のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

父役が戻り

2009-01-31 | KA
 これは咲くのだろうか、と少し心配して買ったスイセンですが、次々と花を咲かせています。ヒヤシンスも、にょきにょきと花軸がもう一つ出てきました。その間でムスカリは、ゆっくりと自分のペースで咲いています。
 一つ見たい中古車があったので、思い切って仕事前に行ってみました。しかし、その辺りは開発中で、遠くの方からは見えるのに、通りのその番地には北から近づけず、西に回ってもそこへ行けそうな道がなく、東からも南からも行きつけませんでした。電話は昨晩MGMに置いてきてしまいましたし、諦めて帰りました。この車は縁がないのかもしれません。
 今日から復帰した更衣室の席が隣のニコルに、いつから父役が戻ったのか訊かれました。彼女は「最後にノリコが弓を折る指示を出さないから、ドキドキしていたのよ。」と言いながら、父役が戻って、話がようやく見えたと、分かりやすくなったと喜んでくれました。 
 私は、相手がいて演技をしている方がやはり楽しく、一人の時よりもいろいろ出来るので、一回毎がより新鮮です。グリシャはとても面白いですし、楽しい一週間でした。
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一番

2009-01-30 | KA
 全体での大きなミーティングがあり、今後のことなども話されました。このところの新しいショーを創る勢いに疑問を持っていたので、景気の影響とはいえ、少し落ち着いて良かったです。
 ふと、従業員割引のポスターを目にしました。そして、思わず見直しました。なんと、“O”に割引が出ているではありませんか。時々、街が静かな時に従業員割引が出るのですが、今まで“O”にその割引が出たのを見たことはありませんでした。
 そしてまたふと見た貼り紙。それは、世界中で行われているシルクデュソレイユのショーの一週間の入場者の数、または割合が書いてあるものですが、KAのロゴがマジックで囲まれていました。良く見ると、ラスベガスにあるシルクデュソレイユのショーの中で、KAが一番でした。時々これを目にし、いつも“O”は100%、またはそれに限りなく近い数字が出ていて感心するのですが、この週、この街の空いている週、KAだけが80%を超えていました。
 しかし、影絵の後に危険を知らせるフラッシュライトが出て、そのシーンが終わるとすぐにショーは止まってしまいました。きっと、ショーが止まる回数は、残念ながらKAが一番だと思います。ガントリーの油が漏れたということで、作業に時間が掛かり、キャンセルになるのではとさえ思われました。でも、回復しました。回復できる確率は、ショーが始まったころより数段高くなりました。お客様は温かで、たくさんの拍手を送って下さいました。
 2回目のショーも同じところでフラッシュライトが出ましたが、今回は大きなことではなかったようです。何も止まることなく続けられ良かったです。
 身体を冷やさずに、過ごせるようになりました。少しずつ様子が分かり、楽しいです。


 先日帰国をした折に、恒例の“プチ同窓会”を行い、漢語とフランス語の先生がご出席下さいました。通常、外国語をカタカナ表記する時は、日本で馴染んでいる表記をするよう心掛けていますが、フランス語の先生たってのお願いでありましたので、『Cirqu du Soleil』は『シルク“デュ”ソレイユ』と表記することにしました。まずは私から改革。唇を丸め前に突き出して発音して下さいとのことでした。
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走らないと疲れる?

2009-01-29 | KA
 父役が戻り、ショーを行っている最中に、忙しく走ることが減りました。特に、スレイヴケイジの出番までに時間が生まれ、汗がひき、そのままいたら身体が冷えてしまうぐらいです。スレイヴケイジでは捕らえられていただけですが、舞台の上ということで常に緊張をして、身体が冷えるということはありませんでした。
 今日は、身体が温まったり冷えたりして、時間に余裕が出来ても逆に疲れてしまう気さえしました。1時間半、忙しく走り続けなくていいのは、体重維持には良さそうですが、以前はどう身体を良い状態に保っていたのか思い出し、調整し直す必要があります。
 それにしても、父役が戻って本当に嬉しいです。私は元々一番前に立つのは好きではないので、今は父の陰に隠れられ、心地良いです。みなもそういう私の姿の方が好きなようで、みんなに嬉しい大きな変更となりました。
 ふとショーの回数を見ると、1972回。ということは、昨日のデビューは1970回。覚えやすい数字でした。
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私だってデビュー

