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グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

ペットだといえなくもない小さなアシタカ。

2014-08-19 01:44:58 | Weblog
ペットだといえなくもない小さなアシタカ。H

次回の資料として、昨年の11月の回を再掲載です。

 ↓

座敷の神棚のお花のしたを定位置とし居住いを正して静かに“いる
小さなアシタカ。

おそらくは、数日に一回の割合で定期的に取り替えるサカキについて
いる虫をたべてくれているのだろう。またときどきは部屋に出没する
ゴキブり、窓から侵入するドクガなどの害虫を食してくれているのだ
と思う〔ひょっとしてナンキンムシなどもだったり〕。


のの 神棚.jpg


こういった部屋のいわゆる“警備”業務だけでも感謝に値するのだが、
それにもまして、いつも控えに構えているその姿には好感をおぼえず
にはおられない。

そんな小さなアシタカの様子がちがったのは、今日。神さまのお花の
お水をとりかえていたとき。


どうにも姿勢が落ち着かない。 子どものアシタカ.jpg


おもいあたるといえば、本日の急な寒さ。ここ2・3日の季節はずれ
の夏日のあとの急激な寒さで、なんだか弱っているようなのだ。

そこで庭に出る扉を開けた。そう、いまやペットといえなくもない小
さなアシタカのエサを探しにいくつもりで。

するとそのとき。
一匹のアオバハゴロモが、いずこから飛びきて
着ているトレーナーに止まった。

不思議なこともあるものだと、そのまま神棚の前まで引き返し正座し
ハゴロモを触るつもりで、トレーナーの左腕についたハゴロモに指を
伸ばしたその瞬間・・・


 瞬殺.jpg

飛び立ったハゴロモは畳のうえに舞い降り、すぐさま小さなアシタカ
のエサとなった。それはまるで、祀られているお方が〔毎日お花を警
備してくれるアシタカのために〕餌をお与えになったかのような、そ
んなできごとにみえた。

それにしもアシタカグモ。
ツルツルすべすべした身体をしているハゴロモを、なんなく捕らえた。

それは、おなじくハゴロモを食する爬虫類のカナヘビなどよりもよほ
ど上手で〔瞬殺でした〕、その器用な食事ぶりには改めて驚かされま
した。

ということで今回は、この秋にペットだといえなくもないほどに親し
くなった小さなアシタカクモのご紹介でした。


◎ せっかく仲良しになったのだから、なんとかこの冬を乗り切って
  ほしい。しかしそうなったら、この個体も来年には 大人の手の平
  サイズに?
 なるのかしらん。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染











作物の健全な生育に必要となる要素/ミネラル。

2014-08-18 18:30:00 | Weblog
作物の健全な生育に必要となる要素/ミネラル。

前回の ミネラルは大切 からの続編になります。

 ↓

ひとむかし前、「作物に必要な多量要素は チッソ・リンサン・カリ の三要素だ」
と、いわれてきました。しかし現在ではこの三要素に加えて「カルシウム・イオウ・
マグネシウムも多量要素である
」といわれるようになっています。

 作物に必要な多量要素は、チッソ・リンサン・カリ・カルシウム・イオウ・
 マグネシウム の 六要素


であるというわけですね。

この六要素は、その土地の土がもつ天然供給量と[天然供給量が不足したら]肥料
という形で、作物が植えられる圃場に必要な分だけ供給されることになります。

そしてもうひとつ、この6つの多量要素のほかに、六要素ほどには多量に必要とは
されないのだが作物が順調にそだつのには欠かせない要素
 があります。主として
土の天然供給に頼っている、この微量に必要な要素が

 鉄・マンガン・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・コバルト・ホウ素

などになります[微量要素とよばれていますよ]。

ということで、これまでの説明を 水や空気から供給される 水素・炭素・酸素
も加えて図示すると、


のののののののののののの 作物に欠かせない要素.jpg


こんなかんじになります。

実際の栽培においては作物の生育状態が悪くなった場合は、その作物の症状から
判断して欠乏状態が疑われる要素を、液肥の形などで補っていく方法などがとら
れていますよ。

たとえば春先におこりやすいカルシウム欠乏についての回は、こちら 。


◎ 文章にするとむづかしくなりますが、各作物の欠乏の状態のでる箇所や
  欠乏症状のでやすい時期などは、ある程度パターン化していますので、
  慣れるとけっこう診断しやすいものなのです。
  「状態をみていれるものをかえていくのが農業」の回は こちら

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜





きのういらしたのは、あなたですか。

2014-08-17 18:27:37 | Weblog
きのういらしたのは、あなたですか。


甌穴群をみたあと、水の流れのままに下流へ。整備された道をくだって、
吊り橋をわたると、

 吊橋.jpg


川上方向に見えるのが勇壮な関之尾の滝だ。その滝の水の落ちる滝壺
を眺めながら・・・・スーパームーンのこの時期に見る夜の滝も素敵だ
ろうなとおもいながら帰途についた。

