上海阿姐のgooブログ

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8月の上海は「欧米大物アーティスト」のコンサートラッシュ

2013年08月11日 | エンタメの日記
今年の8月、上海では欧米大物アーティストのコンサートが相次いで開催されます。そのほとんどが1990年代に世界的なブームを起こしたアーティストたちです。

■ジャミロクワイ 上海コンサート 2013年8月6日(火)場所:上海大舞台

ジャミロクワイ上海単独ライブは、8月17日/18日に上海8万人体育場で予定されている野外フェス「Sonic Shanghai」のプレイベント。

■メタリカ 上海コンサート 2013年8月13日(火)/8月14日(水) 場所:上海メルセデスベンツアリーナ


■ペット・ショップ・ボーイズ 上海コンサート 2013年8月20日(火) 場所:上海大舞台


■エアロスミス 上海コンサート 2013年8月21日(水) 場所:虹口サッカー場


この中でも特にメタリカのチケットの売行きがよく、当初8月13日の一公演のみでしたが、発売後即刻完売したため、8月14日(日)に異例の追加公演が決定しました。会場はメルセデス・ベンツ・アリーナで、先日東方神起やG-DRAGON、Jay・Chou、BIGBANGなどがライブを行った会場です。

【ニュース】メタリカ上海コンサート追加公演決定。
http://enjoy.eastday.com/c8/2013/0708/2316591120.html (2013年7月8日 新民晩報)
【概要】一度も中国で公演をしたことのなかったメタリカは中国本土で受け入れられるのか不安を抱いていた。しかし、上海公演のチケット発売開始の約1時間後にはそれが杞憂に過ぎないことが分った。発売開始とともに中国全国のファンが殺到し、約1万枚のチケットは約1時間のうちにほぼ売りきれの状態となった。ネット上では8000元(約12万円)の値がつけられているものまである。

今年の8月は特に公演が集中していますが、「欧米大物アーティスト」の中国公演ラッシュは数年前から始まっています。Back Street Boysは2013年にデビュー20周年アジアツアーを行いましたが、欧米アーティストとしては異例の中国7都市公演(北京、上海、広州、深セン、南京、成都、福州)という大ツアーを決行しました。当初、客層は30代、40代ばかりかと思われていましたが、実際には20代の観客が大半を占めたそうです。「90年代に学生時代を過した世代が当時憧れた洋楽アーティストのコンサートを、大人になったいま中国国内で観る」というケースが想定されますが、意外に若い世代の観衆も多いようです。いまの20代半ば(社会人2~3年目)の中国人の中には洋楽を好む子は多く、最近ではカラオケに行くとMaroon5の「Moves Like Jagger」などをよく歌っています。

欧米アーティストの公演が集中していることは新聞記事でもよく取り上げられており、この現象について次のように分析されています。

【ニュース】中国市場は金のなる木。欧米大物アーティストが次々と中国に上陸。
http://news.qtv.com.cn/system/2013/06/09/010505606.shtml(2013年6月9日 揚子晩報)
【概要】ここ数年、欧米の大物アーティストが次々と中国に上陸している。欧米の市場が飽和状態にある中、中国は経済成長期にあり、中国が良い出稼ぎ先であることはもはや欧米アーティストの間では常識となっている。全盛期を過ぎたアーティストでも中国に来れば「ビッグネーム」の待遇で迎えられる。かつては第一線のスターが中国に来ることはまずなかったが、ここ数年状況が変化し、多くの欧米アーティストが中国公演を開こうと列をなしている。中国の聴衆が求める音楽が徐々に多様化し、POPS、ロック、HIPHOP、ジャズ、カントリー、ソウルなど、細分化されたジャンルの音楽を求めるようになっているという背景がある。しかも最近は市場が成熟しルールが遵守されるようになってきたことも、欧米アーティストの進出意欲を誘う原因になっている。中国側としては、欧米アーティストのプロ意識、高いエンタメ性、舞台演出力などから多くを学ぶことができる。彼らの目的が出稼ぎであろうと、ファンの声に応えるためであろうと、音楽を通じて交流を持つことは何ら悪いことではない。

この記事ではまた、「現在のアメリカのチャート上位はほとんどがHIPHOPとR&Bで占められており、特にHIPHOPの勢力が強い。伝統的なPOPSの時代は終わったと言う人もいる。しかし中国ではニーズがある。」と分析されています。
HIPHOPでは、PITBULLのA2Liveワールドツアーの一環として上海・北京公演が行われます。
■PITBULL 上海コンサート 2013年8月27日(火) 上海メルセデスベンツアリーナ


更に10月の中国建国記念連休の時期にはSUEDE、ジャスティン・ビーバーなどの公演が控えています。
■SUEDE 上海コンサート 2013年10月3日 場所:上海大舞台


■ジャスティン・ビーバー 上海コンサート 10月5日 場所:上海メルセデスベンツアリーナ


韓国勢はボーイズグループが定期的に中国にも来ており、8月24日(土)はSuperJuniorがコンサート(Super Show5)を開きます。8月24日にSuperShow5上海が開催されるという情報はずいぶん前から流れていたのですが、大手チケットサイトで情報が公開されないのでどうしたものかと思っていたのですが、8月6日になって、主催者が直接チケットを発売するという前代未聞の販売形式を発表しました。具体的には、主催者の公式ウェイボ(中国版ツイッター)の個人メッセージ機能と電話を使って直接販売するというのです。その後、「再度検討した結果、いくつかのチケット業者を通じてチケットを販売することにした」と公式ウェイボ上で発表し、チケット販売業者が取り扱うようになりましたが、残席は少ないようです。
■SuperJunior 上海コンサート チケット業者「買票網」(mypiao)では980元の座席のみ販売中。(2013年8月11日時点
http://www.mypiao.com/ticket/100054054

9月30日(月)にはCNBLUE、11月30日(土)にはSHINee上海コンサートが予定されています。
■チケット業者 永楽票務 11月30日 SHINee上海コンサート 場所:上海大舞台
http://www.228.com.cn/ticket-46055435.html
※フォーム形式になっていますが、このフォームに連絡先を登録すると、チケット発売の詳細が決定次第、電話・ショートメッセージで情報が送られてくるというものです。このフォームに登録することで予約が正式に成立するわけではありません。

2012年秋以降、尖閣問題を受けて日本のアーティストの中国大陸公演は激減していますが、日本のロックバンド「ONE OK ROCK」が11月8日 (金)に香港でコンサートを行います。上海人の友達が自分でチケットを買って香港まで観に行くと言っていました。もうチケットが届いたそうです。
「ONE OK ROCK」香港ライブ 2013年11月8日(金)場所:アジア国際博覧館8号館
現地チケットサイト:http://www.hkticketing.com/Ticketek/event/nswcms_event.asp?id=6890

去年の今頃は2012年10月27日に予定されていたアニサマ上海(Anisama in Shanahi 2012)を楽しみにしていました。しかし、チケット発券後であったにも関わらず、同年9月に中止が決定し非常に残念な思いをしました。ファンは復活を心待ちにしています。尖閣問題の影響がピークであった2012年9月を境に日本アーティストの中国公演が減り、韓国は横ばい又はやや減少、かわりに欧米アーティストの公演が激増したように感じます。

■おまけ 2012年CCG Expo上海のアニサマ上海チケット発売ブース。
コメント (8)
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