六年前の一月に訪ね歩いた京と奈良の間に位置する
当尾の里の名刹、浄瑠璃寺を懐かしく思い出しました!
〔平成25年1月撮影の浄瑠璃寺〕
早春には風鈴の形に似て咲く、白く小さな花の
「馬酔木」の木の参道とその先の風情ある山門
浄瑠璃寺には都の俗塵を嫌って隠遁した僧たちが多く
集まり、静かに修行を積み、往生を願った場所です
京の一条大宮から1178年に移築された国宝の「三重塔」
宝池の畔に佇む1107年建立の国宝「本堂」
寄棟造りで正面25.3m 側面9.08mの建物は
堂内に九体の木造、阿弥陀像が安置されていて
日本に唯一残る平安時代の九体阿弥陀堂です
お香の焚かれた静かな堂内に一歩、踏み入ると荘厳で気品高い
九体阿弥陀像が並び居る姿に圧倒されます しかし息苦しさは
全く感じずに言葉では云い難い、安堵感のような心和らぐ
世界に導かれます
京都府と奈良県との県境、木更津市郊外の丘陵地帯に在る
浄瑠璃寺はちょうど六年前に一度だけ訪れた名刹ですが
私の心に今も深く記憶に残る素晴らしい名刹です
今年、馬酔木の花が咲く頃
何とか再訪出来たらと思っています