のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

壁に立つ

2010-05-08 | KA
 バトルフィールドの練習に参加をさせて頂けることになり、私は、“舞台”で練習をする前に、基本的な練習をトレーニングルームでさせて頂けないかお願いをしていました。折角リモコンで動ける“舞台”での練習で、トレーニングルームでも出来る基本的なことしか出来なかったらもったいないと思ったのです。そして、ハーネスのことも尋ねました。私のためのハーネスは、クリエイションの時に簡単なものがありましたが、たぶんそれはもうないでしょうし、バトルフィールドの吊り下げられるほうの役で、それは使えません。
 今日は、そのハーネスチェックをして頂けました。ハーネスを着けるのは、ケベックで空中ブランコをした時以来だと思います。空中ブランコは、基本的には自分がブランコから人の手に移動するので、命綱の付いている大本であるハーネスはあくまでも補助的なことだったからなのでしょうか、ハーネスがこんなにきついものであったという記憶がありません。バトルフィールドでは、これに常時ぶら下がっているわけで、しっかりと身体に着けられました。その後、着け心地を調べるために、ぶら下げられました。でも、どういう状態が良い状態なのか分からず、上手く感想を言うことはできず、多分これで大丈夫と伝えました。本来はそれで終わりだったようですが、もう少し練習をしてもいいというので、トレーニングルームの壁で垂直に“立つ”練習をしました。私の頭の中では、終始バトルフィールドの音楽が流れていて、何も出来なくても気分は一人のアクロバティック・アーティスト。楽しんでいました。
 ショーに出るためではないのに、こうして時間を割いて下さるリガーやコーチに申し訳なくも思い、お礼とお詫びを言うと、「その余計なことが人生を楽しくしてくれるのだから。」とおっしゃって下さいました。本当にありがたいことです。
 キャプティビティで踊る前、シェリーとやり取りをしている時に、大きくあくびをしているのが聞こえました。こちらに何かを伝えたくて、聞こえるようにわざと大きくあくびをしていると思われました。まだまだだな、と思いながら、せめて踊り始めた時には、少しは目が覚めますよう願いながらいました。
 今日はチェロ奏者が休みで、チェロの音色が聴こえず、ちょっと淋しかったです。