望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「夢想敗軍記」(パラノイア・エイジ)

2010-02-01 12:23:25 | 演劇・舞台・小劇場
土曜日に観てきました。

はい。私は劇評は書きません。

なので、書かないつもりだったのですが、
うーーん、どうしても書きたくて、
今まで迷った挙句、書いちゃいます 

パラノイアさんの公演はよく観ているし、
私自身、何度か出していただいて、
もともと好きな劇団さんなんですが、

その中でも、今回の作品は私の中ではベスト1!
もう~~、本当によかったんですぅ~~


幕末。
これまでの価値観が崩れつつある中、
その波に大きく揺さぶられながらも、
それぞれ自分の道を模索する男たち。
そして、その男たちを信じて生きる女たち。

群像劇なんだけど、1人1人のキャラクターが、
じつにうまく書き分けられていました。

特にラスト近く、「こりゃ全員死ぬな」という予想を裏切って、
ほぼ全員が生き抜く結末に感動!

だいたいね、死ぬ方向に話が行けば、
大概みんな死ぬんです。
死なせるとそれだけ悲劇性が高くなるから。
安易な手法ですよね。
でも、それに乗っかって涙する自分がいたりするから、
あまりエラそうなことは言えないんですが。


でも、この時代の武士の生き様を描きながら、
「生きる」道を選ぶテーマが新鮮でした。


そしてもうひとつ、全編を貫く庄内ことば。
これが非常に効果的なんですよね。

話としてはハッピーエンドでもなく、
殺伐としたシーンも多いんですが、

そんな話なのに、ゆったりとした東北訛りで話されると、
不思議な安心感が湧くんです。
方言って、芝居の武器だな、と、改めて思いました。



このお芝居、
殺陣や歴史が好きな男性が観たら、
きっと違う感想を持つだろうな、と思います。

まぁ、男性に限ったことじゃないけど、
でも、こうやって書いてみて、
あー、私はやっぱり女だな、って再認識しました。


まっ、感想なんて人それぞれですからね。

私は私、ということで、 
なぜか母性をくすぐられつつ 
珍しく語ってしまいました~~
コメント
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