ドルフィンベルベット

高齢馬のケアと徒然日記

『龍の契り』

2016年08月29日 12時45分38秒 | 読書日記
同僚E子さんに借りた服部真澄さんという作家のデビュー作。

香港返還を題材にしたサスペンス小説です。
サッチャー首相に毛沢東、鄧小平など実在する名前も出てきますが、フィクションなのだそう。
ついでに、これはもしや皇太子妃雅子様?と思われる人物まで。

歴史にも社会情勢にも疎い私には、「香港は返還されるんだー」程度にしか思っていませんでしたが、確かにほとんど無条件であんなに栄えている都市をイギリスが手放したことは不思議でした。

小説では「密約の存在」が取り上げられていましたが、実のところはどうなのでしょう。
途中はまるで海外小説の翻訳本を読んでいるような感じでよくわからないところもありましたが、最後に「そういうことだったのか」とお腹に落ちました。
一番の驚きはチャーリー(登場人物の一人)が本当は〇〇だったことでしたが。

こういう風に歴史を見ると、きっと面白いんだろうなぁ。
著者の空想力に関心しました。

コメント (2)
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