のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

火を囲んで

2007-12-31 | 日記
「ヨガのクラスがあるって言うでしょ、だから、トレーニングパンツ。砂漠だからトレッキングシューズで、厚めの靴下。寒そうだから冬のコート。これはスキーの時に着てるの。帽子をかぶって、三つ編みには髪飾りをつけてみたの。そして普通はニューイヤーズイヴのパーティはドレスアップして行くじゃない。だから、アクセサリーを着けて、お化粧をして。口紅は珍しく赤にしてみたの、一応パーティだからね。だからこんな格好…。」
 私も似たような格好をしていました。今日起こることを予想すると、どんな服装で行っていいのか難しく、ジーンズを穿いた以外はほぼ同じような格好をしていました。
「そこはね、レッドロックの近くなんだけど、大きなサボテンや仏像やその他の像、大きな壺など売っているのよ。そういうお店ってよくあるかもしれないけど、ここはとにかく広いのよ。」
 場所に近づくにつれ、辺りは真っ暗になりました。
「ガソリンスタンドが見えたから、ここを右。たぶん次の灯りのところだと思う、隣は何もないところだったからね。」
 無事に着きました。火を焚いているのが奥の方に見えます。
「パンと…、ジュースとシャンペン、リンゴとクッキーを持ってきてみたわ。アルビンとジェダにクリスマスプレゼントをしていなかったからプレゼントでしょ…。あと、このドラム。これも楽器なんだけどこんな音がするのよ。」
 私は、両手で持つと丁度手の中に収まるほどの太さの木を50センチ位に切ったような形をし、中に砂状のものが入っていて音のするその楽器と、いくつかのマリレンの荷物を持ちました。
 明かりのついたひとつ目の小屋を抜けると、庭のようになっていて、サボテンや壺などが薄暗い中至る所に見えます。そのまま火を焚いている方に向かうと、何人かがそこにいて、彼女は挨拶を始めました。そして一人ずつに挨拶をする度に私のことも紹介してくれました。マリレンの顔の広いこと。
 他の方々もドラムを持ってきているようです。
 火が焚かれている横にある小屋に、食べ物や飲み物を置きました。私もミニピタサンドを作ったのでそれと、ブルーベリーのジュースを置きました。
 火の焚かれている方に戻ると、丁度アルビンが現われて、向こうに行こうといいます。暗い中、マリレンが案内してくれて、庭を奥の方に行くと、もう一か所、火が焚かれているところがありました。そこを抜けたところに、グリーンハウスと呼ばれる少し大きめの建物があり、そこにも何人かが集まっていました。温室のようですが、少しも温かくはなく、私は角にある火に近づいて、温まっていました。
 しばらくすると、ドラムの音が聞こえ、アルビンの彼女のジェダを中心にダンスが始まりました。ヨガと聞いていた気がしますが、アフリカンダンスが始まりました。ジェダは妖艶で不思議な魅力のある人です。今日は、彼女のヨガやダンスのクラスに通う人々が多く来ているようでした。私も輪に入って身体を動かしました。動かしても動かしても身体はちっとも温まりません。疲れてみなさんが抜けていく中、それでもそのまま身体を動かしているとようやく温かみを感じ始めました。すると一区切り。
 今度はキーさんという方が少し前に出て、ドラムを叩きながら歌い始めました。私もマリレンの楽器を手にして、音を鳴らしました。みんなでいろいろなドラムを叩きながら、音を創っていきました。
 演奏が終わると、そこにあったたくさんのろうそくを手にして、一番はじめの火の焚かれているところに戻りました。ドラムを叩く人、会話を楽しむ人、食事をする人、お酒を飲む人…。
 私が食事をしていると、ジェダがそこにいる方々に私のことを紹介してくれました。「KAで棒をくるくる回している人よ。」そうすると「えっ、本当?だって、彼女、どう見ても普通の人じゃない!」
 年明けも近づいてきたころ、アルビンがみなを小屋に集め始めました。
「ギターの演奏が始まるからさ。」
 みなが集まるとビリーを紹介しました。ビリーは、
「この曲は2日前に書いた曲です。いい曲だと思います。」
 隣りには、アルビンもギターを持って座って、アルビンも演奏するんだ…と思っていたら、彼が歌い始めました。

彼女はエンジェル
天から舞い降りたエンジェル
彼女のその笑顔
彼女のその振る舞い…
恋人になって欲しいな

 私の隣に座った恋人のジェダの方に、アルビンの熱い視線が向けられているのが分かります。熱い視線を送りながら、歌い続けました。そして、最後にゆっくりとした音にのせて

結婚してくれる?

