のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

一年以上経って

2006-05-31 | メディア
丁度一年前の週刊朝日に、KAを中心にラスベガスのシルクドソレイユのショーが特集されました。取材があったのは去年の2月。そのときのカメラマン兼ライターの方が、今度は私という人を中心に取材に来られたらとおっしゃって下さっていました。それはとてもうれしいお話です。でも実現するチャンスも少ないだろうと思っていました。ところがチャンスは訪れました。一年以上前にお会いして、それからずっと気にかけて下さっていたとは本当にありがたいことです。
今日は、練習、メイク、カツラの準備、友達とのおしゃべり、一回目のショー後のひと時、そして2回目のショーを撮影されたようです。中にいて待つことを許可されなかったようで、その都度出たり入ったり、なんだか申し訳なかったです。
撮影無しにご覧頂いていた一回目のショー、私はいろいろな方に見守られている気がしてとても気持ちよく舞台に立っていました。それが伝わったのでしょうか、以前観たときより良かったとおっしゃっていただきました。
毎日少しづつでも進歩しているのかもしれません。ほんの少しの進歩でも一年も経てば目に見えるぐらいの進歩になるのかもしれません。毎日精一杯に、できることを誠実に・・・

スローなのでぐるぐると

2006-05-30 | 日記
今日もパーティ。何を作っていこうか全くアイディアが浮かばずとりあえずスーパーマーケットに行ってみました。いつも行くチャイニーズのスーパーマーケットです。お店を入ってすぐに生春巻きの皮を見つけ「これだ。」と思いました。中身は何にしようとぐるぐる店内を回り、そのうちに、これにはたれが必要だと気付きました。何味のたれにしようと考えていると、今回はお好み焼きを作ろうと思っていたことを思い出しました。お好み焼きにはソースが欠かせません。このソースは作れないので売っているか探し回りました。ケチャップのとなりにソースはありません。醤油はもちろん、焼肉のたれ、照り焼きのたれ、そばのつゆ、そうめんのつゆまで売っているのにいわゆる日本人が言うソースが売っていないのです。ソースがないならお好み焼きは次回だな・・・。さて何にしよう。生春巻きよりもう少し日本食ぽいものは・・・。お店をぐるぐるしているうちにしいたけに目がいきました。しいたけの詰め物!どうしても日本食でなくてはいけないということはありませんが、何かそれらしいものが良かったので、しいたけを使うことにしました。それから家に蓮根があることに気付きもう一つは蓮根のはさみ揚げに決定。それから材料を探したのでまたスーパーをぐるぐると。
今日は頭の回転が遅くて、何をするにも時間がかかり、パーティーにも3時間以上送れて到着。英語の会話を聞く頭も話す頭もあまりなく右から左へ。自分の状態がわかっていたので先に「今日、私はスローだから。」といっておきました。休みの日だから許してください。

ポットラックパーティー

2006-05-29 | Weblog
メグさん&ジョージさん夫妻が月に一度、彼らの家でパーティーを開いてくれます。今月は去り行くクリスチャンのためにそのパーティーをしてくださいました。
メグさんはKAでプロップスで働いている方。つまり私が裏で働く時にお世話になる方です。ジョージさんは以前KAでリガーとして働いていました。ショーのあとにトレーニングルームに行くと、仕事後の彼はウエイトトレーニングをよくしていました。いろいろ話をしてくださったものです。今はKAをはなれて違うところで働いています。
メグさんとジョージさんの人柄からでしょう、パーティーは落ち着いた中に楽しみとユーモアがあり、おおらかな気持ちにさせてくれます。そしてこのパーティーは皆さんの得意料理やお菓子を頂くことができるので、食べることと作ることが大好きな私は試食に忙しくなります。
今回私はちらし寿司とゆかりご飯を作りました。ちらし寿司は薄焼きたまごで包み四角に、手まり寿司にして丸に、ゆかりご飯はおにぎりにして三角に、それらをあられが入っていた缶に彩りよく入れて緑を添えて大きなお弁当にしました。
今日は気温も22度ほどで、さわやかな一日。クリスチャンともまだ会えるとわかり、ゆっくり休みの日を過ごせました。

大物

2006-05-28 | Weblog
歌手も俳優もあまり知らない私でも彼女のことは知っています。今日は彼女のコンサートがMGMのアリーナでありました。
“マドンナ”夜8時からのコンサート。KAへの影響があるかと思いましたが、私たちのショーは2回とも満席でした。そして、“大物”といわれる方たちが来る時は、通常何かしら混乱がありますが今日は至って平穏。本当にいらしていたのかしら・・・KAを観にいらっしゃらなかったのでそれも確認できませんでした。ちなみに今までいらしてくださった日本人以外の俳優さんで私にとっての一番の“大物”は、トムクルーズさんです。私はあまりにも興奮してアルファベットしか打てない会社のパソコンからある人にそのことをメールすると、「Tomさんって誰だったけ?」という返事。ズッコケました。たしかに『トムクルーズ』だったらピンときても『Tom Cruise』ではぴんとこないのは後から考えるとわかります。

