√2
2012-02-29 | KA
今朝、ふと最後に出来るであろうことを思い付いて、試してみました。これは良いかもしれないので、パターンⅢにしてみます。
トレーニングルームで何度も練習をして、大丈夫そうなので、本番で行なうことにしました。アーチャーズデンの前にそのことや新しい衣装をデビューさせることを考えていたのでしょうか。待機している時に、目に涙が浮かびました。
アーチャズデンの五人が槍を回す場面で、バイグーはなんて確実なんだろうとしばしば思います。そして、そう思った時にいつも正司くんのことを思い出していました。でも、今日彼は手元を狂わせました。ショーが始まり七年が過ぎ、初めてのことだと思います。それを見ていたヤフイは動揺したのか、彼も手元を狂わせました。バイグーが手元を狂わせたことは単にびっくりしただけですが、彼はお父様を亡くし、しばらく中国に戻っていて、今日の午後二時に空港に着いて、休むことなく仕事に来ました。彼はそういう人です。そういう人なので、疲れているとかそいうことではないのでしょう。彼の心の中を考えていたら涙が出てきました。本番中であり、涙を流すような場面ではないので、一生懸命に涙が流れないようにしました。
バトントワラーとして、フルートを回す前に芝居があるのは大変なことだと以前は思いました。でも、今はその芝居が助けになっていると思います。今日届いたメールを思い出しながら、幸せに踊れました。
二回目は、KAの元カンパニーマネイジャーのダイアンさんがいらしていました。彼女のこと、いろいろとして下さったことなど思い出しながら気持ち良く舞いました。途中で、何か引っかかることが床にあり、スピンが止まってしまいました。二本フルートを持った直後にも、フルートに引っ掛かるところがあり、出来ないことがありました。
ショーが終わりダイアンさんにお会いすると、
「顔で回すの、好きだわ。」
私は本当にびっくりしました。彼女はカンパニーマネイジャーでアーティスティックディレクターであったわけではないので、何度も何度もショーをご覧になっていたということはないと思います。それでも、私の小さな変更を見逃していないとは、本当に驚きました。
そのことをジェニファーに言うと、
「最後変えたでしょ。」
変えざるを得なかった経緯を話しました。でも、彼女は変更を喜んでくれました。ジェニファーにはいつも励まされます。
私のアキレス腱の手術をして下さった先生がいらしていました。
「君はショーのスターなんだね!」
私は否定してから、
「でも、ショーに戻れて幸せです。ありがとうございました。」
「すっかり良くなったようだね。何も悪いところは見られなかったよ。良かったね。」
一緒にいらしていた女性の方は興奮気味。とても喜んで下さいました。
√2について確認したいと思い、友人に尋ねました。
「ルートって分かる?ルート2とか3とかのルート。」
「ああ、スクエアルートのことね。」
「英語ではスクエアを付けるのね。ルート2って、1.4142135…。」
私は、数字を紙に書きながら訊きました。
「何でそんなこと訊くの?」
「折り紙でプテロダクティルスを作りたいと言う人がいて、作り方は見付けたのだけど、その折り紙が正方形ではなく1:√2なの。そもそもルートって、二乗して中の数字になる数よね?ああ、違うか。ルート4は2だった気がする…。あれ、合っているのかな?」
「なんで僕にそんなこと訊くの?」
「あら、だってあなた数字に強いじゃない。」
「数字に強いってそういうことじゃないし、そんな数覚えていても何の役にも立たないじゃない。」
「そうね、あ、でも今役に立っているわよ。」
「そんなの今の時代コンピュータですぐ調べられるから、覚えている必要無いよ。」
「そうね。でも私が学校に行っていた時は、覚えさせられたから。アメリカではないことなのね。」
それから友人は、電話を使ってインターネットで調べ始め、
「ほら、すぐ出てきたよ。」
そして、少し表情を変えて、
「さっき書いた紙ちょっと見せてくれる?」
さらに表情を変えて、
「最後の数字が足りないけれど、合っているよ…。」
「ああ、最後は、えーと、6でしょ。さっきは、途中であなたが分からないことが分かったから最後まで書かなかったのよ。」
友人は本当に驚いて、
「ビックリするとか、もうそういうことではなくて、気持ち悪いよ。ちょっと違うかもしれないけれど、映画の『レインマン』を思い出すよ。」
「そんなに凄いことではないのよ。みんな学校で覚えさせられたことなんだから。」
それでも友人は戦いているようで、口が開きっ放しでした。本当におかしくて笑いました。ルートのことは、最後の楽しい締めになりました。今日はバイグーのお父様の話をしながら私は涙を流しましたが、それから家族のことや生死のことや、良い会話ができました。
