舞台を写すモニターTVや、
音だけ拾うモニターマイク。
こういうモニター関係は、
朝、楽屋に入ったら、すぐにスイッチを入れます。
だから休み時間でも何でも、
舞台の上の状況は常に、楽屋でわかるんですね。
だから本番前、ストレッチしながら、
舞台でバカ話なんかしてると、
声は楽屋に筒抜け。
本人の預かり知らぬところで、
楽屋でぼろくそに言われてたりします(笑)
これがねぇ。
みんな、マイクで聞こえてるってわかってるのに、
喋ってると忘れちゃうんですよね(笑)
また、期間限定で存在するマイクもあります。
小屋入りから初日の前まで使われる、
演出家や舞台監督さんの手持ちマイクが、それ。
まぁ、これも普通の、
決して上等とは言えないマイクなんですが、
場当たりの必需品といえます。
場当たりは、作品をいくつかのシーンに区切りながら、
照明さん、音響さんと、役者が、
舞台の上で初めて合わせて、
作品を完成させていく最終作業。
小さな劇場でも、
仕切り役の舞台監督さんは、
必ずマイクを使いますし、
演出家も大概使います。
小屋入りから初日が明けるまでの間といえば、
何かとバタバタのピーク状態。
みんなそれぞれ、
やりたいこと、やらなきゃいけないことを、
山ほど抱えています。
当然、近くにいなきゃいけないんだけど、
意外にいなかったりする(笑)
スタートする前に、
「上手、いますかーー?」「下手、いますかーー?」
と確認するだけでも、
マイクじゃなきゃ、やってられません。
それにやっぱり、マイクでガンッ!と言わないと、
一気に全員をビシッとまとめられないんです。
それと・・・、
マイクってね、
ときには、演出家の暴走を止める、
という役割もあるんです。
<つづく>
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