね」
「いやいや、そんな丁寧に置いたら変だろ」
「ほかに・・・この辺にいる人間って誰だっけ。
あ、望子さん、いますよね?」
(げっ、こっちに来た)
<つづく>
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