のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

PLAYBOY

2007-08-31 | メディア
 PLAYBOYを手にして、食事に向かいました。テーブルにそれを置き、すぐ横で手を洗っていると、ステージテクニシャンがふとそれを見、
「どうしてPLAYBOYがここにあるの?」
 テーブルの横にいた別のステージテクニシャンが
「ノリコのだよ。」
 そして二人の視線が私に。
「え、PLAYBOYに出ているの…?」
「そう。」
 と私。
「見ていい?」
「うーん…いいよ。」
 付箋のページを開けると、
「なんだシルクのか。ノリコのヌードかと思ったよ。」
 と言いながらすぐに雑誌を閉じました。そこにまた別のステージテクニシャン。
「ノリコがPLAYBOYに出ているんだよ。」
 そう言われて、すぐにそこにある雑誌を開いて、彼もまたがっかり。その雑誌は本当に“PLAYBOY”なのか表紙を見直そうと、ひっくり返して裏表紙。
「日本は反対に開くんだよ。」
 そこにまた別のステージテクニシャン。彼らの出勤時間ですから…。そして同じ事を繰り返していました。男だなぁ。私は傍からみてただただ笑うだけ。

 これはPLAYBOYの8月号。『シルク・ドゥ・ソレイユの魅力』というページに、ラスベガスのシルクの5つのショーが、きれいな写真と共に紹介されています。KAのページに私の写真も小さく載せていただき、紹介して頂いています。
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安心してゲイルの作品に

2007-08-30 | 日記
 KAで乳母役をしているゲイルの作品に参加させてもらえることになりました。彼女はオーディションのようなものが始まる前から私に興味を持ってくれていました。私も彼女の踊りを踊ってみて、動きの量がちょうどいいかな、と思いました。
 私が気になるのは、どれくらい練習をするのか、ということ。私が一番にしなくてはいけないことは、KAのショーを普段通りに行うことです。
 ゲイルに尋ねると、嬉しくありがたい返事が返ってきました。「週二回、たぶん水曜日と金曜日、11時から2時までを予定しているの。でもね、私は我武者羅になるつもりはないの。彼らはちょっとそんなところがあるけどね。私は、様子をみて予定を変えていこうと思っているの。それから、あなたはこのショーで大きな役割があるのだから、決して無理はしないでね。私はあなたと作品が創れることが楽しみだし、あなたに楽しんでもらいたいから。」
 ゲイルの心遣いに、これからの3ヶ月が本当に楽しみになりました。
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オーディションのようなもの

2007-08-29 | KA
 ラスベガスにネバダバレエというカンパニーがあります。その中の人と、シルクドソレイユの中の人で“振付け”をしたい人が応募し、選ばれた10人の“振付家”が自分が使いたいダンサーを選ぶ日でした。
 反対側からいうと、どういうことをするか分からない“振付家”の作品を踊ってみたいネバダバレエとシルクドソレイユの人が応募し、今日は“振付家”に選ばれる日。私はこちらの立場として、ネバダバレエのスタジオに行きました。
 このラスベガスに、こんなにきれいで立派なバレエスタジオがあるとはなんとも嬉しいこと。その中で自分も何かができると考えただけでワクワクしました。
 案内された一番大きなスタジオにはネバダバレエカンパニーのダンサーがきちっと髪を上げて、ピンクのタイツ、色とりどりのレオタードに身を包み、楽しそうにストレッチをしていました。男性ももちろんいました。単に動きやすい格好で行った私は、少し身を縮めながらその中に入り、隅のほうで身体を温めました。
 開始時間の12時近くになるとようやくシルクドソレイユのアーティストがポツポツと来て、私は少しほっとしました。私がほっとするのと反対に、入ってきた人の反応がみな同じで、一歩入っては、バレエダンサーに埋め尽くされたスタジオ内を見ると立ち止まっていました。
 そしてゼッケンが配られました。「オーディションみたいだね…。」
 50名ほどのダンサー、シルクからの参加者は5人ほど…。
 少しの説明の後、バレエのレッスンが始まりました。普通に、バーのプリエからのレッスン。私は、こんな中でバレエのレッスンを受けられるのは嬉しいな、しかも無料で、などと思いながらレッスンを受けていたのですが、普段バレエなどしないアーティストは、ついてくることができず、途中で諦めていました。
 センターになり、細かな脚捌きものはちょっと苦手、大きな跳びものはまあいいでしょう、という具合。バレリーナのようにはいかなくても、何とか踊っていました。それから、“振付家”がそれぞれやろうとしている雰囲気のダンスを8拍から32拍披露し、それを我々がしてみるということをしました。今度はクラッシックバレエの動きではなく、モダンダンスやコンテンポラリーの動きでした。バレエダンサー達は何をしてもきれいな、クラッシックバレエの雰囲気が抜けない動きになる人が多いのですが、身体ができているこの人たちは、すぐに他の動きもできるようになるのだろうな、と思いながら見ていました。私はバレエダンサー達より長く生きていると思われましたし、その分いろいろなダンスのレッスンを受けているので、どれも中途半端ですがいろいろな動きはできます。
 それぞれの振付家に特長があり、いろいろなダンスを踊れることは楽しいことでした。
 最後にネバダバレエの方が「これからみなさんは、我々のレッスンに自由に参加していいですよ。」とおっしゃってくださいました。朝10時からということなので、毎日は行けそうにありませんが、折角の機会ですから、なるべく参加したいと思います。
 
