雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

「朱」の女神 3

2014-10-13 19:09:19 | 面白い...パワスポ寺社
神秘に満ちた真言密教。高野山。
そしてその開祖であるスーパースター「空海」がさらに崇め、
称え、祀った神こそ高野山の神。
朱を産む「丹」の女神様でもある丹生都比売さん。

それは、美しく、「赤色=生命力」に満ちた「朱の女神様」でもあります。

ココへ来て「朱の女神様」の話しは、
当然のコトながらその高野山へと......続いていきます。
歴史の深淵に流れている物語へと続いていくのです。

つづく。。




高野山に入れば、
きっと誰もが訪れるであろう「壇上伽藍=だんじょうがらん」
真言宗総本山の寺院「金剛峰寺=こんごうぶじ」と
一緒に括られることもありますが、
壇上伽藍はスーパースター空海さんが高野山で最初に開いた寺院。
高野山の元であり基でもあります。











広い境内に散らばる沢山の密教施設には誰もが圧倒されると思います。
中でもこの「根本大塔=こんぽんだいとう」と呼ばれる宝塔......



......の中に有る「立体曼荼羅」など見ちゃったひにわ......
感嘆!満タン!(=゜ω゜)ノ 100%!で。

そして、そんな壮麗なる境内をよ~く見ると、
一つ興味深い場所があることに気付きます。
この広い壇上伽藍の境内の中で一箇所だけ、高い盛り土がなされ、
全ての建物より一段高い場所に大切に建てられている建物があるのです。

その建物は高い場所にあるにも関わらず、
意識と気付きを持って歩み寄ろうとした人にしか分からない、
敷地内の一番隅っこにあって。
大きな寺院建物の陰に隠れるようにしてヒッソリと建てられています。
ヒッソリと......ですが、しかし、近くに行けば、
その何とも言えない凛とした高貴なるオーラに
誰もが背筋が伸びてしまうと思います。



勿論 、ココが高野山における丹生都比売さんの社(やしろ)。
あの空海さんが高野山を開くときに、
何よりも先に建立の許しと寺院の末永き発展と加護を願って
建て祀った「朱」の女神様の社になります。

前回記した、高野山の奥地に佇む
「丹生都比売さんの総本宮」からの勧請という形なので、
姫さんからすると出張所!?
人々が沢山集まる場所に建てたオフィス!?
的な位置づけとでも言えますでしょうか。。
実家然とした総本宮と比べると、
何やら少しヨソ行きの姫さんが感じられます。

総本宮が部屋着でくつろぐ姫さんのイメージなら、
コチラは綺麗なドレスを纏ったパーティーチューン!
的な姫さんのイメージ。

それともう一つ、面白い事実があって。
何本かある高野山に至るまでの山道というのは、
勾配もキツく、曲がりクネリ、マサに「修行の山」
と言った厳しい道であることでも有名なのですが、
実はこの丹生都比売さんの総本宮「丹生都比売神社」に先に寄り、
そこから高野山に向かうと、驚くことに、
とても緩やかで心地よい、隠れ里を縫うようにして進む道となるのです。
その道筋はまるで......

「本来、高野山にはこの道から入るんだよよよーーーーん( ̄3 ̄)」

と言われているような気がしてしまいます。

「空海さんも辿った道なんだよーーーーん」

「姫さんを運んだ道なんだぴょーーーん」

などと言われている気がします。

高野山は本来、空海さんと同じように、
先ずは丹生都比売神社さんにご挨拶をし、
その後隠れ里の道を辿り、寺院に入ります。
寺院境内に入ったならば、また改めて。
一段高い小山にある、
空海さんが勧請したパーティーチューンの丹生都比売さんにもご挨拶をする......
そこからワンサワンサ......と広大なる高野山巡りをしていく。
僕の高野山巡りというのは実はそんな感じなのです。
そんな高野山徒然というのは、空海さんの足跡と、
彼が大切にした「朱の女神様」をとても身近に感じることが出来るような旅路。
そして、初回に記した

「塗料を顔料と書くのもここに起因します」
「女性の口紅、化粧、メイクの起源もここにあります」
「七五三で幼き娘さんに母親がそっと紅を差してあげるのにもこんな理由があります」
「本来、メイクは、紅は、魔を避けるものです」
「神社の敷地結界を示す鳥居が赤いのもここに理由があります」
「魔の侵入を防ぐには、強力な生命力を持つ “赤” で封じるのが最強......とされたのです」

