のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

本当に凄いんだから

2008-01-31 | バトン
 大学にダンスのワークショップを受けに行きました。細かく丁寧に身体を動かして、気持ちの良い時間でした。
 少し早目にMGMに着いたのでコンピュータをしていると、ある人が「Seishiとかいう人知っている?あなたと同じようにバトンをする人みたいなのだけど。」と尋ねてきました。「もちろん。友人です。」と言うと、「上手いの?」と。「上手いですよ、もちろん。凄いですよ。」と言っているのに、「でも、あなたほどではないでしょ。」と。「いやいや、もの凄く上手いです。」それでも分かってもらえないので、金メダルを25個ぐらい持っている、とか分かりやすいことを言っても「でも、あなたの方が上手いでしょ。」と。
 「同じ競技に出ていたの。」と言うので男女の違いがあるので部門が違うけど、同じ競技に出ていたし、私達はもう20年ぐらい友達で仲もいいし、一緒に踊ったこともあるし、ここにも何回も遊びに来てくれているし、といろいろ言っても疑う様子。「自分の方が上手いと言いたいくないだけじゃないの。」と。そろそろ怒りますよ。だから、きっぱりと「一度観て下さい。観たら分かります。」

 本当に凄いんだから…。


 一回目のショーに、小さな男の子がバラを一輪、客席から届けてくれました。バラを私が手にすると急いで走り去って行きました。届けたいという思いと、少し恥ずかしいという気持ちが入り交じるなか、頑張って届けてくれたようでした。初めて頂いた客席からの花、じっと見つめました。ありがとう。
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見て確認

2008-01-30 | KA
 裏で働いて下さっている方々も含めた全体の写真撮影、そしてミーティングがありました。恒例のミーティングをこういう形でするのは初めてのことです。裏で支えて下さっている方々は200名ほどいらっしゃるので、全体で中央前の席は程よく埋まりました。たくさんの方々に支えられてショーが成り立っているということを改めて実感できる、いい機会をつくって下さったことに感謝します。
 今日は久々に、所々のシーンを上の方から観ました。競技バトンをしている頃から、踊りにはその人の性格が表れるものだな、と思っていましたが、観ていると演技、芝居をしている時にもそれは見え隠れするものだとわかりました。恐ろしいことです。
 デュエットのシーンはストラップを操作しているリガー達の横で観させて頂きました。森の木々が視界を遮り、操作をしにくそうなところもありました。アーティストの動きをすべて理解しておかなければ、彼らをタイミング良く上下させることができないわけですから、その顔には緊張が見られ、所々で緊張をほぐすようなことをしているが見られました。小さな声を偶に出すのは、私には分からないほどのタイミングのずれがあったのでしょうか。そして、リガーの身体もどことなくアーティストに合わせて動いているのが印象的でした。
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感のKA

2008-01-29 | KA
 友人が旅行会社に行くと、担当の方が『情熱大陸』を観たと言い、それ以来「KAを観にラスベガスに来た。」というお客様が増えた、と言っていたと伝えてくれました。昨年はKAのチケットの売れ行きに10%の上昇があったと聞いていましたが、それには日本からのお客様のお力があったのですね。本当にありがたいことです。
 それを実感させてくれるかのように、一回目のショーでは前方に何人かの日本からのお客様が見えました。最後には席を立ち、全身で手を振って下さる姿が嬉しくて、私も大きな笑みになりました。
 二回目のショーには友人が観に来てくれていました。終わってからお会いすると彼女の良く観ていること。一回でここまで観切れるのかと本当に感心しました。
 以前ショーを観に来てくれて、終わってから朝の5時まで語っていた友人がいました。彼女もそうなりそうだと言っていましたが、どうなったことでしょう。
 KAを観ての感想は本当に様々です。もしも私がKAを観たらどれくらいのことを感じられるのか。たくさんのことを語れるように感性を磨きたいと思います。
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幸せ 朝・昼・夜