今日のこの“大物”には私が全くピンと来ませんでした。
ある方にメールを頂き、家の売却を考えているとのこと。
1.アパートの更新手続き期限が2日後で金額が大幅に上がること。
2.借金して家を買うと税金対策になるといわれたこと。
3.ラスベガスの物件はピークこそ過ぎたがまだお買い得ということ。
そこで、冗談半分に「よし、私が・・・」と思ったのも束の間、最後の一行で笑いが止まらなくなりました。『10,000スクウェアフィート、13部屋あります。』私のアパートの部屋面積の16個分!13部屋もある家ってこの世の中にあるのですね・・・拝見させていただきたいものです。
「13部屋ってどういうこと!!!ねえ、13部屋だよ!!!」と大きな独り言を何度も言いながら帰路自転車を漕いでいた私でした。

闘う

2006-05-27 | KA
「“交渉する”ということを知らずにほとんどの人が言われた金額でサインをしていると思う。そしてクリエイションが長引いてその金額さえも長いこともらえなかった。それでも2年後には交渉ができると思って頑張ってきたのに、一律に4%だけ上げるというのはどうしたものか。」
今日のミーティングは給料について。システムが変わるという説明に一人のアーティストがみなを代表するかのように次々と質問をしてくれた。

そんなことがあったからかいつもと違うリズムを感じた。それに加えてコカコーラーの新製品を試飲したからか、クリスチャンが客席にいたからか、私は妙に緊張していた。こういう日は「やっぱり・・・」と終わる時が多い。どうにか自分だけでも“普通”の状態に戻したい。しかしどうにもならなかった。確実に良くない緊張をしていた。時間は待ってくれない。あとは舞台に立ちながら何とかするしかない。
観客のみなさんにはどういう風に見えたのだろう。何かミスをしたわけではないので“普通”であったかもしれない。しかし私自身は確実に“普通”ではなかった。目に見えるミスをしたときより納得がいかない。あとは2回目のショーまでにどうにかするしかない。
気休めでも何でもできることはすべきでその一つはチョコレート。鎮静作用を期待して食す。
2回目、2本のバトンを同時に上げたときバトンが重なりすぎていた。一回目のショーだったら確実にバックキャッチをすることをあきらめた。でも、今回は「できる!」と瞬時に判断した。回復できたことの満足感。
今日はショーのあと何人かのアーティストが客席に戻り、感想を聞く日であった。それに参加したアーティストから、「ある観客に一番好きなシーンを聞いたら『あの優雅に棒をまわしていたところ』といっていたよ。」と伝えてもらえた。納得できた回だからこそ素直に喜べた感想。
また、ある観客の方は『今日は本当に幸せ。』といってくれたという。それを直接聞いた本人はもちろん私たちは鳥肌が立った。「それを聞いて本当に幸せ。」

幸せに一日が終わった。

クリスチャン

2006-05-26 | KA
アーチャーズデンと呼ばれるシーンの前、壁にへばりついて待機している私の前を「ノリコー!」と言いながら、出ている左脚をコチョコチョと触り、急いで自分の待機場所に移動するのが彼のキューでした。一度、いつものようにキューをしようとすると脚に触れられず、二人で「おや?」と思ったらスカートが曲がっていて「このキューがなかったら気付かないで曲がったまま出てしまったね。」と笑ったことがありました。最近は彼は早換えをしないで済むようになり、私が出入りするみなさんのためにドアの開け閉めをしている時に彼は通り過ぎるようになり、「ノリコー」彼、「行ってらっしゃい」私、という言葉のやり取りがキューになっていました。
今日、アーチャーズデンの待機で壁際に立っているとき、涙が出てきました。そう、今日はクリスチャンが最後の日だったのです。
クリスチャンはケベック出身で、クリエイションの一番初めからいるアーティスト。私はケベック人のみなさんの飲み仲間に入れてもらっているので親しいアーティストの一人です。彼は長野県は松本で小澤征爾さんやロベール・ルパージュさんと仕事をしたことがあるとか。とにかく経験が豊富で何でもできる人です。そんな彼だからでしょう、契約がみんなと違っていて契約は今日で切れ彼は更新を望みませんでした。
彼との思い出は数え切れないほどあります。その中でも一番お世話になったことは“自転車修理”です。彼は自転車やさんで働いていたといい、いつも私の“愛車”を気に掛けていてくれて、飲み会の帰り、「ノリコー、自転車の調子はどう?」と訊いてくれました。私が「直さないといけないのはわかっているのだけど・・・」といいながらブレーキの具合を示すと「ノリコ・・・明日自転車を中に入れておきなさい。僕が時間のある時に直しておくから。」そんなことが何度もありました。彼は「たまに違うことをやるのは楽しいよ。」といって鼻歌を歌いながらそれでも真剣な目つきで整備をしてくれました。言うまでもなくきっちり直ります。時にはワイヤーをすべて変えてくれたり、ショーが終わったあとに残って直してくれたりもしました。
松本でも自転車とは仲良しだったようでサーカスで自転車を操る友達と自転車を走らせた話を効果音や動作を入れながら良く話してくれました。ついでに日本の大きなおいしいりんごの話や今でも愛用している作務衣の話や・・・
彼が去っていくのは友人としてだけでなくショーにとっても大きな打撃です。でも、晴れやかな彼の顔には少しの未練も感じられず、やり遂げた自信と明日への希望がみなぎっていました。今日は彼に出会い彼と仕事ができたことに感謝して一緒に立てる最後の舞台に立ちました。明日彼は最初で最後(?)のKAの観客となるそうです。あすは彼の門出のために、そしてこの3年間の仕事が彼にとっていつまでも誇りに思えるように私自身大切に舞台に立ちたいと思います。

