AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

久しぶりにチームK公演を見て来た

2006-09-17 06:59:10 | Weblog
 7 月末以来、実に 1 箇月半ぶりに K-2nd を見て来た。行ったのが 9/16(土)昼の部、ということから分かる通り、目当てはもちろん増田有華さんの「禁じられた 2 人」代演なのだが、それだけでなく、このところ K-2nd についてあまり芳しくない評判がちらほら聞かれるようになったので、実際に自分の目と耳で確かめてみたかった、というのもある。

 先に全体としての感想を書いておくが、全体としてかなり良かったと思う。ただその中で、唯一「ここはもうちょっと」と思ったのが、1 曲目「青春ガールズ」の冒頭だった。アカペラでの合唱から、上着を脱いでネクタイを緩めるところの切り替えが、何となく「手慣れた」感じ、悪く言えば「ソツなく流している感じ」に見えてしまったのだ。あそこは ( 私の解釈では )、制服で画一的に首に手を添えているポーズが、堅苦しい学校生活という軛 ( くびき、自由を束縛するものの喩え ) を意味していて、それが上着を脱ぎ捨ててネクタイを緩めることで「さあ、夏休みだ!(または、放課後だ!)」という「解放感」を象徴するフリ、であるはずだ。だから、多少ぎこちなくなろうとも、思い切り元気良くやってしまった方が、感じが出ると思う。

 そういうわけで、いきなり冒頭で「おや?」と思ったので、正直に言えばかなり懐疑的な気分で見始めたのだが、いやいや、とんでもない。1 箇月半前とは見違えるほど、各人の表現が向上していて、実に安心して見ていられる。さすがにこれだけ公演を重ねて来た時期なのだから、フリなどがこなれて来ているのは、当然と言えば当然かも知れない。だが、その「こなれ」は、ともすると「慣れ」となりかねないものでもある。しかし私が見た限りでは、全員が良い緊張感をきちんと保った上で、余裕ができた分は表現の細部の向上や、客席への目線配りなどに振り向けているように感じられた。そんなわけで、見ていて楽しい楽しい。いやもう、どうしてこれだけステージが充実しているのに、チケットの売れ行きがあんなに遅いかと思うほど。やっぱり何度も見過ぎた人たちが飽き始めているだけのような気が。

 私がとりわけ良いと感じた点は、まず、ほとんど生歌のようだったのに、ほぼすべての部分でしっかりと歌えていたこと。また、以前からチーム K でたびたび感じることがあった「自分のパートを破綻なくこなすことに重点を置くあまり、フリを小さくまとめたり、場合によっては端折ったりする」という気配が、まるで感じられなくなっていたことだ。それは単にフリがきちんとできるようになったから、というだけでなく、その前段の部分の意識が変わったのではないか、と思われた。自分のパートを通じて、メンバー各人がきちんと自己主張しようとしており、もし挑戦した結果として失敗することがあっても、それを恐れない、という姿勢になったように感じられたのだ。おそらく、チーム内の人間関係も良好でないと、こうはならないだろうという気がする。

 14 人全員がそれぞれ良かったのだが、特に印象に残ったのが、大堀恵さん、野呂佳代さん、小林香菜さんの 3 人だった。めーたんは、K-2nd の当初こそ良かったものの、7 月末の時点では、意欲はあるものの、その出口を見つけられずに、強い個性のメンバーたちの中で、相対的に埋没しかかっているような印象があったのだが、昨日見たところでは、自分のキャラクターに合った表現スタイルをつかんで、きっちりと打ち出せていたように見えた。圧巻は野呂さんで、この人が本気を出すとやっぱりすごいのだ、というのを実感した。フリは大きいが正確だし、表情も良い。何と言っても内面からにじませる自信というかオーラのようなものがあり、眼に力がこもっていた。そして小林さんは、一時のフリのぎこちなさがすっかり消え、それどころか余裕すら感じさせる。以前は「音楽に合わせて何となく動いている」だけの感じだったのが、きちんと「踊れて」いるのだ。これほどの成長ぶりを日々見ていたら、ファンはさぞかし楽しいだろうなあ。