2008-01-28 | KA
 昨日作ったフラワーアレンジメントを持って、タイヤ屋さんに行きました。ドアを開けると昨日お世話になった方が見え、電話をしています。カウンターの上に花を置き、お店を見渡していると、電話を終えた彼女が、「どうしたの、これ?」と訊きます。近づいて、花を手にして「あなたに。」と差し出すと、彼女の顔がパッと明るくなりました。その顔と、「みんなに見せてくるわね。」と整備場にその花を持って行く彼女の姿に、私の心も明るくなりました。
 車の鍵を預け、最終整備を待っていると、彼女が来ました。「最終整備はできたのだけれども、ワイパーのゴムが古いので今取り替えているから。あと、他の3つのタイヤもそろそろ替えた方がいいみたいよ。」ワイパーのことは取り替えなければと、前々から思っていました。見つかってしまって恥ずかしいなと思いながら、「その代金を払わないと。」と立ち上がると「それはいいから。」と。
 車の整備の話で、ラスベガスではいい話を聞いたことがないくらい、みな良くないことを言うのを聞いてきた私は、実はドキドキとタイヤ屋さんに出掛けました。でもここのタイヤ屋さんの方は、初めは愛想がなく少し気難しそうに見えたのですが、実はみな優しく親切で、他のお店に行って不平を言っている人が今度いたら、このお店を紹介してあげようと思いました。

 それからピラーティス仲間とのランチに向うと、途中霰が降りました。今日は風が強く、太陽が出ているのに雨が降るというおかしい天気でしたが、そこにあられも降りました。
 せっかく誘っていただいたランチ、タイヤ屋さんが昨日のように何時間も掛ったら行けないと思っていましたが、みなが食べ始める前に到着できました。
 その内の1月のピラーティスのコースを受けていた方々3名は、テストの点も良く合格したそうです。みな同じ苦労をしたので喜びを分かち合えます。それをお祝いしながら、誕生日が近い友人をバースディケーキのサプライズでお祝いしながらランチを楽しみました。
 私は遅れたにもかかわらず、今日はドレスリハーサルで、トレーニングがあったので先に失礼しました。

 ドレスリハーサルは、1年に1回の2週間休暇後にする公開リハーサルで、ラスベガスで行われているショーはどのショーも行っています。チケットは35ドルで売られ、収益は慈善事業に使われます。

 練習を始め、曲を掛けて通して踊っていると、嬉しくなってきて微笑みました。そして、昨日は時間に余裕がなく、そんなことを感じている暇もなかったことに気付きました。でも今日はゆっくりと、フルートとの物語を感じながら踊れます。そして幸せな気分になりました。
 本番を迎え、一番初めのミュージックボックスと呼ばれるシーンの準備に向かうために、クリフデッキと呼ばれる大きな舞台に入り込むと、それだけでワクワクしてきました。
 そして、アーチャーズデンは、新鮮な気持ちが良かったのか、自分の中で話を作ることが出来、上手くいろいろなことに反応できました。
 でも、今日のミーティングでまた突然変更を言われたところもあり、それに伴い持ち物も変わったので、忘れもの点検には神経を使い続けることになりました。
 昨日のドレスリハーサルで緊張不足だったのか、フルートを回すシーンの前はいつもよりもさらに緊張しました。舞台に出て行く前に気持ちを整え切ることが出来ないくらい緊張していました。それでも、フルートを回すまでに気持ちを整えられる時間が舞台上であります。そこで何とかなると信じて出て行きました。
 そして今日は友人知人が観に来てくれていました。彼らのことを思い出し、彼らに助けて頂いて無事に終わりました。
 休暇明けによくある現象が今日もありました。フルートで踊るところはメトロノームを使っているので、曲の速さはいつも同じはずですが、曲がゆっくりに感じるのです。自分が速くなり過ぎるのを感じながら、それを感じるとたっぷりと動くようにして曲を待ちながら動きました。
 今日は一回のショー。一度だけだと身体が楽です。その上、ショーが終わると観に来て下さった方々にお会いして、エネルギーを頂きました。さあ、きりっとした毎日がまた始まります。
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タイヤ屋さん