 と、歌いあげました。ジェダは叫びながらアルビンに抱き寄りました。
 サーカス学校時代からの長い付き合いのある、マリレンさえ知らなかった演出。素敵な瞬間に立ち会わせて頂けました。

「さあ、カウントダウンまであと10分。」
 みなで、火に戻り、火を囲みながらドラムを叩きました。
 そして年明け。
「ハッピーニューイヤー!」
 シャンペンで乾杯。ストリップの花火の音が小さく聞こえました。

 満天の星の下、火を囲んで手をつないで輪になり、みなで「ウォー。」とお腹から声を出していきました。みんなの声が響き合い、一つの音になって、大きく広がる星空に広がっていきました。
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最初あり、最後あり

2007-12-30 | KA
 私にとっては、大きなデビューのある日でした。私の父役が今日からいないので、その大部分を私のキャラクターが補うことになります。大きく緊張する場面が、今日は3か所もあります。アーチャーズデン、フルートと踊る場面、スレイヴケイジ。全部を考えると、頭がいっぱいになるので、一つずつ考えてこなしていくようにしました。
 アーチャーズデンは、言われた通りにすると、どうも強すぎる気がします。あとから、他の人にもそのことを言われました。アーティスティックディレクターと話してみます。
 フルートと踊る場面は、このデビューがあることがわかっていたので、変更を控えています。いつものように良い緊張で、今年最後の演技を終えられました。
 スレイヴケイジでは、父が着けていたスカートが私のサイズには合わず、こんなことステージングをする前からわかりそうなものの、その準備はされておらず、大きなサイズのスカートを、ケープのように掛けなければなりませんでした。私の演技というよりは、このことに関してみんなに笑われました。
 そして、今年で契約を終えるアーティストたちにとっては、今日が最後の舞台。フルートと踊りながら、辞めていくアーティストたちの顔を思い浮かべ、幸せを願いました。自分のデビューを無事に終えると、気持にも余裕が出たのか、感慨深くなり、やはり最後には涙を流していました。
 よく一緒に遊んだアルビンは、私の肩をギュっと握って舞台に現れ、私の前に立ちました。照明が一瞬消えた時に、私は後ろから彼を抱き締めました。乳母役のガブリエラは、いつの間にか衣装を着替えて、お化粧はつけたままの私服で、最後の最後のおじぎに客席に現われました。最前列のお客様の前を、私達に向けて投げキスをしながら駆け抜けて行きました。2日前に指を骨折して、最後の舞台を一緒に踏めなかったミディも、客席から笑顔で拍手を送ってくれました。初めてショーを観たビーケンは、アーティストたちが舞台から戻る通路に立ち、声を掛けながら握手をしてくれました。同じ更衣室のリーアンは、女の子たちに裸にされていたようです。呼ばれて行くと、下着だけ着けた女の子たちにシャンペンを渡され、みなで乾杯をしました。ショーが終わってからのパーティーには、女の子たちはみな、いつも笑顔を絶やさないリーアンと同じ、サイドのポニーテールにして向かいました。

 最初あり、最後あり、6日目のショー、今年最後のショーが、無事に終わりました。
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分かる人、分からない人

2007-12-29 | KA
 昨日、1月の休暇用の航空券の予約をしていると、途中でパスワードを求められ、思い出しているうちに時間がなくなってしまいました。保存の仕方が分からないのでそのまま消して、もう一度ショーの後に行うと、なんと席がなくなっていました。あらら…。でも、少し待てばキャンセルする人もいるかもしれないと、希望を持って今日を待ちました。
 旅行会社に連絡する前に、もう一度インターネットで調べてみると、ありました。急いで注意深く作業を続け、予約完了。15年貯めたマイルを使っての初めての特典旅行になります。1万マイルしか違わないので、帰りは思い切ってビジネスクラスにしてみました。短いフライトですが、休暇明けのショーに向けてはいい選択です。

