望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その22・放浪記

2010-02-24 22:23:31 | 舞台・ウラ話
暗転で迷った上に、蓄光が見つからず、

このあたり、と進んだものの・・・、


足に・・・何か・・・ぶつかってる・・・。


この感触は・・・、



・・・もしかして、照明?


えーーーーーーーっ、
ここ、照明の中なのぉーーー


Bのそでと思いこんで進んだ所は、

AとBの間の、
ぎっしり照明が置かれているスペースだったんです。




・・・や、ば、い・・・


床置きの照明ですから、
強行突破もできないことはありません。

照明さえ踏み越えれば、そこにはそでが待っています

でも! これだけは絶対にNGなんです。
照明をさわると、角度や位置が変わっちゃいます。

せっかくプランニングされた照明が、
それでめちゃくちゃになっちゃうんです 


まずは、そーっとそーっと、
さわらないように(って、すでにさわってるんだけど)
そのままバック。


この位置がわかれば、もう隣がBのそでだってわかってますから、
即、ハケられる!


・・・のはずが・・・。


入れない!!!!!


そでの入り口には、大きなテーブルが!!!


なんと、もう私がハケたと勘違いした若手が、
既にBのそでにテーブルを置いちゃってるではありませんか!

入れない
 

体中から、ドッと汗が噴き出しました。
どう考えたって、もう明かりがつく時間!


と、テーブルの向こう側に、人の気配が。
テーブルを移動した若手が、まだそこにいる?

「ちょっと!どけて!」
小さな小さな声で奥に言いました。

「え?あれ?」
若手の声です。

続いて、ゴソゴソ動く気配。

「テーブルどけて!」
「え?」

間違いなく迷っている様子。

今から動かしたら、間に合わないかも、と考えているらしい。


それどころじゃないでしょ
私は、舞台にまだ残ってるのよっ
どうしてくれるのよっ



ああーーー、もうダメーーー



(つづく)
コメント (2)
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