2008-01-27 | KA
 少し前から車の右前のタイヤの調子が悪く、少しつぶれている感じでした。空港から帰る時に少し嫌な音がして、旅に出る前に空気を入れたのにと思いながら見るとやはり少しつぶれていました。
 そんなわけで、今日はタイヤ屋さんに。点検を待っていると、整備士さんがやってきて、タイヤにロックが掛かっているのでそれを開けるものが欲しいといいます。彼も車の中をいろいろ探して下さったようですが、見付からなかったといい、私も自分の車ではないのでわからず、貸して下さっている方に電話をしました。でもわからず。受付の方は親切にどこかに電話をして下さいましたが、それを持っているところが見つからず、結局持ち主が言ったように壊すことにしました。そして、タイヤにひびが入っているので取り換えないといけないと言われました。
 受付で在庫のタイヤを調べると300ドル以上するものしかなく、明日ならもう少し安いのが取り寄せられると言います。明日を待とうと思うと、努力の後にもうタイヤは外されていて、またはめて下さいというのも申し訳ない感じでした。考えていると、とりあえず予備のタイヤをはめてみようかと言ってくださり、後ろにある予備のタイヤのカバーを外すとそのタイヤには大きな釘が刺さっていました。「このタイヤも取り換えないといけないですね。」あらら…。
 もう一度受付に戻ると担当の方がほかのお店何軒かに電話をして下さり、在庫を訊いてもう少し安いタイヤのあるところを見つけて下さいました。その時1時15分。私は3時にMGMに行きたかったのでどうかと思いましたが、自転車は積んでこなかったので車がないと困ります。2時半ごろまでにMGMに行きたいということを伝えると、彼女はすぐに整備士をそのお店に送って出来る限りのことはしてみると言ってくれました。
 コンピュータをしながら待っていましたが、充電がなくなりました。気になる時間にもなってきました。2時半までに行きたいのは身体の準備をしたいからです。そうだ、ここでしよう。お店の中でストレッチを始めました。あまり大げさにしないで十分に動くように。
 今日はドライテック。舞台だけを動かす日。一人リハーサルの日。開始は3時でした。
 時計を見ると2時15分。さすがに焦ってきます。でも、整備士さんも頑張ってくれているはず。信じてじっと待ちました。次に時計を見ると2時40分。さすがに様子を見に行きました。「あと予備のタイヤを取り付けるだけだから5分かな。」
 受付の方に呼ばれカウンターに行くと、明日また来られるか訊かれました。今日は最終調整までできなかったので、明日続きをするから、と。私がとりあえず運転できるように、MGMまで行ける状態にして引き渡してくれたのです。時間はぎりぎりですがその配慮は本当にありがたいと思いました。
 そこから急いで帰って、急いで必要なものを持ってMGMに向かいました。ドライテックはもう始まっていました。急いで更衣室へ行くと鍵が掛かっています。フルートも、靴も、手袋も、スカートも、一人リハーサルで使いたかった本番用のものはみな更衣室の中。一番必要なフルートだけはプロップスで予備を借りられます。それだけ手にして、準備に取り掛かりました。
 お店でのストレッチが効いて、身体の準備にはあまり時間を要さずにすみました。フルートを回し始め、2、3回通しをするともう移動する時間です。舞台の袖に行き、いつものようにもう1回通しをして、客席へ行きました。一人リハーサルの時はいつも客席から舞台に上がります。今日は、“遅刻”をしたのでステージマネージメントのステーシィに始まる前に挨拶ができませんでした。でも、客席にはいつものようにテクニカルディレクターのエリックがいらしたので彼にだけ挨拶をして、客席で動きながらそのシーンが始まるのを待ちました。 そのシーンの前、テントが鳥になるシーンの時、ステージテクニシャンが上手く羽を広げられずに時間が掛かるのが常です。でも今日はそこも問題なく済み、すぐに舞台に上がれる時間がきてしまいました。今日は本番用の靴はなく、他の靴で上がることもできないので裸足。スカートがないので長袖のシャツを腰に巻きました。
 舞台の上に乗り、踊る曲までにまだ時間があったのでフルートを回していました。フルートを高く上げると暗闇に消えていきます。あれ、こんなに暗かったけ。おまけに遠近感もなく、何度も落としてしまいました。
 そして一人リハーサル本番。裸足で踊るということだけで、何か違う感覚です。そして、準備が整っていなかったからか、緊張度がいつもより低かった気がします。でも、一曲無事に踊り終え、これをしたという安心感は十分に得られました。
 トレーニングルームへ戻り、もう一度身体を動かしてから、これまた恒例、ステーシィにお礼のメモを残し帰りました。今日は朝も忙しかったですし、更衣室も閉まっていて、素敵なメモは残せませんでしたが、思いは残せました。
 
 明日の朝は時間がないだろうと、夜に、今朝親切にして下さったタイヤ屋さんへ差し上げる花束を買いました。それを花瓶に挿すといま一つしっくりきません。花瓶を変えても、もう一つです。そこで、オアシスの買い置きがあることに気付き、フラワーアレンジメントにしてみました。かわいらしく仕上がりました。明日、タイヤ屋さんに行くのが楽しみです。
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通常の生活の準備