 毎回、私は6時の1時間前のコールの後に、トレーニングルームで曲をかけて通し練習をします。以前は2、3回曲をかけていたのですが、私は別として、そこにいるアーティスト達にとって、この曲を毎日何回も聴くのは面白くないことと思い、いつの頃からか1回だけ曲をかけさせて頂いています。
 でもその頃、大抵誰かが曲をかけているので、私はいつも6時を過ぎると「1曲だけ曲をかけさせてくれる?」とその人にお願いに行きます。中にはよく分かってくれているアーティストもいて、「いつでも替えていいからね。」と先に言ってくれることもあります。
 今日は、トレーニングルームに行くと、珍しく無音でした。本当は無音のままストレッチをしたいのですが、6時に誰かにお願いに行かなくていいように、静かな曲を静かに流しました。ところが、途中でステージマネージメントに呼び出され、2、3分話して帰ると、曲を替えられてしまっていました。ショーには全く関係のないガチャガチャした曲を、大体いつも大音量でかけている彼のしたことでした。
「あああ、替えられちゃった。」最近彼は、私がお願いに行くとあまりいい顔をしないので、心の中でそう思いました。仕方ないこと、いつものようにお願いに行けばいいのだからと、ストレッチを続けていると、彼のかけた曲が途切れた時に私のかけた曲が聞こえました。私がかけた曲をかき消すように、すぐ隣の機械を使って大きな音でかけていたのです。ショックでした。自分がかけた音を消してかけ直されていることよりショックなことでした。
 いつもの時間になったので、お願いに行きました。腹立たしくなってきている気持ちを抑えて、優しく丁寧にお願いをしました。彼はこちらを少しも見ずに、踊り続けたまま、嫌そうに「OK。」と言いました。「ありがとう…。」
 毎日同じ時間に同じことをバカみたいに…そう、私のことをバカだと思っていることも、煙たい存在であると思っていることもよく分かります。彼の人生でこういう作業はしたことのないことで、私のしていることが分からないのも、私には分かります。いろいろ考えていたら涙が出ました。でも、私が涙を数粒流せば済むことなので、我慢しました。
 舞台に立つのは少し辛い感じでした。でも、今日はどなたかが観に来て下さるのを覚えていたので、励みになりました。そして、身体を大きく動かして踊っていると、とても幸せな気持ちになりました。彼はこんな幸せを舞台上で味わえないだろうな、こういう楽しみ方はできないだろうなとも思いました。待って、私も彼の気軽にショーに出るという楽しみ方もわかっていないのだから、結局は同じかな…。
 経緯を知っているマリレンは、心配してすれ違うたびに声を掛けてくれました。ゲイルは今日起きたことを全く知らないのですが、たまたま彼女の友達の息子さんの話から、「あなたもそうじゃない、シャイなところからこうやって大きく飛び出して…。一つのことに夢中になるって素敵なことだと思うわ。」と話してくれました。

 今日はヴィーケン、私の父役と最後に舞台に立つ日でした。彼はショーが始まってから一度も休んだことがなく、契約最終日の明日はショーを客席から観ることになります。彼は、競技の時とは比べ物にならないほどの近さで、大きな的を射るということをしていましたが、毎日のように早めに出勤し、ウエイトトレーニングをしていました。敬服すべきことです。
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嬉しくない変更

2007-12-28 | KA
 スレイヴケイジとアーチャーズデンのステージング、どちらも私のキャラクターは必要なはずなのに、スケジュールの前半に名前がありませんでした。でも、変更は見ておいた方がいいと思い早く行きました。
 ステージマネージメントに確認すると、“当然”という風に、来て下さいと言われ、何をあなたは言っているのか、という風に見られたので、「そうだとは思ったのですが、私の名前がないので一応確認しました。」と言うと少しびっくりして、「でもあなたはこの場面にいるキャラクターでしょ。」と。「だから来たのですが、他のいくつかのキャラクターの名前もないので…。」と言うと、ステージマネージメントのトップは、飛び上がってスケジュールを確認に行きました。キャラクターのほとんどの名前が書かれていないのは、彼女の大失敗だったようで、頭を抱えながらスケジュールを見つめていました。
 スレイヴケイジの変更に関して、私が何をすることになるのかは事前に話を聞いていました。それはあまり嬉しくない変更で…。
 ステージングが始まるとすぐにアーティスティックディレクターから“問題”を言われました。私がフルートを持っていると、彼らが私にさせたかった事が出来ないのです。私はこれは使える、と思い、すぐにその“問題”を解決でき、私にとって嬉しくない変更も少しは解決できるアイディアを出しました。「ワオー!」とすぐに採用。そして、このキャラクターは、小さな女の子であり、心優しく、戦いを望まず、平和を求めるというキャラクターであることを思い出して頂けたようです。少し、ほんの少しだけホッとしました。
 アチャーズデンでは、私が今までのように登場すると間に合わないことが分かり、場面の初めから舞台に乗ることになりました。これまた私にとっては嬉しくない変更。なるべく目立たないようにしたいな、と思い、座った姿勢をとっていると「ノリコ、その格好いいよ。」と。なぜいいのか、少し疑問もありますが、とりあえず目立たずにいられます。
 私はなるべく目立ちたくないですし、舞台に立っている時間も、フルートを回しているところは別として、短くていいのですが、この変更でまたお客様の目に触れる時間が長くなってしまいました。
 この変更は日曜日から行うそうです。そして、ステージングはもう予定されてはなく、今日のこの、中途半端にも思えるステージングを行っただけで本番を迎えることになります。うまくいきますように…。
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忘れていた…

