望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <小劇場のウラの声・その2>

2019-07-20 17:42:30 | 舞台・ウラ話

 

舞台を写すモニターTVや、

音だけ拾うモニターマイク。

 

こういうモニター関係は、

朝、楽屋に入ったら、すぐにスイッチを入れます。

 

だから休み時間でも何でも、

舞台の上の状況は常に、楽屋でわかるんですね。

 

だから本番前、ストレッチしながら、

舞台でバカ話なんかしてると、

声は楽屋に筒抜け。

 

本人の預かり知らぬところで、

楽屋でぼろくそに言われてたりします(笑)

 

これがねぇ。

みんな、マイクで聞こえてるってわかってるのに、

喋ってると忘れちゃうんですよね(笑)

 

 

また、期間限定で存在するマイクもあります。

 

小屋入りから初日の前まで使われる、

演出家や舞台監督さんの手持ちマイクが、それ。

 

まぁ、これも普通の、

決して上等とは言えないマイクなんですが、

場当たりの必需品といえます。

 

場当たりは、作品をいくつかのシーンに区切りながら、

照明さん、音響さんと、役者が、

舞台の上で初めて合わせて、

作品を完成させていく最終作業。

 

小さな劇場でも、

仕切り役の舞台監督さんは、

必ずマイクを使いますし、

演出家も大概使います。

 

小屋入りから初日が明けるまでの間といえば、

何かとバタバタのピーク状態。

 

みんなそれぞれ、

やりたいこと、やらなきゃいけないことを、

山ほど抱えています。

 

当然、近くにいなきゃいけないんだけど、

意外にいなかったりする(笑)

スタートする前に、

「上手、いますかーー?」「下手、いますかーー?」

 

と確認するだけでも、

マイクじゃなきゃ、やってられません。

 

それにやっぱり、マイクでガンッ!と言わないと、

一気に全員をビシッとまとめられないんです。

 

それと・・・、

 

マイクってね、

ときには、演出家の暴走を止める、

という役割もあるんです。

 

 <つづく>

 

 

 

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