2008-01-26 | 日記
 旅の荷物を片付けて、洗濯をして…。小物乾し、日本で買うものリストには載せていましたが、買いませんでした。そして今日、ボキッと…。世界大会に行っていた頃から、いつも旅を一緒にしていた洗濯物干しです。やはり買ってくれば良かったと思いながら、家にあるものを使って直しました。こういう作業は大好きです。これで次の日本帰国までは使えそうです。
 買い物に行き、通常の生活を始める準備ができました。身体の準備も整えて、明日の一人リハーサルを迎えられそうです。
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ラベンダーとシュークリーム

2008-01-25 | 旅日記
 レンタカーを返し、友人の車でクラにあるラベンダーファームへ行きました。地図にある星印が行き先であると思っていた私のミスで、道を間違えてしまいましたが、その道が眺めの良い道でドライブを楽しみました。 
 ラベンダーファームに着くと、車を降りた途端にいい香りがし、山の中腹からの眺めは素晴らしく、風が静かに吹いていました。
 地図をもらうと、植えられているラベンダーの種類が色分けされています。数えると16種類。こんなにたくさんの種類があるとは知りませんでした。
 ラベンダーの他にも見たことのない植物が植えられています。かわいい花もあれば、奇妙な花もあります。焼きとうもろこしの様な花もありました。
 途中、ラベンダー茶とスコーンを頂きながら、島を中央に、左右に青い海を見渡せるテラスで休憩。すると友人が、すぐ近くの落葉した木に、一か所不自然な緑のものを見つけました。私はメガネを掛けていたのでよく見えず、緑の葉が飛んできて付いているのかと思いました。カメラを取り出し望遠を最大にして見てみると、葉のように薄くなく、立体に見えます。写真を撮るとピントが合い、もっとはっきり見えました。「カメレオン?」友人に言われて見直すと、尻尾あり、手あり、足あり、目あり…。「気持ち悪ーい。」「あ、動いた!」「写真撮ろう。」「ピントが合いすぎて気持ち悪ーい。」「あ、動いた!」「写真撮ろう。」…とカメレオンが動くたびにシャッターを切っては気持ち悪がっていました。
 生まれて初めて見たカメレオン。舌をのばして獲物を捕る瞬間も見ることができ、面白い経験でした。
 山に広がるラベンダー畑の方へ行って景色を眺めながらのんびりしていました。写真を撮ろうとすると、電池のサインが点滅しています。カメレオンの写真を撮りすぎました。
 此処もいつまでも居たいところ、一日中でも居たいところです。母が来たら喜ぶだろうな、と思いました。
 のんびりしているうちに、近くにカウボーイの街があって、おいしいシュークリームを売っていることを友人が思い出しました。まだ寄り道する時間もありそうなので早速向かいました。
 マカワオにあるその街は小さな街で、小さなかわいらしいお店が並んでいました。シュークリームを売っているお店は田舎に昔からあるお店という感じで、建物や台に使われている木々の艶やかな深い茶色が年月と温かみを伝えていました。
 カスタードクリームのいっぱい詰まったシュークリームを道端でほおばると、小さな街をひと歩きしていよいよ空港へ向かいました。友人も知らなかったという道を抜けながら空港へ向かうと、思っていたよりも早く到着。少し早い別れとなりました。今日は帰路につくだけで何もできないと思っていた私ですが、友人のお陰で素敵な時間が生まれました。滞在中、のんびりとした中に充実した時を過ごさせてくれた友人の、人の大きさに、心の大きさに感謝です。
 空港のチェックインカウンターへ行くと、中の人の動きが少し違うように感じました。「コンピュータが動かないのですか。」「そうなの、時間が掛かってすみません。」と。手書きのチケット、手書きの荷札。ご苦労様です。
 早く着きすぎたことと、荷物の重さを気にしてくれていた友人に、無事チェックインができたこと、早目について丁度良かったということを報告しながらお礼の電話をしました。
 この便が遅れると、ラスベガスへは翌日の当日の到着になってしまうことを気にしながら搭乗を待ちましたが、時間通りに離陸。感心しました。
 ホノルルに着くと急いで次のゲートへ向かいました。マウイでコンピュータが動かなかったため、次の便のチェックインができなかったからです。ゲートに着くともう搭乗が始まっていました。ドキドキしながら順番を待ち、こちらも無事にチェックインができました。
 ホノルルからラスベガスまで約5時間半。昼から夜中へ時間を追いかけるように進みます。青い空、青い海を見、ひと寝入りすると真っ赤に染まった夕焼けを見、ひと寝入りすると真っ暗になっていました。
 この航空会社は珍しく、国内線で食事が出ます。パスタを選んで頂くと、もうラスベガス。真っ暗の中、ものすごく明るい町が見えてきました。成田を発つ時に、ここも夜景がきれいだな、と思っていましたが、ラスベガスの灯りの数は倍を超えているでしょう。だんだんと灯りの数が減っているようなことはなく、くっきりとした分かれ目に、そこには海があるのかと思ってしまうほど。改めてこんな町に住んでいるのだと思いました。
 離陸をして、見慣れたホテルが見えてくると少し緊張してきました。そういう町に帰ってきました。
 荷物を受け取りに行くと声を掛けられました。クリエイションのディレクターのアシスタントをしていたクリスチャンでした。彼女は新しいショーのために、このショーのディレクターと共に、モントリオールから来たところでした。
 話しながら、父役のキャラクターがなくなったことに触れると、彼女はそのことを全く知りませんでした。ショーを創るときにあんなに大きくかかわった方でも、こんなに大きな変更を知らないのだと思ったら淋しくなりました。
 ターミナル2からストリップへ行くシャトルバスはなく、仕方なくタクシーに乗りました。近すぎていい顔をしないタクシーの運転手さん…。こんな町、ラスベガスに無事着きました。
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山、海、食