2007-12-27 | 日記
 昨日、出勤するのにアパートのドアを開けると、すぐに隣の人が出てきて、私のことをじろっと見ました。それが誰であるかを確認するように、ただそれだけのために出てきて、「ハロー。」と低い声で言って、すぐ中に入って行きました。
 何だか怖いな、と思っていたのが、その通り。今朝は物が投げられているのか、何かが倒れているのか、ものすごい音と怒鳴り声が隣から聞こえました。気を付けて暮らしたいと思います。

 今日は知人に席を用意していたのですが、すっかりそのことを忘れていました。二回目のショーが始まる前に、留守電が残っているのを見て思い出しました。彼女はショーが終わった直後に電話を掛けて下さっていて、「感激しました。」と繰り返し、「なんて言っていいのか分からないのですが…、同じことを繰り返していますね、感激しました。」と、メッセージを残しておいて下さいました。
 彼女はこのショーがどういうショーで、そこで私が何をしているのかほとんど分からない状態でご覧になっています。彼女のビックリした様子が、興奮気味の様子が伝わり、私は終始声を出して笑っていました。
 お陰で二回目のショー、楽しい気持ちで臨むことができました。
 
 マイナス2度が、今日の最低気温の予想。ショーが終わり、覚悟して外に出ました。「あれ、昨日より寒くないかな。」昨日は、下り坂でも自転車を漕がなければならないほどの風が吹いていましたが、今日はそれもなく、そのためか、感じとしては今日の方が気温が高い気がしました。耳がちぎれそうな寒さではなく、鼻が痛くなるような寒さでもなく、マフラーを顔に巻き付けなくても大丈夫でした。
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変更

2007-12-26 | KA
 1月1日からキャラクターが一人いなくなります。それに伴う変更のステージングが、ようやく行われました。まずはアーチャーズデンと呼ばれるシーン。アーティスティックディレクターの初めの説明で、ノリコのキャラクターの立場は変わらないと言われましたが、それを始めてご覧になる方に確立できるのか。
 私には大きく関係する変更であり、私のキャラクターも少し強くならなければならないようです。それでいて子供らしさは残すというのは、どうしたらいいものか。
 思った通り、一時間では終わらず、続きをまた金曜日に行います。
 今日は変更のことを考えていたので、人から声を掛けられても気づかないことが度々ありました。
 フルートを回す変更は、ようやくしっくりとはまるものができました。昨日12時まで練習した甲斐があります。しばらくはこれで完成させていこうと思います。
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トナカイさん

2007-12-25 | KA
 土曜日に女の子たちに花をプレゼントしました。一人休んだアーティストがいたのに、そのお花を彼女の机に置きっぱなしにしてしまったことを思い出し、急いで隣の更衣室へ行きました。すると、お花は花瓶に挿してあり、まだきれいに咲いていました。なんと素敵なお心遣い。温かな心で今週も始まりました。

 今日はクリスマスなので、トレーニングの予定が何もなく、毎週頭にあるミーティングさえありませんでした。ショーコールは5時半でしたので、私が着いた2時半ごろは、シーンとしていました。4時半ごろになるとようやく人が集まり始め、そこからあの静けさはどこに、と言うほど賑やかに。机の上は、カードやプレゼントでいっぱいになりました。

 影絵の時に、子供たちの笑い声がたくさん聞こえました。クリスマスプレゼントとして観に来てくれたのでしょう。私も一緒に笑いました。そして今日は、うさぎの後にトナカイが出てきました。稀に違う動物が出てきますが、クリスマスに素敵な演出です。

 「メリークリスマス!」お酒が入っていそうな人はもちろん、そうとは思われない人も、街中で気軽に声を掛けて通り過ぎていきます。クリスマスの飾りつけを、街中でほとんど見られないないラスベガスですが、人々の心は温かく灯されているようです。
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ラッピング

2007-12-24 | 日記
 ラッピングをするのは大好きです。差し上げる人のことを考えながらプレゼントに仕上げていくのは楽しい作業です。今日はたくさんラッピングをするものがあったので、包装紙が足りるのか、リボンが足りるのか、ドキドキしながら包む楽しみもありました。クリスマスイヴはほとんどのお店が早く閉まります。そして、クリスマスはほとんどのお店がお休みになります。足りないものを買い足しに行けないかもしれないのです。
 無事終わりました。夜も9時半になってしまいました。
 このまま今日が終わっていたら疲れたまま一日が終わっていたことでしょう。でも、イタリアンレストランでの楽しいひとときがあって、リフレッシュできました。
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LOVEの後

