土屋アンナさんとお食事会

　十年以上昔のことだと思います。海外へ行くに際して、日本円のトラベラーズチェックを用意しました。残っていた四万円を換金しようと近所の郵便局へ行くと、
「外貨は扱っていません。」
　最寄り駅の大きめな銀行へ行っても、
「外貨は扱っていません。」
　お店では使えないにしても、日本円なので銀行ならどこでも現金にして下さるかと思っていましたが、ここの二箇所の銀行でも換金出来ず。対応はみなさん丁寧で、横浜駅まで行けば何とかなるでしょうとのことでした。
　母の見舞いに行くと、様子がいつもと違いとても心配でしたが、父が来ると私は出掛けなければなりませんでした。
　夜は、先日ラスベガスに取材にいらして下さった土屋アンナさんと取材班のみなさんと、東京でお食事会でした。撮影が入るかもしれないということでしたが、撮影は無く、お食事だけになりました。
　土屋アンナさんは、本当に素敵な感性をお持ちで、それを言葉に綺麗に表せるところも素晴らしいと思いました。私の印象に残る映画が、彼女のお勧めの映画の一つで、私は詳細を覚えていませんが、彼女は場面の細かいところまで語っていました。いろいろなお話を伺い、お料理もとても美味しくて、時間のことなど考えてもいませんでした。会は六時半に始まったので、それほど遅くならずに帰宅するつもりでしたが、ふと時計を見るともう十一時近く。私は、ホテルがあれば泊まろうかと考えていましたが、土屋アンナさんの一言で、タクシーで帰ることになり、午前一時ぐらいまでお店に居ました。アンナさんを囲むみなさんも愉快な方々で、本当に楽しい時間でした。
　テレビのみなさまには、いろいろとご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでしたが、それでも諦めずに、良いものを作ろうと一生懸命になって下さったこと、本当に有難いです。そして、土屋アンナさんとの出会いに感謝します。
　放映は、二月十一日午後九時からということです。

781ドル！

　日本行きの航空券を、ようやく買いました。
　朝食を食べ、ほっとして気付きました。今日の練習時間は、通常より早かったのです。せっかく入れて頂いた練習時間を、無駄にしてしまうところでした。気付いて良かったです。
　今日のショーは、二回とも売り切れとのこと。私は、まだ気負っていたのか、硬い感じでした。
　カウンセラーの息子役、マークアントワが、骸骨を投げることが緊張してどうしようもないと言いました。それを聞き、野球のピッチャーのみなさんは、どれほどの緊張をして一球一球投げているのかと考えていました。そんなことを考えていたので、自分も緊張してしまったのでしょうか。
　ショーの始まりに着る黒い衣装、新しいものを着た為か、肩凝り。まだ革が硬い上に、肩紐がきつい気がします。
　今朝買った日本行きの航空券は、ロスアンゼルスからのものなので、そこまでの航空券の値段を調べると、何と七百八十一ドルに跳ね上がっていました。片道一時間弱の飛行時間ですが、今朝買った日本往復より値段が高いです。
　ショーの後は、日本人の集まりに。“O”とミスティアの日本人アーティストの送別会でした。

2013 元旦

　あけましておめでとうござます。
　みなさまの新年が、笑顔に溢れ喜びに輝く一年となりますよう祈っております。

　私の昨年は、精神的にも身体的にもいろいろな経験をした一年でした。それでも、それらを乗り越え休みなく続けてこられたのは、みなさまの温かい応援のお蔭だと思います。山はまだまだあることと思います。でも、この一年は、今までのたくさんの経験を信じて活かしていけることでしょう。今年も貴重な時を大切にしながら、一歩一歩進んで行きたいと思います。
　いつも励まして頂きありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い致します。
　　　　　　　　　　
　元旦の朝、穏やかな天気でした。ほんの少し寒さを感じましたが、良く晴れている中のはっきりとした空気は、私の好きな冬の感じです。
　お節料理とお雑煮の準備に少し手間取りました。でも、今日は元旦。仕事前にそれ以外のことをしないと決めていたので、時間が掛かっても大丈夫です。食事の準備が整うと、着替えて、新たな一年を気持ち良く迎えることにしました。食卓に正座をすると、幸福を願いながら一つ一つ美味しく頂きました。
　　　　　
　シェリーは、左手でお化粧をしていました。今日は代役の日なので、良く出来なくてもいいだろうと。私は、どれだけ早く出来るかを代役の日に挑戦することはありますが、左手でというのは考えたことがありませんでした。面白いことを考えるものだと、関心を持ちました。そして、びっくりする程上手に仕上げていました。
　彼女の代役は、ヤンチャオでした。彼は、とっても一生懸命ですが、やはりシェリーの経験には敵いません。私は、注意深く、その上、一年の始まりなので上手くやりたいという気持ちになり、カチカチでした。
　ショーの始まり、クリフデッキで待機をしていると、ジェイソンHが
「おめでとう。」
　何かと思うと、昨年一日も休まずにショーをしたことでした。彼もその一人です。
「また一から始まるね。」
　無事に一年過ごせますように。
　元旦の一日、無駄を省いてシンプルにと思いながら過ごすことが多かったです。