2008-01-24 | 旅日記
 イアオ渓谷へは朝早い方がいいからと、5時半起床。途中で友人お勧めのベーグルを食べて、まだ薄暗い中を進みました。ツアーの中には必ず入るという観光地なのに朝早いからでしょうか、車が後にも先にも見えません。
 山の中に入って行くと懐かしい感じです。日本の田舎のようで何となくほっとしました。
 駐車場にも車は一台しかなく、静かな朝、静かな山の中を、水の流れる音だけが響いていました。歩き始めるとすぐにパパイアが木になっているのを発見。初めて見て、嬉しくなって思わず写真を撮りました。
 山の朝は大好きです。瑞々しい木々の緑、勢いよく流れる川。早起きした甲斐がありました。
 イアオ渓谷自体は大きなところですが、人が足を踏み入れられる場所は限られています。行き止まりまで登り、景色を見渡すと友人が「ドキドキしてきた。」と言います。私は登って心臓が速く動いているのかと思ったら、この地がカメハメハ大王とマウイ軍の壮絶な戦いが行われた場所だそうで、戦いがあったという方は亡くなった方もたくさんいるわけで…。「写真撮らない方がいいかな。」と、思わず。
 そんなことを言いながらもセルフタイマーをセットすると、画面に白くチラつくものが見えました。「…。」ドキドキしながら、レンズの方を見ました。そこには細い白い糸が付いていて風になびいていました。ふう…。
 下に降りると、タロイモが植えられている場所がありました。タロイモの葉は、サトイモと全くと言っていいほど同じでした。
 いつまで居てもいいところ。いい場所を案内して頂きました。

 本日二番目のメインイベントは、ホエールウォッチング。KAを観に来て下さったご夫婦が招待してくださいました。
 毎年12月頃から4月頃にかけて、ハワイの近海にはザトウクジラが滞在するそうです。彼らはアラスカ沖の北極海から約5000kmの旅路を南下してきて、ここで恋におち、出産、育児をするそうです。
 マアラエラ港に着くと駐車もできないほどの車の数。毎日15便も出ているというこの財団のツアーには、今回140名以上の乗客がありました。船はそれほど大きくもなく、2階の屋外デッキは満席。私たちは分かれてようやく外の席に座ることができました。
 今日は風の強い日。青い海を風を切りながら船は進みます。沖に行きながら財団の方が鯨の説明をして下さり、鯨がそこにいるという大きなサインとなる潮吹きが見えたら教えて下さいと言いました。乗客は立ち上がり、海側に寄って、海をじっと見つめます。潮吹きが見えると、進行方向を12時とした時計の短針の方向を叫んでその位置を知らせます。100ヤード以上は近寄れず、エンジンを切って鯨が水面から出てくるのを待ちます。
 一番はじめに近づいた鯨、エンジンを止めて待っていると、いきなり近くで大きく水上に上がりました。わぁーと歓声をあげるともう一度。写真でよく見るような、ブローチングという高いジャンプを見ることができました。ここまで近くでの全身が見えるほどの高いジャンプは、財団の方々にとっても今シーズンで一番見ごたえがあったものだったようです。
 その後は、少し離れたところで尾びれで水面を叩く動作も見ることもできました。あとは背びれや尾びれを見るにとどまりましたが、たくさんの鯨を見ることができました。
 今日の海も青く、気持ちの良いクルージングでした。