伝わる

2006-05-25 | 日記
友人をある人に紹介しなくてはならなくて、どのように彼女の繊細な温かな心を伝えられるか考えていました。一度彼には「心の温かな人です。」とメールは送っていましたが、それでは不十分だと感じ、何かいい方法はないかと考えていました。ふと、彼女はホームページを持っていることを思い出し、久しぶりにあけると、日本語はわからなくても何か感じることはありそうです。思い切って送ってみました。
今朝、早速彼から返事が来ていて、「彼女は素晴らしい。」と書いてあり、最後には「彼女のホームページ、とても気に入りました。フロントページですべてを語ってますね。」と。私は思わず鳥肌が立ちました。その写真は彼女の“表の顔”、彼との仕事では関係がないようにも思われる写真。でも、それこそ私が一番伝えたかったこと。
今日は気持ちよく一日のスタートを切れました。

みんなで笑って

2006-05-24 | KA
ショーの最後、これはご覧になったことがない方にはわかりにくいかもしれないのですが、“タタミ”と呼ばれる、前に傾斜している真ん中奥にある舞台にキャラクターがのって、一通りお辞儀を終えると、花火が上がります。花火が上がりながらその舞台が上に上がり“タタミ”が前に出て行きます。一回目のショー、花火の上がる舞台が上がりきらず停まってしまい“タタミ”とぶつかりそうになった時、急停止し、ガックンとつんのめりました。一人悲鳴をあげたアーティストがいたぐらいです。何秒後かに少し動き、また停止。その位置は観客席にだいぶ近づいていたのでもうここで最後のお辞儀をして終わりにしたらいいのではという空気が流れ、私たちはそこでお辞儀をしました。お辞儀をして手を振って・・・でも音楽も照明もそのままで終わる気配はありません。私たちは笑顔で手を振るしかなく、そして観客の方々も全員立ち上がりそれに応えて笑顔で拍手をし続けてくださいました。みんなで笑って、見つめ合って、手を振って、拍手で応えて・・・一回目のショーは観客のみなさんのノリが本当によかったので助かりました。その後舞台は前まで動き、一番前の舞台に乗り移ることができ、通常通りの終わり方ができました。長いエンディング、最後まで温かく見守ってくださった観客のみなさんに感謝です。

ついに発見

2006-05-23 | 日記
予約していた歯医者、35度以上の中どうやって行こうか、午前中だから少しは気温が低いかなと思っていたら、一日中肌寒いぐらいでした。
歯医者は例の食べてしまった乳歯の治療。まずは、「ルートキャナルを。」といわれて何をするのかと思っていたら神経を抜くという作業ということ。麻酔をしての治療でした。治療する前歯の辺りと舌半分に麻酔がまわります。治療を終えたあとがピークで、帰りがけ舌のコントロールが利かず、唾液を飲み込むのに舌が喉を覆って誰かに首を押さえられたように苦しく、心地悪かったです。
帰宅して麻酔が少しずつ抜けていくのを感じ、右顎が何も感じられない状態から痺れを感じ始めた時、外見は震えて見えるのかと鏡をのぞきにいきました。顔を接近。震えなし。よく考えれば痺れが見えるわけありません。バカでした。それでも顎を触りながら痺れる部分を眺めていると髪の中に光るものを見つけました。おや?光るものを慎重に探り取り出すと・・・白髪でした。これだけ長いのだからだいぶ前からあったのでしょう。でも気付きませんでした。
先日同い年の友人が「最近老眼で・・・」などというのを聞いたとき、そういう歳になってきたとは思ったものの、今まで身体に衰えを感じたことがなかったので実感はありませんでした。
一本ということはなくきっとどこかにまだ隠れているのでしょうね。とりあえず発見第一号はこのままにしておきましょう。


スマステのコメント

2006-05-22 | メディア
スマステーションの感想をコメントしてくださったみなさん、お約束のお返事をする時間がようやく取れました。お時間かかって申し訳ありませんでした。

「7人の中でどの女性に会いたいか」というアンケートで一位になったということを聞きました。みなさんが投票してくださったのでしょう。本当に嬉しいことです。ありがとうございます。

先日テレビ朝日の方がショーを撮りに来ていたそうです。私は直接お会いしていないので詳しいことはわかりませんが、どこかでチラッとまたTVに登場するかもしれません。ご覧になった方がいらしたら教えてください。