2009-01-28 | メディア
 父役のための最終ステージングがありました。いかにも今日デビューするという感じで。でも、昨日のミーティングでは、今日のデビューはないと言っていました。英語が堪能なあいちゃんに確認しても、やはりそう言っていたと。どちらなのか、何人にも尋ねることになりました。そして「ああ、あれはね、私達英語を話す人にはよく分からない時があるのだけどね、フランス語を話す人のある種の言い回しなのよ。」というジェニファーの説明で、デビューしないと言ったことが、デビューするということであったということが分かりました。みなの前で話す時は、せめてこういうことはストレートに言ってもらいたいものです。
 という訳で、私が忙しい父役なしのショーは、昨日が最後であったようです。最後のそのショーを最後だと感慨にふけることはできませんでしたが、精一杯のことは毎日しているので、悔いはありません。
 ステージングでは、アーティスティックコーディネイターがちょっと良く分からないことを言ったり、私達が説明をしても理解してもらえなかったりということがありました。「彼女、起きたばかりなんじゃないの。」などと言う人もいました。クリエイションから居た私達の方が、細かいことが分かっているので、新しい父役に彼女が出している指示の内容が、少し外れているように感じることがあったのです。でも、まあ、今は彼女に従うしかありません。
 一つ一つのシーンのステージングは行ったものの、ショー全体を通して練習はしていません。きっと衣装の受け渡しのことなどは、衣装部屋には伝わっていないだろうと、自分で話しに行きました。でも、その話は上の人で止まっていたようで、実際に裏を走り回って下さっている人には伝わらず、ショーの最中にステージマネージメントが確認に来ました。私は一つ確認し忘れたことがあり、そのシーンを行う前に、ステージマネージメントに確認に行ったり、それをまたアーティスティックディレクターが確認したり、プロップスの人がフルートの置き場所を確認しに来たり…。一回目のショーは、裏でバタバタしていました。
 父役グリシャのデビューは、私にとってもデビューのようでした。ほとんどの人は気付いていないのですが、父が戻るということは私には大きな変更なのです。新鮮であり、ドキドキしました。そして、父役の動きを見ながら演技をしていくのは楽しいことでした。
 二回目のショーになると、準備をするタイミングや小道具の持ち方などが自然と思い出され、以前と同じように行動している自分を所々に発見し、可笑しくなりました。良く考えれば、父役有のショーは1000回以上しているわけですから、500回しかしていない父役なしのショーよりも、より身に付いているわけです。
 ショーの最中には時間が生れ、以前はこの時間をどう過ごしていたのだろうと考えました。今日はとりあえず、ショーが終わってから行っていたことをしてみました。これからは、少し早く帰宅することもできそうです。
 父役が戻り、とても嬉しい一日でした。


 WBTFのウェブサイトに載せて頂きました。
 http://www.wbtf.org/
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KA族

2009-01-27 | KA
 今日の断水には備えることができました。水道水が使えないのは、不便ではありますが、溜めた水を大事に使うのは、水の有難みを実感でき、嬉しいことでした。
 ミーティングの終わりに、父役のグリシャが、みなの前で話したいと。
 彼は先週6日間をKAで過ごし、胸がいっぱいになっているようでした。彼はミスティアから来たアーティストですが、サーカスの世界には34年も居るそうです。でもこういう雰囲気のところはないと言って、感激していました。アーティストサイドだけでなく、バックステージテクニシャンも含め、みなが親切で仲が良くて、一つの大きな家族のようで居心地が良いと言ってくれました。
 こういう話を聞き、いつも思いだすのは振付家のジャック・ハイム氏です。KAは、誰もが経験したことのないアクトを創り上げて行かなければなりませんでした。チームをまとめ、みなの気持ちを一つにしていって下さったのがジャックさんです。彼のお蔭で、クリエイション時に居たアーティスト達、そしてテクニシャン達が、一つの家族のようになっていったのだと思います。オリジナルのメンバーは半分になってしまいましたが、その雰囲気はまだ残っているというのは嬉しいことです。グリシャがそれを思い出させてくれたことに感謝し、そしてそういうことを感じられるアーティストが入ってきたことを嬉しく思い、いつまでも居心地の良いKAでありますようにと願いました。ジャックさんには再び感謝です。
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やっぱり三色