 その後少し運転をしてライハナという街に移動し、マンゴーとパパイヤのソフトクリームを食べながら歩いていると、今朝留守電にメッセージを残しておいたKAのミュージシャンから電話が入りました。今日ここマウイで会う約束をしていたのですが、なんと彼女たちの滞在先は友人のアパートと同じ町、すぐ近くのホテルでした。
 その町、キヘイで会うことにしたので、すぐに戻り、まだ日の入り前、約束の時間までも時間がありましたので、夕陽を観に、歩いてビーチへ行きました。今日は海に沈む夕日が観られそうです。
 太陽の光は、波が届いては消える砂浜をきれいに照らしています。撮りたい構図が描かれたので、いくつか写真を撮っていました。そして、夕陽を改めてみるとその下、水平線との間には大きな雲が現れていました。今日も夕陽は雲の中に沈みました。
 真っ暗になってからアパートに戻り、すぐに友人とミュージシャン達に会いに行きました。旅先での嬉しい再会。
 彼女たちもマウイの前に旅をしています。その話を聞くと、一人はiPhoneを、一人はiPod Nanoをなくしたと言います。ノリコは何かなくしたかと訊かれたので「一日。」と答え、日本滞在予定日が一日減ってしまった経緯を話しました。
 お腹がすいているのでバーから移動して、タイ料理屋で食事。彼女たちは本当に面白く、最後の晩、楽しいひとときを過ごしました。
 
 今日ものんびりとした気持ちでたくさんのことをし、充実した一日となりました。
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マウイの日の出、日の入り