 この10人の“振付家”の作品は11月の末と12月の初めの2回、ミスティアの劇場で公演されます。
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コシヒカリを超える米

2007-08-28 | 日記
 新しい週が始まることですし、ちょうどご飯を炊く日ですし、おいしいお米をまた炊こうかな。

 『夢ごこち』というお米、コシヒカリを超えるお米として研究開発が進められていたお米を日本から持ってきて頂きました。少しずつ大事に頂いています。イチロー選手も召し上がっていると聞き、さらにありがたみを感じ、頂くのがもったいないぐらいです。
 今日は、今週元気に過ごせるように、『夢ごこち』を炊きました。
 日本のお米はやはりおいしいです。ふっくらつややかで、しっかり水分を含んでいるのに崩れずに粒が一つずつしっかりしていて。おいしいご飯、甘いご飯を食べていると、ついついご飯ばかり見つめてしまって、そして幸せな気持ちになります。
 さあ、夢ごこちの一週間が始まります。
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日本語でリラックス

2007-08-27 | 日記
 昨晩は、ものすごい雷。部屋の中まで光が差し込んで、少し揺れるような感じ。ゴロゴロという音を聞きながら眠りました。朝起きると、まだ雷は鳴っていましたが、活動を始めるころにはいいお天気に。
 今日はピラーティスの第二グループ仲間と居酒屋で集まる予定でした。ところがいざとなると集まったのは日本人の4人だけ。これはこれで日本語で話せるからいいか、と前向きな私達。
 日本語なので注意深くならずとも理解できますし、みなが話しているので、私はその話をじっと聞いていたら、ボーっとしているように見えたようで、「今日は疲れているのですか。」と言われてしまいました。
 居酒屋から隣のパン屋さんに移りお茶タイム。話は尽きずに、たくさん笑いました。 
 コースを受けていたのはもう何ヶ月も前の事のようです。リラックスできる日があるって嬉しい事です。
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ラスベガス、街中、街外

2007-08-26 | 日記
 インターンの後、久しぶりにレッドロックに行きました。友達の作ってくれたサンドウイッチと、私のおにぎりと、岩に登って心地いい風の吹く中、のんびりとしながら頂きました。街中より気温が低く、ちょうど良い感じ。心配していたお天気も徐々に良くなり、初めて行った友達も喜んでいました。
 その後は、フーターズのプールへ。本当は水着を着るのが嫌で行かないつもりでしたが、プールに入らなくてもいいことがわかり、行くことにしました。着て行った服、良く考えたら11年も前に買ったもの。イタリアでの世界大会のときに買ったものですが、好評でした。久しぶりにこの服を着る機会もでき、嬉しく楽しいひとときでした。
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ジュ

2007-08-25 | KA
 ジュのクラスがありました。今回は指名された人は行かなくてはならず、私はその一人で参加しました。基本的に人前に立つのは得意でないので、自分を解放しなければ意味の無いジュのクラスは、私にとってはエネルギーを必要とします。
 今回の先生は、“目の力”を大切にしているようでした。力を抜いて歩いた後で、振り返っては後ろの人を見つめたり、向かい合って走って行って、見つめ合っては次のタイミングを探したり、まずはしっかり“見る”ということをたくさんしました。
 「5時だから終わりにしましょうか。」という提案に、私はこれで終われるのなら良かった、と内心思いましたが、みなは続けたいと。確かに予定は5時半まででした。
 それから、普通の人から動物に変わっていく、ということをしました。次に二人組みになって一人は動物から人へ、一人は人から動物へ変わっていくということをしました。最後に自分がなった動物でショーの最後のようにお辞儀。
 クラスが終わり、どうにかなってほっとしているところに、動物シリーズで組んだマリレンが来ました。見つめ合うときに一回とっても良いのがあったということと、二人組みの動物シリーズでうまくいったことを彼女はとても喜んでいました。私はうまくいっているのかどうかなど考える余裕はなかったので、それを聞いて安心しました。
 ショーが始まり、アーチャーズデンのシーンに待機している時、ボリが「今日はノリコのところに行くときにニワトリになってみようかな。」と言って、ジュのクラスでやったようにだんだんとニワトリになっていきました。それが本当におかしくて、笑いました。出て行く直前だったので、自分の状態を舞台に上がる時までに、普通に戻すのが大変でした。
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冷やかし

2007-08-24 | KA
 双子の男の子に近づいただけで、「ヒューヒュー。」と言う声が聞こえました。私に聞こえるぐらいですから、周囲のお客様にはもっと大きな声で聞こえていたと思います。その後も冷やかしのような会話が静かな会場に響きました。こういうお客様はどういうショーに行ってもこういう態度で冷ややかにショーを観ているんだろうな、と思いました。踊り始めてもその態度は変わらず、他のお客様に申し訳ないな、と思いました。
 でも、もしかすると、こういう人達ほど中に入り込んでしまったら大きな反応をするのではないかと考えました。お酒が入っているかもしれないこの人達を惹きつけることはできるのか。
 中盤で少し変わってきているのがわかりました。そして最後は、あのシーンにはあまり似合わないような反応で、終わる前から拍手と声を掛けてくれました。
 本当のことを言えば、とても踊りにくかったです。どうにかなって良かったというのが正直なところです。
 ショーが終わってから、このカップルのことは更衣室で話題になりました。他のシーンでも大きな声で話していたようです。そして、大きなカップに入ったお酒がほぼなくなった状態で席に置いてあったそうです。
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勉強仲間のお客さん

2007-08-23 | KA
 ピラーティスのコースを一緒に受けていた日本人の友達が観に来てくれました。授業を受けているとき、私は少しボーっとしたような一生徒であったので、舞台の顔とはずいぶん違うだろうなと、なんとなく緊張しました。
 終わってからお会いすると彼女達はとても興奮していて、本当に楽しんでいただけたのが分かりました。こちらに来る前のロサンジェルスではあまり良い思い出がなかったようなので、ラスベガスにはたくさんのいい思い出が残るといいな、と思っています。今日のひと時が、その一コマになりますように。
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出ることになって

2007-08-22 | KA
 フルートを回すシーンに出る直前、いつも聞かないような音が聞こえました。そちらのほうを見ると、ケーブルがたくさん並んでいる間にあるロープが、隣のケーブルに引っかかっていました。それがどれだけ大変なことなのか、大変なことではないのか、全くわかりませんでしたが、何かが起きてからでは遅いので、ステージマネージメントに伝えました。するとリガーの人が飛んで来ました。直すのを見届けて私は舞台に。ステージマネージメントの「ありがとう、ノリコ。」という声を聞きながら舞台に出て行きました。もしかしたら何かを救えたかもしれない、と思いながら、でも、私の仕事はこの舞台をしっかりこなすことだからね、と言い聞かせながら踊りました。
 2回目のショーは、少し戻ってきたかな、という感じで、久しぶりに大きく空気を動かせた感じでした。踊り終えて上に上がると「今の、意識的にかは分からないけど、1本のフルートがもう1本を追いかけているようで、双子の男の子を追いかけているように見えて良かった。」と言ってもらいました。その後会った友人は、「今のは良かったよ。」とハグしてくれました。そこから階段ですれ違った、あまり話したことのない人にも、声を掛けられました。自分の感覚と観ていた人の評価が一致して、戻ってきた自分を確認できました。

 本当は今日は代役が出る日でした。自分が出ることになった、そのチャンスを、意義あるものにできて幸せな日でした。
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