2007-12-23 | 日記
 ピラーティスに行くと、次回の資格コースを受講するという日本人の方がいらしていました。帰りにスーパーに寄るから、と空のスーツケースをお持ちになっていました。そうやって、頑張ってバスで買い物に行っていた友人が前にもいました。その時は車がなく、スーパーの位置や、バスの乗り方などを説明することしかできませんでしたが、今は、使える車があるので、車でスーパーにご案内することができました。長期滞在になるので安宿にしたら、危険な地域で、縮こまって暮らしているとのこと。お見送りすると、その様子が分かりました。どうぞ安全にお過ごしになれますように。

 LOVEを観に行きました。以前観たのは、LOVE関係者以外に初めて観客を入れるという時ですから、もうだいぶ前のことです。その時はあまり好きではありませんでした。そして、もっとビートルズのことを知ってから次回は来たいと思いました。ところが、準備はできずに今日を迎えてしまい、以前と同じ状態で観ることになりました。
 聞いていた通り、このショーもいろいろと変更されているところがありました。前よりは観やすくなっていた気がします。そして、KAとは全く違うショーであることを改めて感じ、それぞれのショーが、それぞれの表情や、役割などを強調していけたらいいのか、と改めて思いました。
 今日は一緒に行こうと思っていた友人の都合が悪くなり、日本人の友達に電話をしてもみな留守電になり、アナトリとショーに行きました。こういう時、アルファベット順に電話を掛ける確率はかなり高いのだろうと、Aから始まる名前の人が、誘われる確率は高いのだろうと思いました。
 アナトリは誰にでも話しかけて、すぐに友達になっていきます。だからどこにでも友達がいて、まっすぐ進めません。本当に楽しい人です。
 ようやく外に出られるようになり、タイレストランへ行くことにしました。食べながら、「こうやってゆっくり人生を語るのは初めてだね。」と彼。そんなに大そうな話はしていないけれど…。最近ちょっと元気のないアナトリでしたが、「LOVEはお腹を空かせるように行ったようなものだよ。」と言いながらおいしそうに料理を食べ、LOVEの後も楽しんでいる姿を見て、今日はアナトリと来ることになっていたのかもしれない、と思いました。
 コーヒーを飲みにお店を変える前に、私が一度行ってみたかった数軒先のロシア料理のお店を覘いてみました。シェフは彼の友達と言うからです。中に入ると、私が新聞などで見て持っていた印象とは全く違い、明るく、陽気な感じでした。すぐにお店を出ようとすると、アナトリが女性につかまり、お友達なのかと思うとそうではなく、「おいしいコーヒーを飲みに行くから。」と言うと、「ここにあるから寄って行って。」と言うのでお店の方かと思うとお客さんで、「まあ、それもいいか。」と、ここでコーヒーを飲むことにしました。
 ここはとても賑やかで、こういう風に明るく陽気に騒ぐロシアの方々を私は初めて見て、きょとんとしていました。アナトリはロシア語でみなさんとペラペラ話し、私は全く分からないので異国に来た状態。他のお客さんたちもみなロシア人のようで、私のことをジロジロ見ます。そこに突然結婚行進曲が流れ、新郎新婦の姿が見られました。アナトリと顔を見合わせ、私たちが求めていた静かなコーヒー屋さんとは全く違ったこの状況に大笑い。そして、アナトリが初めにつかまった、おしゃべりの面白い女性が席を外したすきに、私たちはお店を出ることにしました。
 今日は思いがけず、彼のお陰で楽しい夜になりました。今度はボルシチを食べにこのお店をまた訪れたいです。
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エリン、キダムへ

2007-12-22 | 仲間
 キダムから来たアーティストのエリンが、またキダムに戻ることになりました。肩の手術をして、キダムを離れ、その後もいろいろと調子が悪く、KAでも思うように舞台が踏めず、やきもきしていた彼女。結局、キダムに戻ることになりました。と言うより、戻れることになったと言った方がいいのかもしれません。ショーが終わってからのパーティで、フィジオの話を聞くと、キダムでもう一度受け入れてもらえるまで、肩の調子が思ったよりも良くなったとのこと。「彼女が居なくなってしまうのは私のせいなの…。」と、彼女の回復に大きな力を注いだフィジオの人が言っていました。
 力強く見える彼女です。でも私には彼女の繊細な心がいつも見えるので、気に掛けていました。大好きなキダムに戻って、心から笑える毎日が送れますように。
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