2008-01-23 | 旅日記
 1時起床。支度をしてスーツケースをレンタカーにおさめ、ツアーの送迎時間2時10分をロビーで待ちました。ここからは姫路からの女性が2名、キヘイで京都からのカップルを乗せ、ハレアカラ山頂へ向かいました。私は横浜からの参加ということで。
 今日のツアーの参加者が揃うと、ガイドさんから丁寧に説明がありました。それが終わるや否な、うとうとと…。酔うかもしれないと言われていた山道もあっという間に過ぎ、第一停車場、ビジターセンターに着きました。トイレを済ませ、山の寒さに慣れるためにしばらく外にいるように指示有り。ここの気温4度。しばらくすると防寒ジャケットが配られ、懐中電灯、双眼鏡を手にして使い方の説明を聞きました。
 ここで、ビジターセンターに植えられている珍しいという高山植物“銀剣草”を紹介して下さいました。銀剣草は20年も30年も掛けて株を育て、中央から大きな茎を出すと花を咲かせ数カ月で枯れてしまうそうです。株は球形で少ない雨をそのまま根に流せる作りです。葉は細いアロエのようでした。銀色に見える株は、葉の表面の細かい毛が太陽に反射して見えるということで、紫外線と乾燥から身を守っているそうです。
 そこから車を少し走らせて、車の出入りが少ないという“穴場”の駐車場で星の観賞をしました。ガイドさんはスーパーレーザーポインターというものを持っていて、そのレーザーはまるで星に届くかのよう。それを使って丁寧に星座を説明して下さいました。 
 面白かったのは、ここから見える北極星は21度のところにあるということ。それは今、自分のいる位置が北緯21度ということで、北極星を見付ければ自分の位置が分かると。つまり、赤道に行けば0度、北極点に真上に北極星が見えると。こういうことはきっと学校で習っていたことなのでしょうが、すっかり忘れていました。
 寒さに足踏みをしながら、星を鑑賞しました。すっかり冷え切った身体を山頂へ向かう車で温めます。山頂に一番近いという駐車場へ着くとガイドさんから改めて諸注意がありました。車を降り、注意しながら登ると、あっという間に山頂へ。『頂上3055m』という標識の前で、ガイドさん自らカメラマンになって下さいます。そこにある風除けのガラス張りの建物は日の出を見るのに邪魔であり、ガラスも曇ってしまうと、さらに人の山で日の出が見られないということで、私達のツアーは“特別”という場所へ移動しました。
 私はマウイに来る直前に島のことを少し調べ、このツアーは何となくおもしろそうだと、他を見ないで申し込んでしまいました。ですから、この山で日の出を見ることがこんなに有名なことだとは知らず、“特別”な場所へ移動する間に次々と上ってくる車にびっくりしました。
 一つ下の駐車場へ着くと、今日は参加人数が少ないためまだ時間があると言います。暖かい車内で座席に座って眠って時間を待ちました。
 しばらくして起こされて、いよいよ日の出を観に出掛けます。この駐車場の周りもやはり込んでいるので、“特別”な場所に移動。山を少し登ると言うことでまた諸注意がありました。緊張度を保つために少し早目に歩くがなるべく着いてくるように、空気が薄いので何度か休憩をしながら進む、などと細かいところまで言われたので覚悟して出掛けると、なんということはなく、すぐにその丘の頂上に着きました。でも中には大変そうな方もいて、ツアーはいろいろな方が参加されるのでガイドさんも大変だと思いました。
 “特別”な場所はなにも障害がなく360度見渡せるところで、日の出の方向と反対には大きな満月が見えました。すぐにガイドさんの指示で写真撮影が始まりました。ガイドさんの写真はガイドブックで使うほどのものだそうで、ここでカメラマンになって下さるのも“特別”のようでした。写真に写るに、立ち位置、ポーズ、ジャケットは上げて脚を長く見せる、まで指示があります。朝焼けでのシルエットを撮ると月の方向での撮影。この月と空の感じはアラスカに行った時に見たことがあります。話を聞くと月の下のピンクは朝焼けで、その下のブルーは地球の影だとか。朝と夜の境目が空に見えるということでした。全員が撮影を終えると、再び日の出の方向。先ほどより明るい景色で撮影。手は腰にするのがガイドさんのお気に入りのようで…。
 そうこうしているともう日の出の時間でした。今まで日の出をこんなに駆け足で見たことはありません。全てを把握しているガイドさんならではのことでしょう。ツアーで来ていることを実感しました。
 日が上がるともう一度写真を撮ってその丘を降り、クレーターを観に行きました。このトレイルを歩けるのもガイドさんが持っている“特別”なライセンスのお陰のようで…。
 遺跡や、宇宙をテーマにした映画撮影に使われたという場所を通り、クレータの良く見える場所でまた、手を腰にして写真撮影。このツアーはハレアカラ山でのモデル体験ツアーのようでした。
 山の上でのツアーはこれで終わりです。雲で景色が覆われてしまう前に全てを終えるという時間配分は見事でした。
 山を降りるとゴルフ場の中にあるレストランで朝食です。注文は車の中でとって、待ち時間がないようにするという配慮。私はロコモコと紅茶をお願いしました。ロコモコは、とても大きなハンバーグと目玉焼きは卵を二つ使ってのっていました。男性もあと一口が入らないと言うところ、私はお腹がすいていたので、きれいに食べました。あとはホテルに戻りこのツアーは終了です。
 ここからホテルに戻る途中、電話が入りました。約束していた今日の夕食を取りやめて、明日のホエールウォッチングにしたいと。これはしたいと思っていたことなので有り難く受け入れました。
 ホテルからは、海岸沿いを希望通り明るい時間に運転できました。途中、景色のいいところで何度か車を止め、海を眺めてボーっとしながらキヘイに向かいました。どこをとっても空は大きく、海は澄んでいて、いろいろな青、きれいな青が見られます。
 友人宅には無事到着しました。少し休むと友人がドライブに連れて行ってくれました。パイアという小さなサーファーの街で車を降り散歩、ハワイの肉まんを頂きながらビーチに出てサーフィンをしている姿を眺めました。
 キヘイに戻る途中でお弁当を買い、まだ日暮前でしたのでキヘイを通り越して、溶岩が海まで流れついた岩の海際まで連れて行ってくれました。歩いて海へ行くとウニも見られます。小さな魚が泳いでいるのも、岩からちょこちょこっと顔を出すかわいい魚も見られました。そこで夕陽を見ながらお弁当を食べました。日が沈むころはたくさんの鯨も遠くの方で見られました。
 忙しい日の出から、ゆったりした日の入りまで、マウイの一日を楽しみました。
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マウイ一日目の休暇