 そして、この日の最大の目的は前述の通り、大島優子さん休演に伴う「禁じられた 2 人」での代役、増田有華さんを見ることだった。感想を正直に言えば「本人は上手いが、デュエットにはなっていない」というものだった。増田さんの歌は声量もあり、情感の込め方もかなり上手く、それ自体は非常に魅力的だった。私としても、わざわざ聞きに行った甲斐があった、と満足できた。ただ、増田さんの声が「強過ぎ」て、相方の河西智美さんと噛み合っていない印象を受けたのも事実。と言うより、歌声の「強さ」だけで言ったら、チーム K の中で噛み合う人はいないような気がする。AKB48 全体で見ても、高橋みなみさんくらいではないか ( と考えると、9/17 の「Bird」の大島麻衣さんパートに、増田さんが入ったらものすごく良さそうなのだけれど、またチーム K からの代演だと、とやかく言われるか )。今さらのように繰り返すが、あれだけ歌える人が、メジャーデビュー CD の選抜メンバーに入っていないのは本当に不思議な気がする。もっとも、20 人の中にいてさえ他の人を「食って」しまうから、ということなら、唯一納得できる理由かも知れない。

 というわけで、私としては非常に楽しめた。まあ、以前にも述べた通り、私としてはチーム A を見るので手一杯なので、チーム K はごくごくたまにしか見に来られないとは思うが。なお、一部の人からは猛烈に反感を買いそうだが、あくまでも「私の個人的な」感想としては、「この 14 人で良いじゃん」という気がした、ということを書き添えておく。実力派のあと 2 人がいる公演を見れば、それはそれでまた違った感想を持つかも知れないが。

 あと、一部ファンが厄介過ぎるという噂を聞いていたのだが、少なくとも 9/16(土)昼の部に関しては、私はあまり問題を感じなかった。せっかくのソロパートでコールを歌にかぶせる人が少なからずいるのは、個人的にはどうかと思うのだが、まあ応援スタイルの違いと言われれば仕方がないだろう。また「禁じられた 2 人」や、その他の曲の時にも、ぼそぼそとしゃべっているような声がいくらか聞こえたが、これもまあ、非常識なやつはたまにいる、というくらいのことだろう。全体としての印象では、むしろ 7 月末よりも客席の状態は良いように思えた。

 …ただ、終演後に、チーム K 公演にかなりの頻度で通っている知人に聞いたところ、そのような状態になったのは前日あたりからということで、その直前までは、一部の厄介な客が非常に迷惑で、ともすると危険なことさえあり、それを嫌って客足が遠のいたのではないかと思えるほどだった、ということだった。まあ、私が直接見たわけではないので、何とも言えないのだが、とりあえず改善したのであれば良かった。もっとも、そういう厄介な人たちが、いつかまた、次第に傍若無人ぶりを発揮し始めないとも限らないわけだが。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
残念。 (智みすと。)
2006-09-18 10:42:25
結局9/17の「Bird」は、大島さん欠場のまま2人で、という寂しい&残念な展開でした。誰も代役を立てないというのが、観ていて一番つまらないです。



私も、「♪海ほたるを……」の部分、有華ちゃんのボーカルで聞いてみたかったです。
返信する
コメントありがとうございます (カギ)
2006-09-20 10:07:12
> 智みすと。さん

 とうとう改名されたんですね(笑)。というのはさておき。

 私も 9/17(日) は昼の部をカフェで、夜の部を劇場内で見ていました。昼のカフェでは、「Bird」が始まって 2 人だった時に、ファンの間からは「えぇ~」という声が漏れていました。事前に分かっていた欠場とは言え、1 日だけということも分かっていたので、あえて代役の必要なしという判断だったのでしょう。仕方ないのかなと思いますが。

 ところで私は気付かなかったのですが、増田さんはこのエントリで書いた 9/16 の「禁じられた 2 人」での代役の時点で、肩にテーピングをしていたという話ですね。その後のステージでは「Blue rose」だけの出演になっているようで…。ちょっと心配です。

 もしかすると、9/17(日) の「Bird」に増田さんの代役を準備していたけれど、9/16 に怪我をしたので、急遽取り止め…ということだったかも知れませんよね。妄想し過ぎかも知れませんが(^_^;)。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。