2009-01-26 | 日記
 午前8時から午後5時の断水にはどう対処をしたらいいのか、あれほど考えたのに、昨晩は何もせずに寝てしまいました。朝起きてからそれに気付き、ガックリして洗面所の蛇口をひねると、あら、水が出ます。急いで台所に行き、計画通り洗濯機やなべなどに水を溜めました。植物にも水をあげて、よし、とほっと一息。それからもう一度蛇口をひねると、もう水は出ませんでした。嘘みたいな出来事でした。
 久しぶりにバレエに行くと、メンバーがごっそりと変わっていました。以前のように“バレリーナ”に囲まれてレッスンを受けている感じは全くありません。何かをしている人がそれに必要でバレエのレッスンを受けに来たという感じ。必要な部分だけを取り入れながらレッスンをしている感じでした。それにしても、あれだけ居た美しいバレリーナ達はどこへ行ってしまったのでしょう。他の曜日でレッスンをしているのか、今日は偶々いなかったのか。少し残念でしたが、身体を動かして私はリフレッシュできました。
 車を探しに出掛けると、そこはスマートの販売店でした。こんなたくさんのスマートを一時に見たのは初めて。中に入るとオープンカーもあって、とてもかわいいのです。来た目的はスマートではなかったのですが、ついでに試乗もさせて頂きました。オートマチックとマニュアル二通りの三通りでの運転ができ、楽しい車です。自転車の代わりとして使うのならば、これはとてもいいです。でも、友達が訪ねてくれた時には、二人乗りでは役に立ちません。その時はレンタカーにしたらいいのかな…などと少し心が揺れました。
 買い物に行くと花がきれいに並んでいました。ラスベガスはまた寒くなりましたし、部屋に花を飾ろうかと思うと、友人が球根花に注目。そして私も球根のお花を買うことになりました。二色、いや、やっぱり三色。彼女のお蔭で、部屋に春を運ぶことができました。
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拉斯維加斯華人春節聯歡會

2009-01-25 | 日記
 中国人の仲間が、京劇をするというので、少し遠めのカジノまで観に行きました。カジノの中に入れば場所は分かると思っていたのですが、全く分からず、出番を待つ友人に電話をして場所を聞き、標識を見ながら歩いているのに行き当たらず…と、到着するのに随分と時間が掛かりました。
 “劇場”の前には受付のようなものがあり、訊くと「チケットは売り切れました。」と。まさかチケットが必要だとも思わず、そしてそれが売り切れてしまうとは、いったい何が行われているのでしょう。「あの、中に友達が居るのですが…。」と言うと、係の方はどこかへ確認に行き、「座れないと思いますが。」と言いながらチケットを売ってくれました。
 中に入ると確かに満席。立ったまま舞台に注目をすることになりました。どうやら抽選会をしているようです。そしてプログラムを開き、あと8番目に京劇があることが分かりました。
 抽選会が終わると、男性がカントリーミュージックを歌いました。それから雑技。次のルンバの人達にはビックリして、「前の雑技の人は上手かったんだね。」と、一緒に観に行った友人と話しました。この後の演目がどうなる事やら。私達が踊ろうか、とも…。カジノのウエブサイトにも載っていなかったこの会は、どうやら身内向けの催し物だったようです。
 京劇の前に抽選会がもう一度あり、それが終わると会場を出て行く人がちらほらと見られました。これからが面白いのに、と思いましたが、私達は前の方へ行って座れたので良かったです。
 京劇はライトが眩しそうで少しやりにくそうでした。でも、初めて京劇に挑戦したシクンは頑張っていましたし、この華やかさは新年にふさわしいものでした。仲間が京劇をすると言わなかったら、存在すら知らずに覘けなかったであろうこの会、面白い体験でした。
 会場のカジノ前はおしゃれな通りで、そこを少し歩いてから、“ラスベガス”へ戻りました。
 夜は、KAの中国人達の新年会に招待され、中国料理屋に集まりました。この中国料理屋は北東地方の料理だそうで、そこから来たバイグーは、嬉しそうにみんなに料理を勧めていました。中国で、新年には誰もが必ず見るというテレビ番組を見ながら、おいしい料理を食べ続け、中国の方々のお正月の過ごし方を味わうことができました。
 その後カラオケに誘われ、あまり乗り気ではなかったのですが、ちょっと覘いてみました。アメリカ人の友達が『SUKIYAKI』を歌いたいというので、見つけると、私にマイクを渡されました。英語で『上を向いて歩こう』は歌えません。それから「日本語で見つけてよ。」と言われても、彼女達は日本語を読めないので歌えないのが分かっています。私にマイクを渡されても、歌は人前で歌えないので断りました。カラオケは聴いているだけならいいのですが、マイクが回ってくるのが嫌なので、行きたくはありません。しかしながら、中国人の男性軍は誰もがとても上手でした。
 カジノの飾りつけは少し地味であったようにも感じる今年のチャイニーズニューイヤー、旧正月の実感は、仲間に囲まれてのことになりました。
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クレベーフ2009