不思議な夢を見たのは、その夜のこと。

 満月の月明かり。なぜか滝をかなり上流のほうに見える川岸で川遊び
 をしていた自分は、上流から流れてきた木片を、なにげなく川面から
 すくい上げ、その木片を見た。月光下でみる、長さ5センチほどの木
 片は、どうみても人の手によるものの一部。古いものだ。
 なんだろうと思いつつも、そのまま、その木片を水面にもどした。

という夢である。

その夢を見た直後に目を醒ました自分は、台所にいき水を飲んだ。26
時すぎているのに、やけに外が明るいなと思って、サッシ窓を開けると、
空には満月から少し欠け始めた月があった。

再び眠りについた自分が、つぎに目を醒ましたのは明るくなった06時。
サッシ窓ごしに、「きのういらしたのは、あなたですか」という、おそらくは
女性の声を聞いたような気がしたから。寝ぼけた頭のなかで「川面にい
た夢はみましたけれど」と言い訳しつつ窓を開けてみると、もちろんそこ
には誰もいなかった。

明らかに夢とはいえ、はっきりとした
男性の声だったとしたらどうだったろう・・と、ふと思った。


◎ この記事が、印象にのこっていたのでしょうね、きっと。



51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 













甌穴〔おうけつ〕見物記。

2014-08-16 19:16:24 | Weblog
甌穴〔おうけつ〕見物記。

おもに河川にある、川底に円形の穴/孔のいた地形、これを甌穴〔おうけつ〕
といいます。いろいろな甌穴は こちら

こんな甌穴のなかでも世界規模の甌穴といわれるのが、宮崎県都城市にある
関之尾の滝の上流にある甌穴群(おうけつぐん)で、


  八艘.jpg


幅が40メートル・長さにして600メートル以上もあるというという景観
が広がります。

このダイナミックな関之尾の甌穴群ができあがる工程ですが・・・


 まずは 溶岩流が川のように流れ

 ↓

 冷えて固まった溶岩により平らな地形が形成される

 ↓

 その平らな溶岩の上を水が流れるようになり

 ↓

 やがて川となり

 ↓

 その川の川底で、上流から流れてきた石などが

 ↓

 川底となった溶岩のくぼみに留まると
 
 ↓

 その石を巻き込むように水が流れはじめ

 ↓

 その石のまわりの溶岩が水に削られて、次第に穴となっていく

 ↓

 そんな穴が同時進行で、たくさん・たくさんつくられていった


という過程を経て出来上がったと いわれています。

写真で現在の甌穴群の様子を見ると 川に岩をならべたようにみえるのです
が、きっと甌穴が出来始めたころは 平面にたくさんの穴があいている地形
のように見えることもあるだろうし、もっとあとには トム&ジェリーにで
てくるチーズみたいな形もあったろうななどと勝手に想像したりしています。


ののの 甌穴.jpg


こちらはこの甌穴群が、昭和3年/1928年に国の天然記念物に指定されて
いるという案内板です。

つづく。


◎ 平面にたくさんの穴があいている地形といえば、「ランカシャーにたくさん
  の穴がある」という新聞記事をみたことに触発されてポールが書いたといわ
  れるビートルズの FIXING a HOLEがおもいだされますねっ♪
  甌穴群見物時には、ぜひご視聴を。。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 



ミネラルは大切。

2014-08-14 09:32:24 | Weblog
ミネラルは大切。

こういった表現を 読まれたことはないですか。

野菜が健康に育つには、土も健康で
 なくてはならない。植物が健康に 育つためにはミネラルも必要だ


確かにそうだと思います。ミネラルは大切なのです。

それでは ミネラルとはなにものなのでしょう・・・・
じつは ミネラルとは 無機物である鉱物を指す言葉 なのです。

したがって ミネラルを補給したければカリ鉱石リン鉱石、あるいは
マグネシウムカルシウムなどを圃場に入れればよい。

そのいろいろの種類のなかから、自分の圃場につくろうとしている作
物の必要とする種類と必要とする量を[過度にいれすぎないように]
あたえていけばよいわけです。

実際に施用する場合は、カリ鉱石・りン鉱石・マグネシウムやカルシ
ウム、そのほかいろいろな種類のミネラルが配合され、しかも成分調
整されているものを、作物の生育状態を見たり・土壌分析をしたりし
たうえで、圃場に適量いれていくことになります。たとえば

  苦土欠が出る場合などは マグネシウムを増やす
  ホウ素欠乏が出る場合は ホウ素をふやす
  石灰欠乏が出やすい場合は カルシウムを増やす

といった対策をとっていくことになります。つづく。


◎ 「状態をみていれるものをかえていくのが農業」の回は こちら

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