2008-01-22 | 旅日記
 さて、ここからが本当の休暇の始まりでしょう。
 日本帰国の時のエコノミークラスよりも少ないマイル数でのビジネスクラス。ビジネスクラスの特典は、空港にいるときから始まります。
 ラウンジを覘いてみました。ゆったりとした空間に飲食物のサービスもあり、飛行機の離着陸を見ながらゆっくりできます。私は窓際に並んだコンピュータをお借りして、申し込んだツアーの最終確認をしました。
 搭乗はもちろん優先で並ばずに入れます。私の席は窓側です。隣に乗客はなく、その席の前は一畳ぐらいの空間があります。「ストレッチができるな。」
 席に着くとすぐに飲み物のサービス。後で出される食事のメニューが配られ、離陸前に注文に来ました。私はとても眠かったので、離陸する飛行機に手を振るのを待っていてくれるであろう両親を気にしながら、うとうとしていました。それでも飛行機が飛び立つ時には一生懸命に目を見開いて、あそこにいるのではと思いながら手を振りました。成田の夜景も素敵だな、と思った途端にうとうとと。そこにおしぼりのサービス。入国に必要な書類の配布。うとっとして目を開けるとナッツ類が器に入れて置いてあり、もう他の席には食事が運ばれています。目を覚ましたと気付いた客室乗務員の方が、「よろしいですか。」と尋ねてから食事を持ってきてくれました。器も素敵な豪華な和食。お刺身の鮪は何とトロ。煉切のデザートまで頂いて、お腹いっぱい。
 さて、いよいよゆっくり眠れます。席を思い切り倒してみました。席はただ単にほぼ真横になるのではなく、部分部分に分けて動かすことができます。背中は上下に分けてマッサージのように常に動いている設定にもできます。ぐっすりと眠りました。そして気がつくともう朝食。あれ、ということは『本日のデザート』を頂き損ねました。、朝食を食べ終わると、客室乗務員の方が男女で一席ずつ回りお礼をするサービスまでありました。そしてもうハワイに着いてしまったのです。快適なビジネスクラスは一瞬にして終りました。
 オワフ島から飛行機を乗り換えてマウイ島へ。マウイ島の空港は素朴でおもわず微笑みました。休暇だ…。レンタカー会社の人はのんびりしていて30分も待つことに。ようやく乗った車は日本車。でも、手動の窓開け、サイドミラーも手動。懐かしい感じを覚えながら出発しました。サトウキビ畑を気持ち良く走っていると、エンジンの音ばかりが高くなります。気を付けてギアを見ると“M”のところに。マニュアルになっていました。オートマティックもマニュアルもどちらもできる車だったのです。“D”に入れかえて、ようやく快適に走り始めました。
 海岸沿いに出ると、太陽に照らされキラキラ光る真青の海が見えました。海を左手に走ること30分、友人の勤めるホテルに到着。3カ月ぶりの再会。ホテルの中を案内してもらいながら、ビーチに出ると、白い砂浜、青い海。「気持ちいい!」寝不足なのでここで少し休むことにしました。黒いズボンに黒いTシャツ、黒い靴と靴下と黒ずくめの上に、さらに黒のジャケットを顔にかぶせて、周りとは全く違う格好で砂浜で睡眠。1時間も寝てしまいました。
 それからフロントへ戻り、友人のアパートの鍵を取りに行くと、友人は従業員にもらえる年に何回かの特典を利用し、疲れているから移動しないで休んだ方がいいと、そこのホテルの部屋を用意してくれていて、今日はこの豪華なホテルに泊まれることになりました。友人のお心遣いに本当に感謝です。
 申し込んだツアーの送迎を、友人のアパートの近くのホテルにお願いしていたので、こちらまで来られないか尋ねると、今日はその地域のお客さんがいないので来られないと言われました。ここから友人の地区までは海岸沿いなので、是非明るい時に運転したいと思いましたし、暗い中の運転と、暗い中知らない地へ行くことは心配でしたが、私が急に予定を変更したことなので仕方のないことです。
 ホテルの部屋は8階で、海もプールも見渡せます。風も程よく入り快適でした。
 休憩する準備をしていると電話が入りました。「丁度同じホテルの人から同じツアーの申し込みがあったのでそこまで迎えに行きます。特別に変更しましょう。」ありがたいことです。
 シャワーを浴び、洗濯をし、大きなベットに気持ち良く横になりしばらく眠りにつきました。
 5時過ぎにお腹もすき、一度起きて、食事に出掛けながら街をぶらつきました。ビーチにふさわしい履物が欲しいなと思いながら結局買わずに、ビーチに戻り、暮れゆく空を眺めながらしばらく海を見つめていました。
 部屋へ戻ると荷物をまとめ、今度は本格的に寝ました。明日の早起きに備えて、早寝です。
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