日本で一番美しいと云わている十一面観音像に会いに
滋賀県の湖北地区にある「観音の里」に行って来ました!
「向源寺」(こうげんじ)の
「渡岸寺観音堂」 (とがんじ かんのんどう)
「向源寺」は浄土真宗のお寺で阿弥陀如来以外の仏像を祀ることが許され
ていないので寺のすぐ近く「渡岸寺」という地域の場所にお堂を建てて
地域の名を取り「渡岸寺観音堂」と呼び観音様をお祀りしています
国宝・観音像の歴史は古く、聖武天皇の勅願によって都で疱瘡が
大流行し多くの死者が相次いだことから白山信仰の祖、泰澄大師が
制作したと伝わっています 後の戦国時代、織田信長と浅井長政の
姉川の戦いで堂宇が焼失するも観音様だけは住職や門徒たちに
よって土中に埋められて守られたそうです
国宝・十一面観音像 (撮影禁止のためレプリカを撮影)
国宝の十一面観音は日本に七体あります
奈良の室生寺、法華寺、聖林寺、大坂の道明寺、京都の観音寺、
六波羅密寺とここ滋賀の向源寺です。
私は大阪道明寺の観音像は未だ拝観していませんが六体を拝観
した中ではここの観音様がダントツに美しく艶っぽくて特に腰を
くの字に曲げた後ろ姿には目が釘付けになるほどです
渡岸寺観音堂では国宝が間近に観られ、真後ろにも回れて
360度全てがじっくりと拝観することが出来ます
境内には作家、井上靖さん書の 「慈眼 秋風 湖北の寺」と
書かれた文学碑もありました!
門前には「渡岸寺野神」と書かれた
地域を守るご神木がありました
数日前に降ったと思われる残り雪があって風が冷たく寒い日の
拝観となりましたが、二度目に拝観した美しい観音様は以前と
変わりなく包み込むような温かさに満ち溢れていました!