さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

歴史深き桃山御殿「養源院」

2016年02月07日 | 巡拝日記

      織田・豊臣・徳川の三家と縁の深い

京都「養源院」を訪ねて来ました!

別称、桃山御殿と呼ばれる「養源院」

織田信長の妹、お市の方が嫁いだ浅井長政を父に持ち後に

豊臣秀吉の側室となった茶々の淀殿が父を追善するために

1594年に創建し、父の法号である養源院を寺号にしたのが

始まりと伝わっています

 養源院の由緒 

 淀殿の死後、養源院は火災で焼失してしまいましたが・・・

淀殿(茶々)の妹であり、徳川二代将軍・秀忠の正室お江によって

1621年に再建され徳川家の菩提寺となり、姉妹の母、お市の方の

供養塔が建立されたと伝わっています

石畳の参道を歩きながら・・・・

豊臣家の淀殿が創建したお寺なのに徳川家の葵の紋が何故、

掛かっているのだろうと不思議に思いました?

焼失後、徳川家に嫁いだ三姉妹のお江が再建したとの

寺の歴史、沿革を知って納得しました!

再建したお江と母親のお市の方の石塔が

向かって右奥に建っていました

             

桃山御殿と呼ばれる養源院には歴史上の戦禍の跡とか著名な作家が

描いた襖絵や杉戸絵など数多くの文化財が所蔵されています

本堂廊下の「血天井」

関が原合戦の前の1600年、家康の命を受けて伏見城を死守した

鳥居元忠以下の将士たちが自刃した時に残った血のりの染みた

板を養源院の天井に張り残して霊を弔ったものだそうです

  

(本堂内部の展示物は撮影禁止のため以下は冊子を参照) 

太閤秀吉の学問所の「牡丹の間」に描かれた狩野山楽の襖絵 

 俵屋宗達によって描かれた白象図

 廊下の杉戸に描かれた俵屋宗達の唐獅子

 うぐいす張りの本堂廊下

         

歴史好きな方には見逃せない貴重な文化財が残っている

養源院の拝観は寺の都合で流れ作業的に拝観者を動かし

録音テープで慌しく追い立てている感じがしました

文化財の保護が難しいかも知れないが、もう少し照明を

明るくしてよく見えるようにして欲しく思った拝観でした

     

 

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