望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <小劇場のウラの声・その4>

2019-07-22 17:57:16 | 舞台・ウラ話

 

なんか、マイクの話が停滞気味ですが

さくさく進めます!

 

小屋(劇場)に入って、場当たりを終えると、

次はゲネプロ。

本番通りにやってみる、最後の稽古となります。

 

ただ、場当たりやゲネのときには、

客席も、まだぐっちゃぐちゃなんですね。

 

可動式の客席の場合は、

まだ客席すら存在してなかったりします 

 

そんな中で、客席のど真ん中に長机を置いて、

 

そこに演出家のパソコンやら、

照明さんの機材やらを、ずらりと並べて、

スタンドマイクも置いて、場当たりを進めていきます。

これは、とある公演の場当たりの写真ですが、

周りの雑然ぶりでも、

その混乱状況がわかって頂けると思います。

 

だからマイクにしても、

静かにスタンドに置いたままで使われるより、

手持ちで、ガッシと握って使うことが多いような。

 

特に舞台監督さんは、仁王立ちでマイク握って、

大声で指示するイメージですね(男女ともに)。

 

 

そしてこの、演出家とスタッフの席は、

ゲネプロが終了するまでそのまま置きっぱなしです。

(大きい劇場だと、赤で囲ったあたりか、もうちょっと後ろに作られます)

 

つまり、劇場に入ってからも、

初日のギリギリ前までは、

客席のど真ん中に、

イロイロなものが置かれた長机がある、

ということになります。 

 

そんな初日前、バッタバタの作業時間の中での、

夜の休憩時間・・・。

 

とりあえず、おにぎりなどを口に放り込みながら、

キャストたちが楽屋で、

思い思いに自分の時間を使っているとき。

 

 

何かぼそぼそという話し声が、

楽屋のスピーカーから、

聞こえてくるではありませんか。

 

  あれ?

 

誰か舞台でセリフでも当たってる?

 

いや、まさか、こんな時にやらないよね。

それに、役者の声ではなさそうだし。

 

といっても、舞台監督さんなら、

これでもか!みたいな大声を出してくるから、

それも違う。

 

  じゃあ、誰?

 

声が小さくて聞き取りにくいだけに、

かえって気になって、

楽屋にいる全員が耳を傾けました。

 

声はぼそぼそと、途切れ途切れに聞こえてきます。

 

   <つづく>

 

 

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