トレーニングルームで何度も練習をして、大丈夫そうなので、本番で行なうことにしました。アーチャーズデンの前にそのことや新しい衣装をデビューさせることを考えていたのでしょうか。待機している時に、目に涙が浮かびました。
アーチャズデンの五人が槍を回す場面で、バイグーはなんて確実なんだろうとしばしば思います。そして、そう思った時にいつも正司くんのことを思い出していました。でも、今日彼は手元を狂わせました。ショーが始まり七年が過ぎ、初めてのことだと思います。それを見ていたヤフイは動揺したのか、彼も手元を狂わせました。バイグーが手元を狂わせたことは単にびっくりしただけですが、彼はお父様を亡くし、しばらく中国に戻っていて、今日の午後二時に空港に着いて、休むことなく仕事に来ました。彼はそういう人です。そういう人なので、疲れているとかそいうことではないのでしょう。彼の心の中を考えていたら涙が出てきました。本番中であり、涙を流すような場面ではないので、一生懸命に涙が流れないようにしました。
バトントワラーとして、フルートを回す前に芝居があるのは大変なことだと以前は思いました。でも、今はその芝居が助けになっていると思います。今日届いたメールを思い出しながら、幸せに踊れました。
二回目は、KAの元カンパニーマネイジャーのダイアンさんがいらしていました。彼女のこと、いろいろとして下さったことなど思い出しながら気持ち良く舞いました。途中で、何か引っかかることが床にあり、スピンが止まってしまいました。二本フルートを持った直後にも、フルートに引っ掛かるところがあり、出来ないことがありました。
ショーが終わりダイアンさんにお会いすると、
「顔で回すの、好きだわ。」
私は本当にびっくりしました。彼女はカンパニーマネイジャーでアーティスティックディレクターであったわけではないので、何度も何度もショーをご覧になっていたということはないと思います。それでも、私の小さな変更を見逃していないとは、本当に驚きました。
そのことをジェニファーに言うと、
「最後変えたでしょ。」
変えざるを得なかった経緯を話しました。でも、彼女は変更を喜んでくれました。ジェニファーにはいつも励まされます。
私のアキレス腱の手術をして下さった先生がいらしていました。
「君はショーのスターなんだね!」
私は否定してから、
「でも、ショーに戻れて幸せです。ありがとうございました。」
「すっかり良くなったようだね。何も悪いところは見られなかったよ。良かったね。」
一緒にいらしていた女性の方は興奮気味。とても喜んで下さいました。
√2について確認したいと思い、友人に尋ねました。
「ルートって分かる?ルート2とか3とかのルート。」
「ああ、スクエアルートのことね。」
「英語ではスクエアを付けるのね。ルート2って、1.4142135…。」
私は、数字を紙に書きながら訊きました。
「何でそんなこと訊くの?」
「折り紙でプテロダクティルスを作りたいと言う人がいて、作り方は見付けたのだけど、その折り紙が正方形ではなく1:√2なの。そもそもルートって、二乗して中の数字になる数よね?ああ、違うか。ルート4は2だった気がする…。あれ、合っているのかな?」
「なんで僕にそんなこと訊くの?」
「あら、だってあなた数字に強いじゃない。」
「数字に強いってそういうことじゃないし、そんな数覚えていても何の役にも立たないじゃない。」
「そうね、あ、でも今役に立っているわよ。」
「そんなの今の時代コンピュータですぐ調べられるから、覚えている必要無いよ。」
「そうね。でも私が学校に行っていた時は、覚えさせられたから。アメリカではないことなのね。」
それから友人は、電話を使ってインターネットで調べ始め、
「ほら、すぐ出てきたよ。」
そして、少し表情を変えて、
「さっき書いた紙ちょっと見せてくれる?」
さらに表情を変えて、
「最後の数字が足りないけれど、合っているよ…。」
「ああ、最後は、えーと、6でしょ。さっきは、途中であなたが分からないことが分かったから最後まで書かなかったのよ。」
友人は本当に驚いて、
「ビックリするとか、もうそういうことではなくて、気持ち悪いよ。ちょっと違うかもしれないけれど、映画の『レインマン』を思い出すよ。」
「そんなに凄いことではないのよ。みんな学校で覚えさせられたことなんだから。」
それでも友人は戦いているようで、口が開きっ放しでした。本当におかしくて笑いました。ルートのことは、最後の楽しい締めになりました。今日はバイグーのお父様の話をしながら私は涙を流しましたが、それから家族のことや生死のことや、良い会話ができました。