2009-01-24 | KA
 日本へ帰ったら、たくさん食べて体重を増やして戻りたかったのですが、あんなに食べたのに、目標の2kg増には達しませんでした。でも、心配していた身体が今日も尚、元気にスムースに動いたのは、魚のお蔭でしょうか。体力が戻っている気がして嬉しくなりました。

 自分でKAを観るとしたら、クレベーフが出ている日を選びます。あの高い跳躍、心を感じる影絵…。ただ立っているだけでも絵になる彼は、舞台の上ではいつも素敵です。舞台の上では…そう舞台の上ではとても素敵で、普段も優しく親切な彼ですが、舞台に上がるほんの少し前は、残念ながらステージマネージメント泣かせでした。いつも呼び出されてギリギリに待機場所へ到着…それが続いてイエローカード、レッドカードのようなこともありました。
 でも、最近遅れないのです。今日は地下の待機場所へ行くと、彼はすでに到着し、走ってストレッチしていました。声を掛けてみることに。
「大丈夫?」
「え?大丈夫だけど…?。」
 それから私は近づいて、彼の額に手を当てると、彼は笑って
「『クレベーフ2009』だから!」
 新年休暇明け、彼は心を入れ替えたのです。2009年、益々楽しくなってきました。
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特別特殊効果

2009-01-23 | KA
 フルートをケイジの上に置くと、左後方から煙。「あれ、ここでスモークあったっけ???」それは勢いよく出て来て、真っ白な煙は、もしかすると自分を隠してしまうのではないかと思われました。幸い、煙はフルートを回し始める前に止まり、あとは床が滑るようになっているかどうかを確認しながら踊りました。
 二回目のショーでは、エピローグが始まる前に「花火がありません。」と告げられました。花火が上がらない時、私達の行動は同じはずです。そのまま出て行き、いつものようにエピローグは進められ、カウンセラー親子が現れリフト5が上がり切ると、行き成り暗転となりました。火の出ないグルグル回る装置だけが現れてしまうよりは良い終わり方だと思われますが、この行き成り暗転というのも、物足りません。
 今日は4日目のショーですが、その前にドレスリハーサルがあり、その前にドライテックがあり、私は6日目の舞台になります。身体がこなれ切っているのか、動きやすかったです。でも、この身体は疲れ切っているとも考えられます。こういう身体の翌日はちょっと怖いです。
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捕えられるの?

2009-01-22 | KA
 スレイヴケイジのステージングがありました。父役が戻ると、私は囚われることなく、彼を助けに行くだけになります。
 父役は、以前鎖で繋がれていたのですが、それは革ひもに変わりました。そして、繋がれるところを練習している時、彼が身体を揺さぶると、彼を繋いでいた柵が持ち上がって外れてしまいました。私はすぐ横に居たのでビックリして、彼の肩を抑えました。その後ろ10メートルほど下には安全ネットがあるものの、繋がれた柵ごと落ちたら本当に危険です。怖いと思い、押さえたら私も落ちるところだったかもしれないと分かりまた怖くなり、そしてすぐに笑いました。グリシャ、やはり大き過ぎです。その後、この場面を何度か練習をしていると、今度彼は革ひもを壊してしまいました。グリシャ、力あり余り過ぎです。

 ハワイで休暇を過ごしたシェリーは、以前にも増して日本語学習欲が高まっていました。「今度から話し掛ける時は、私が理解するしないにかかわらず、日本語で話しかけてくれる?」
 今日は学習欲がさらにあるようで、私がメイクをしている最中、いろいろと訊いてきました。私は一つずつ彼女の方を向いて答えていると、メイクはきれいに仕上がらず、時間も掛かってしまいました。これから毎日こうなると大変だと思っていると、今日は彼女の代役が出る日で、彼女には時間があることが分かりました。明日はもう少しメイクに集中できるかもしれません。

 今日の身体はいつもの身体だったような気がします。ということは、ドレスリハーサルの日の身体は、やはりいい状態だったのでしょう。毎日があの状態になれば、また違ったこともできそうな気がしてきました。良い目標が出来ました。
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