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グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

育苗期に高温に遭うと花芽がつかないことがある。

2014-08-25 17:40:32 | Weblog
育苗期に高温に遭うと花芽がつかないことがある。K

ご質問をいただいたので、昨年分の記事の再録です。

 ↓

本圃に定植されたトマトミニトマト花芽がこない一段花がとぶ
ケースが、増えています。この現象の原因は 

 育苗の期間に高温に遭う

ことによっておこるものでいわゆる高温障害といわれるものです。こ
の現象の起こるメカニズムですが、それは

 育苗される場所の気温が上がる
 ↓
 気温が上がり続けて30度を超える
 ↓
 30度を超えた状態になると花粉の機能が低下
 ↓
 さらに温度があがる
 ↓
 35度以上になると、植物体内の糖分が不足してくる
 ↓
 花粉だけではなく、お花自体の機能が不全になる
 ↓
 受粉ができない

といった経過をたどるからだといわれています。

したがってトマトミニトマトの花がつかないという高温障害を防ぐ
には、

  育苗場所の気温を30度以下に保つ
  夜の気温を25度以下にする

ことが大切となります。さらにもうひとつ。植物体内の糖分を上げる
ことも効果的な対策
です。具体的には育苗期に

  糖分のはいった液肥の葉面散布をおこなう
  液肥の濃度は薄め〔500倍程度〕を心がける
  薄めであっても、回数を増やす〔5日おき〕ことで対処〔耐暑〕

といった方法をとることで、症状を軽減することが可能になります。

いじょう、今回は本圃に定植されたトマトやミニトマトの花芽がこな
い場合の対処法をおつたえしました。記事を読まれて心当りのあった
方は、次回にこの耐暑法を試されてみはいかがでしょう。

なんといっても高温の季節は、トマトミニトマトの高価格時に重な
ることが多いもの。せっかくの一段果ですから、しっかりものにいた
しましょう。


◎  果実価格が高かった時代は、涼しくなってからトマトを育苗して
  も充分に採算が取れた
のになぁ・・・っておもわずにはいられな
  い話でもありました。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染