というコトゴトにさらに付け加えれば、

「還暦のお爺ちゃん、お婆ちゃんに赤いちゃんちゃんこを着せる」
厄除けで有名な寺院は空海の開いた密教系の寺院が多い

というようなこともあって。
それら全てが、
やはり初回に記したこの理由に帰結されるのです。



——————本来「生命力」こそが厄に立ち向かう最強の力なのだと。

——————そんな生命力の象徴である「血液」の色、
「赤=紅=朱」の色こそが厄に強いモノなのだと。



高野山の奥地にヒッソリと佇む「朱の女神様」の総本宮
「丹生都比売神社=にうつひめじんじゃ」。
そこに主祭神として祀られている丹の女神「丹生都比売」。
「朱」の女神様の御神徳と御利益は、
この地ではこう書かれています。



「諸々の災いを祓い退け、
一切のものを守り育てる女神。
不老長寿、農業、養蚕の守り神」



「朱の女神様」のお話というのは、
神秘なる高野山の深淵に流れる物語なのです。



高野山の最重要地「奥之院」入り口。
2キロ!にも渡る長い参道の突き当たりの院には、
今もって開祖「空海」が座し、
人々を救う御技と修行をしている......とされている聖地。
空海没後千数百年以上の月日が経った今でも、
高野山の修行僧たちによって毎朝
「弘法大師」空海への食事が運ばれていきます。
その毎日の食事を運ぶという儀式は伊勢神宮の神に対する様式も思い起こさせます。
長い参道の両側は

「日本史を彩る全ての人のモノがあるんじゃね!?(; ̄O ̄)」

......とすら思えてしまう様な錚々たる偉人達の「巨大な墓碑」が連なり。
その周り、奥の院一帯にはこれまた!
我が目を疑わん!?
程に見る者を圧倒する杉の巨木が連なっています。
歴史に名を残す様な人々の死してナオ溢れ出る万事を圧する意志力!?
欲?の強力なエナジーは「時空」をも超えて空間に漂い出していて。
そんな強力な「モノの気=もののけ」を吸収し。
浄化するにはこれほどの並外れた巨木達、自然、山一個!?
が必要なのか?どうなのか......
空海さんという人にはそんなコトもちゃんと見えていたのか!?
「奥の院」ではそんな「気」対「木=気」のせめぎ合いも感じられ......
それはもうパワー対パワーのワンダーランド。もし、

「わたしも異界とか妖界とか見てみたぁぁーーい!(=゜ω゜)ノ
霊感とか全く無いけどぉ!」

......ってなキルオシティ・キルド・ザ・キャットな人がいたら、
僕は真っ先にコノ高野山「奥の院」の地を勧めちゃったりもします。
観光バスのように、
2キロに及ぶ参道をすっ飛ばして最終地点からの参拝をするのではなく、
入り口から往復するような「奥の院」参拝を勧めちゃいます。

ココは地上に稀なる異界の一つです。

魔境の一つです。

エグいっす。

写真なぞ、

撮る気にもなりません。

看板だけ、かろうじて、ね。

お許しを頂いて。



これが、やっと。ええ。
そして

「流石!空海さん!(;゜0゜)。。」

と感嘆し感服してしまうのは、
その居並ぶ巨大な墓碑に刻まれた偉人たる人々を、
全く意図なく、区別なく、
置きたい人々の自由に置かせていると感じられること。
上杉謙信も武田信玄も、
北条氏も毛利氏も、
織田も徳川も豊臣も、
明治維新の豪傑たちも江戸幕府側の偉人たちも、
パナソニックもシャープも、
みーーーーーんな、
この奥の院では敵も味方も無く、
上も下も無く、
お隣同士、ご近所同士におかれていたりします。
そこには天皇家の敷地までも!あって、
空海さんの奥の院はその天皇家の御敷地よりもさらに奥!!
に有ります。
世が世なら......いや、
空海さんの時代であればなおのこと国賊!
打ち首獄門!
となるような配置......でも、許されている。
天皇家にも許されている......



「どんだけスゲーンだよ。。空海。。(;゜ロ゜)」



これが僕が空海さんを「スパースター」と呼ぶ由縁。
そんなスーパーな空海さんが今も居る!?という奥の院は

「死んだらさ、みーーーんな同じじゃん。
イガミあってても意味ないから。
お金も物も体も栄誉も名誉も権力も、
勝ちも負けもアッチの世界には持っていけないんだし。
人はみんな同じ魂が分かれた兄弟の様なものなんだし。
一緒に仲良くこの国を見守りましょうよ。ね。
みんなさ、
同じ様に人生を全力で生き抜いた仲間には違いないんだからさ。
ヨロシクね!( ´ ▽ ` )ノ」

......というスーパースター空海さんのメッセージのように、
僕には感じられたりもするのです。


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンクバナー