のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

で、いつ練習するの?

2009-10-31 | KA
 今朝、ふと思いました。
「で、いつ練習するの。」
 来週水曜日のイベントに、出演を頼まれました。しかし、ステージの大きさが分からないどころか、曲も頂いていないのです。

 亜梨ちゃんは、一週間でまたまた上手になっていました。練習の最後のほうに次の練習のアーティストが集まってきて、亜梨ちゃんの演技見てみんなは拍手を送ってくれました。そのうちの一人は私に「日本で彼女は同じ所で習っていたの。」と訊きました。そして、「あなたが教えているからね。」と言いましたが、亜梨ちゃんの努力です。そして、大切にするものが同じだから同じように表れてくるのだと思います。
 イベントで使用する曲が手元に届きました。音楽的にはさすがにきれいに繋いでいますが、音通りに踊るとぶつぶつの繋ぎになります。私は二つのことを同時にできないので、本番中に頭が混乱するのを避けるために、これを考えるのはショーの後にしなくてはなりません。しかし、夜は食事に誘われていました。振付を考えてから、食事に遅れて行くことはできますが、やはり、「で、いつ練習するの」。本番中、ストレスにならないように願いました。
 一回目のショーでは、アーチャーズデンでフルートを持ってくるアーティストが忘れて、フルートを受け取れませんでした。次からの出番の中で、いつフルートを持ったらいいのだろう、どうしたら話が繋がるのだろう、どう表現すべきなのだろうと考え、果たして影絵ではフルートを持っていくべきなのかと考えていました。時間はないので、ふと、どう思うか他の人に尋ねてみましたが、無駄なことでした。そいうことまで考えている人はあまりいないのです。こういう時に限って、お客さまを迎えていて…。でも、それはいい方向に働いてくれたような気がしました。
 終わるとアーティストの一人に訊かれました。「お客さんが来ていたみたいだけど、ストレスだった?」亜梨ちゃんがフロアーキャラクターをしていて、それにみなさんが反応していたのを見て、私達にお客さまがいることが分かったようです。「いえいえ、アーチャーズデンでフルートがもらえなかったことのほうが、よほどストレスになりました。」 
 私はそのことをずっと考えていて、二回目の影絵の時にふと気付くと、父役が居なくなった時から着けるようになったスカートを着けていないことに気付きました。このスカートの扱いは、いろいろ変更されましたが、ある変更に対して話しの繋がりをどうしても考えられず、アーティスティックコーディネイターに尋ねると、「スカートはホテルに置いてきたことにしましょう。」と言いました。今日、私はそれをしてしまいました。アーチャーズデンでは、全く気付かずにいました。影絵の時も、出る本当の直前に気付いたので動揺する暇がなく、良かったです。しかしながら、大失敗です。
 その後のキャプティビティで出て行くと、背負っているフルートケースの紐がほどけてしまいました。昨日に続き、こちらも初めてのことです。幸い、落ちる前に気付きましたが、フルートを持ちながら水筒を持つと両手がふさがるので、手元がごちゃごちゃしてしまったと思います。
 何かとある一日でした。

 今日はハロウィン。みなさん大騒ぎ。そしてサマータイムが終わり、生まれた1時間に感謝しました。
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「幸せだなぁ。」

2009-10-30 | KA
 MGMへ行く前に、済ませなければならない用事がいくつかあり、車で一回りしてから出勤しました。仕事の前に寄り道をすることは、私にとっては珍しいことなのです。
 昨日頂いた新しいフルートは良さそうです。育てなくても、工夫しなくてもすぐに使えそうです。安心しました。
 一回目、久しぶりに最後のフルートが上手く離れず、その影響でタイミングの全てが狂ったのでしょうか、ケイジの中に入ってフルートを投げ、それをとるとそのままケイジに入ったまま後ろに一回転してしまいました。もう2000回以上舞台に立っていますが、初めてのことです。びっくりしました。きれいに回れましたが、お客様には見えないところでのことでした。
 二回目、昨日お会いしたバトンに携わるみなさんを客席にお迎えしていて、とても緊張をしていました。初めてのKAを楽しみに迎えて下さっている先生、一度来てみたらもう一度是非と思って下さった先生、そしてもっと回数を重ねていらして下さっている先生。きっと亜梨ちゃんは、上から見守ってくれていることでしょう。緊張をするだけで何もできない自分を見つめながら、舞台上ではどんな状態になるのかと考えていたら、ちょっと楽しくなってきました。そうなると、本番では気持ち良く舞えました。
 終わるとお食事に誘って頂きました。関西の亜梨ちゃんも、関東の先生方の中に溶け込んで、みなさんも喜んで下さって、本当に楽しかったです。お食事が終わると、ビデオ撮影会。NGが何度も出て、KAの車の周りを何周も回りました。「幸せだなぁ。」とおっしゃって下さった先生は、今年はどんな風に編集されるのでしょうか。とても楽しみです。
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明日いらして下さるみなさん

2009-10-29 | KA
 温度なのか、湿度なのかトレーニングルームと舞台上での違いがあるようで、本番のフルートの状態が予想できない日々です。でも、先週まで使っていたフルートをプロップスへ持って行き、修理をお願いする覚悟はできました。新しく予備とするフルートを頂いてきたので、修理が必要なフルートとはお別れします。
 明日、たくさんのお客さまをお迎えします。そのみなさんのことを考えながらキャプティビティ前にトレーニングルームで練習をしていると、気持ち良く舞ってしまい、そのシーンのために待機しに行くのを忘れそうでした。
 帰りがけ、みなさんのチケットお渡しすることになっていました。私は代表の方だけいらっしゃるのかと思うと、みなさんで出迎えて下さいました。寒さは昨晩より和らぎましたが、外でお待ち頂くには寒い夜。足踏みをしながら、しかし、にこやかにお待ち下さっていました。本当に楽しみにして下さっているみなさんと、ほんの短い時間でしたがお会いして、心温まりました。さらにみなさんからお土産を頂き、それを担いで自転車を走らせると、いつまでも見送って下さっていました。どうぞ楽しく充実したラスベガス滞在となりますように。
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300名の学生さんと、一つ年上の彼女

2009-10-28 | KA
 風が少し強いと思われる朝。でも、洗濯をしました。しかし意外にも、外に干した洗濯物は気持ち良さそうに揺れる程度でした。
 お礼とお祝いをしたいので、ケーキを焼きました。久しぶりのケーキ作りは、楽しく、心休まります。
 今日は、日本から300名の学生さんがKAを観に来てくれました。私はショーの前にみなさんにお会いする機会を頂き、少し話をして、記念写真を撮りました。みなさんと直接触れ合えたのは、写真撮影で中央に入れて頂いた時だけでしたが、とても気持ちの良い学生達で嬉しくなりました。そのみなさんのことを思い出すと、温かく見守って下さっているような気がして、とても気持ち良く舞台に立てました。
 クレベーフは、スレイヴケイジで待機している時に、そこに置いてあるドラムを叩き始めました。「何でも上手にできるのね。」と話しかけると、「カポエイラではね、楽器や歌も習うんだよ。僕は歌のほうは駄目だけど、楽器は好きなんだ。実はね、父親がミュージシャンなんだ。」と。びっくりしました。
 ラスベガスに住むことが決まると、ここに住む親切な方を紹介して下さった先生がいらっしゃいました。今日は、その先生のところでバトンを教えたことがあるという方がご家族でカリフォルニアからいらして、KAをご覧下さいました。バックステージをご案内しながら年齢を訊かれ、逆に尋ねると「25歳くらいかしら。」と言われました。私は、「多分同じくらいの年だと思いますが。」と答えると、彼女は一つ年上でした。ご自身も舞台に立っていたという彼女は、それを聞くとびっくりしながらとても喜んで下さいました。ご両親とご主人は穏やかで、楽しいひとときを過ごせました。思い切ってお会いして良かったです。
 夜も風は強く、寒さがさらに厳しく感じられました。
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従者役救われる

2009-10-27 | KA
 新しいフルートをデビューさせることにしました。休み明けにデビューさせるのは、一つの“手”です。
 ゲイルが手を切ってしまい、本人は大丈夫と思っていたのですが、ショーをアウトになってしまいました。そういう時に乳母役の代役をするジュリアは、ケリーがミスティアに出張している為、ボートのシーンに必要で代役ができません。どうなる事かと思っていると、乳母役ではなく、従者役がディープと呼ばれる海中のシーンをすることになりました。
 今日のショーを観に来てくれた友人は、ZEDで正司くんと仕事をしていました。彼女は私の演技を好きと言って下さるのですが、やっぱり正司くんは凄かったと思って下さるといいなと思いながら、いつの間にか演技をしていました。終わってからお会いすると、そんな話にもなりました。ね、彼のバトン捌きはやはりすごいですよね。そして私は、ここで私のバトンができることを幸せに思います。
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Human Nature

2009-10-26 | 日記
 レッドロックへは、早い時間に行こうと思っていたのですが、寝た時間が寝た時間だけに起きられず、ゆっくりと出掛けることになりました。久しぶりのレッドロック。お天気にも恵まれ、ゆっくりと過ごすことができました。
 夜は、ショーを観に行きました。『Human Nature』。フリーチケットを頂けるというので、足を運ぶことになりましたが、それがどういうショーなのか全く分からずに行きました。劇場に入ると、客席はお酒を飲みながらショーを観る様式になっていて、客層は私より年齢が上の方が多いようです。始まると、みなさん一緒に歌を歌ってしまうほど、盛り上がっていました。
 『Human Nature』は、オーストラリア出身の男性4人組でした。小さなステージを上手く使い、踊り、歌い、とても楽しめました。聴いたことがある曲もいくつか出てきましたが、それが彼らの曲なのかどうかまでは分かりません。アカペラでの歌がとても印象的でした。最近、歌を聴きに行く機会に恵まれていますが、彼らのショーは、私は好きです。
 そしてその後、ラスベガスにいるシルクデュソレイユの日本人アーティストで集まり、シルクデュソレイユの元アーティストだった友人を囲んで、韓国料理を頂きました。友人がラスベガスを訪れてくれたお蔭で、私たちも久しぶりに集まることができ、とても楽しいひとときを過ごすことができました。
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くまさん今年2回目の誕生日

2009-10-25 | 日記
 友人が泊まりに来る予定ではありました。確か夕方来るようなことを言っていたと思っていました。しかし、寝た時間が寝た時間だけに、遅く起きてメールをみると、1時に来ると。あら、もうその時間。何も支度は出来ていませんでした。
 ところが、幸いにしてその友人も寝坊をしたそうで、良い時間に迎えに行くことが出来ました。そして、何人かで集まって、今日はベトナム料理を食べに行きました。バーベキューは、わいわいと楽しいのですが、ベトナム風のバーベキューは作業が多くて、食べることに集中してしまいます。話し足りないので、その後私の部屋に集り、デザートタイムをすることにしました。 
 帰りがけにケーキを買うと、“Happy Birthday!”と書いたチョコレートが載っていました。すると友人は、「くまさんの誕生日にしましょう。」と言いました。部屋に着くと、スティールパンを見付け、彼女達は一生懸命に“Happy Birthday”を演奏できるように練習をして、くまさん夫婦の到着を待ちました。ドアを叩く音がすると、ろうそくに火をつけ、部屋の電気を消してドアを開けました。そして、少しおぼつかないスティールパンの演奏に合わせて歌を歌いました。彼はノリ良く誕生日の人になってくれました。
 それから今日も話すこと話すこと。最後には、私は顔のしわ伸ばしの実験台になって…。また朝の5時になってしまいました。
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5時だよ!

2009-10-24 | KA
 亜梨ちゃんの演技はとても滑らかになっていました。毎日早く来て練習をしている成果が、一週間で良く表れていました。今日は、彼女の演技をビデオで撮るつもりでいましたが、こんなことなら先週の演技も撮っておいてあげれば良かったと思いました。あのぎこちない演技も、楽しい思い出になったことでしょう。
 クレベーフがジェスター役に戻ってきました。ヤンチャオのぎこちない影絵も、彼の優しさに包まれると、上手く物語に仕上がります。やはりクレベーフです。
 そんなことから話が始まったのでしょうか、私が、「楽譜を渡された音楽家は、すぐにその曲を奏でることが出来るかもしれない。そして、楽譜通りに演奏できれば、それで出来ていると思ってしまう人はたくさんいるからね。」と言うと、「それ、ほとんどの人じゃないですか。」と亜梨ちゃん。そして彼女は、「私は29年バトンをやってきて、でもここへ来てまた一からやり直すつもりで練習をしている。他のアクトをするのに、数週間だけ練習をして、自信を持ちなさいと言われたって持てるわけがない。」と。
 彼女は、そのまま寝てしまいそうなくらい疲れているようだったので、今晩は社員食堂へ行き、夕食をとることにしました。彼女にとっては初。二人共、お皿を山盛りにして席に着くと、それから話すこと話すこと。「せっかくお金を払うのだから、朝食も食べて帰ったらいいね。」などと冗談で言ってはいましたが、まさか朝の5時になるとは。冗談が本当になり、私達は朝食を頂き、帰ることにしました。そして二人で自転車にまたがると、またそこで話が始まり…帰宅したころには、すっかり日曜日が始まっていました。
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あなたが短くしてって…

2009-10-23 | KA
 キャプティビティで、双子の男の子との演技をスピードアップして欲しいと言われてからだいぶ時が経ちます。シェリーも良く考える人なので、私達は、間合を単に短くするように指示されることに戸惑い、アーティスティックコーディネイターの思いの短さになるまで、何度も何度も注意を受けました。 
 ところが今日、新しい代役のためにステージングをしている時、「もっと長く彼のことを見つめて。」などと言われました。彼女の言うとおり、長く時間を掛けるようにすると、彼女はもっと長くと言います。それはいつもの3倍位の長さ。私は思わず彼女が以前出した指示のことを指摘しました。すると彼女は、「ヤンチャオの時だけはそうしてね。」と。他のところにも時間を掛けるように言われました。私には彼女の意図がよく分かりません。
 今日はジェスター役が代役だったので、ヤンチャオとの影絵が大変なことになっていました。新しくデビューをした時は、本役と演技をさせてあげればいいのに、と何度も思うとともに、自分は自分の仕事をしっかりしないと思いました。ヤンチャオの影絵のことを仲間に話すと、「ここの会社は、準備が十分に出来ていないのにショーに出してしまうからね。そして、みんな良かったと言うから…。」本当に…。
 夕食は、コーチのエイドリアン作のパスタを頂きました。彼は、頑張る人には惜しみなく手を差し伸べる人で、様々な面で応援をして下さいます。亜梨ちゃんが来てとても嬉しいようで、私にまで喜びを分けて下さいます。
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大きな男の子

2009-10-22 | KA
 ヤンチャオのために、エピローグのリハーサルがありました。新しい代役のためのリハーサルがある時、時々アーティスティックコーディネイターは「こうではなくて、こうして欲しい。」と言うことがあるのですが、それは本役ではなくて代役がやっていることということが良くあります。今日のリハーサルでもそういうことがありました。
 ヤンチャオは影絵でもデビューをしました。それを見ながら、彼は少し大き過ぎるかなと思いました。小さな男の子が、彼と対照的な大きなジェスターに守られてあの影絵をするのがいいような気がしました。でもこれは、彼が大きいと分かっていて会社が選んだことなので、彼が悪いわけではありません。
 アーチャーズデンで舞台に上がる時、舞台後ろの階段下でリガーの方が待機をしています。父役が矢を射ると、私はそこに走り込んで一瞬待ち、階段を上がって舞台上に登場するのですが、今日の彼は、矢が胸に刺さり、死んだふりをして待っていました。その姿と表情があまりにもおかしくて、私は笑顔いっぱいで舞台上に出ていくことになりました。
 クレベーフに、『夕刊デイリー』を余分に持っているのなら一部欲しいと言われました。彼との写真が載っているからです。でも、「思い出に…。」と言われると、涙が出そうになります。
 最近、最後のお辞儀で舞台に上がるミュージシャンの数が少なかったのですが、今日はついに3人となってしまいました。とても淋しかったです。みなさんの体調が早く戻りますように。
 今日はリガーの人達と居酒屋へ。5月の休暇で日本へ行った二人の話をようやく聞くことが出来ました。彼らが“体験”したことのおもしろいこと。また、ジェスチャーと共に効果音がたくさん入った説明はとても面白く、頭の後ろが痛くなるくらい笑いました。彼らが気に入って毎日のように食べたというものは、うどん。この居酒屋に、うどんがあることをとても喜んでいました。うどんを食べたい時は、いつでも言って下さい。うどんぐらいなら、いつでも作ります。
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