グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

今夜の「奇跡体験アンビリバボー」で。。

2012-02-23 18:43:31 | Weblog
今夜の「奇跡体験アンビリバボー」で。。

1月の末に話題となった『NYの高校で広まるトゥレット障害のような
奇病』をとりあげるらしいですね。その後、この件に対するニュースが
まったく伝わらなかったこともあって、番組には興味津々です。
動画をアップされたローリさんが回復に向かわれていることを祈りつつ、
番組を注視するつもりでおります。
ちなみに、ニュースを取り上げた 当ブログの回は こちら です。


 ↓

『NYの高校で広まるトゥレット障害のような奇病』

本日のアメーバのニュース〔 こちら 〕でみたのですが・・・

 本人の意志とは関係なく体が動いたり声が出る病気

という『NYの高校で広まるトゥレット障害のような奇病』のはなし。
ニュース中にある、 ローリ・ブラウネル(Lori Brownell)さんの

「これと同じ症状に悩まされてる人いますか? いたら連絡ください。
 どう対処してるのか知りたいの、本当に...」


という呼びかけ、そして〔削除されてしまったようですが〕最初に貼
りつけてあった動画には、 彼女の置かれた切実な情況が見て取れ、
大きな同情をもたずにはおられませんでした〔ユーチュープにアップ
されている動画は こちら 
〕。

ニュースの最後にある、この病気に対する対策が早急に功を奏するこ
とを願って
やみません。

そして・・・

このニュースにある病気の発生状況や病気の症状の動画を見聞きした
ときに、まずいちばんに 私しが連想したのは、当ブログでもご紹介
した1月03日に掲載したアフリカの奇病である『うなづき病』です。

『うなづき病』に関する回 は こちら

勝手な推測なのですが、高校周辺の水や土を調べることが、病気の解
決の糸口になるのではないか
と。そう思います。


▼「科学班を現地に派遣し、リーロイ高校周辺の土壌サンプルを取っ
  てこさせ中
」・・・と ありますので、意外に解決は早いかも。
  微生物検査も実施されることでしょうから。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





水の汚れは、生き物が教えてくれる。

2012-02-21 15:06:30 | Weblog
水の汚れは、生き物が教えてくれる。

前回の日本の水環境のはなしのうち、地方河川の有機物汚染に関連する
はなしとなります。ご参考までによろしかったら。

 ↓

『水の汚れは、生き物が教えてくれる。』

水の汚れには、無機汚濁(化学物質による汚濁)と有機汚濁(家庭や工
場、農地などからの排水に含まれる有機物による汚濁)があります。
このうち有機物汚濁の原因となるものを具体的に説明しますと、食物の
残飯や排泄物などを含んだ生活排水
や、動植物の遺骸などがこれにあた
ります。

生活排水はまだしも、動植物の遺骸などがそんなにあるものなのだろう
か・・・と思われる方もおおいとおもわれますのでたとえば農業生産の
分野を例にとって説明しますと、たとえば骨粉や皮革粉、血粉や鳥の羽、
魚粕などが、動物質の遺骸
にあたります〔排泄物由来のたい肥もありま
す〕。またナタネ粕や綿実粕、米ヌカなどが植物質の遺骸にあたります。

これらの有機物汚濁は、原因物質自身そのものは、もちろん有害ではあ
りません。
問題となりやすいのは、  です。
問題となりやすいのは、  である場合です。
多量になった生の有機物が水域に流入した場合に、水環境へ影響をもたら
すことが問題となるのです。

このような有機物の水環境への悪影響については、次のようなものが
考えられます。

 ○ 腐敗することで悪臭を放つ
 ○ ヘドロとして蓄積される
 ○ 微生物に分解される時に水中の酸素がなくなっしまう


ことなどが挙げられます。

そこで 水が きれいなのか・汚れてきているのかを判定する方法で
すが・・・じつは そこの水に棲む生き物たちの種類と数によって、
判定が可能なんです。

ちなみに環境省の資料による底生動物の指標生物を取り上げると次
のような生物の変化がおこっていきますよ。

カワゲラ→ウルマシマトビゲラ→エルモンヒラタカゲロウ→コガタシマ
トビケラ→力ワニナ→スジエビ→ヒメタニシ→シマイシビル→ミズムシ
→モノアラガイ→オオユスリカイトミミズサカマキガイチョウバエ

と、このように変化します。この判定方法ですが、たとえばですね、

 カワゲラが多いほど有機汚濁が少なく、イトミミズやチョウバエ
 が多いほど有機汚濁が多いものと判断される


というわけです。ちなみに水環境の悪化の判断には、生物相が単純化
していく
ことも問題とされますよ。たとえばいきものが多いとはいっても

 イトミミズやチョウバエばかりの水環境では問題がある

ということになります。

いじょう水環境の悪化は有機物の大量投棄によってもおこるということ。
そしてその水の環境悪化の程度は、〔機器にたよらずともそこに住ん
でいる生物の数と種類によって判断が可能だ
 というおはなしでした。

日本の生きものたちのためにも、水環境のためにも、そして われわれ
自身のためにも、身の回りの“水”変化には注意していきたいものです。


▼ ・・・もうすぐ。わらわらと大量に、たくさんの種類の
  水辺の生物たちが でてくる水辺になってほしいなとおもうんですよ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




ノロウイルス流行の原因は。

2012-02-20 22:30:57 | Weblog
ノロウイルス流行の原因は。

現在、上水道用水の浄化方法として多く用いられている急速濾過と塩
素消毒を組み合わせた方法では、大腸菌やウエルシュ菌などの病原性
細菌の除去は出来ますが、ノロウイルスや クリプトスポリジウム原虫
などの塩素耐性の強いウイルスは、なかなか除去することができない
・・・これが、近年 ノロウイルスが大流行する原因です。

『本当は危ない有機野菜』でもとりあげていた、そのようなノロウイ
ルス増殖のメカニズム
を示すとつぎのようになります。

 ヒトでのノロウイルスの流行がおこります〔感染者の体内で増殖〕
 ↓
 ノロウイルス感染者のふん便、吐物には多量のノロウイルスが存在
 ↓
 排泄されたノロウイルスは下水処理場で処理されますが、ノロウイ
 ルスの一部は河川に流れ込み海へと流れ込みます
 ↓
 カキなど二枚貝が、餌の植物性プランクトンを採食時にノロウイル
 スを取り込みます
 ↓
 内臓(中腸腺)にノロウイルスが蓄積された生や加熱が不十分な
 カキなどの二枚貝を食べることにより、ノロウイルスに感染します
 ↓
 ヒトでのノロウイルスの流行がおこります〔繰り返す〕


・・・前回のハイチのはなしは、自分には関係の無い遠い国の出来事
なのでしょうか。いいえ、昨今の日本の食中毒事情から考えると、そ
うとばかりは思えません。その指標となりうるのがノロウイルスです。

このウイルスによる近年の食中毒の増加は、『上水から下水に、そし
てまた上水に至るという日本の水の循環に限界がきていることを証
明している』のかも
しれませんよ。


▼ 日本では、都市部の水ばかりがよごれているわけではありません。
  日本の地方河川の有機物系の汚染例は、 こちら 。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





感染症を防ぐには水を汚さないことが大切。

2012-02-20 19:15:19 | Weblog
感染症を防ぐには水を汚さないことが大切。

昨年当初に掲載したものを次回の参考記事として再掲載してみました。
文中の日時は当時のままの点は、ご了解を。

 ↓

『感染症を防ぐには、水を汚さないことが大切。。』

今年1月に約25万人が死亡する大地震に見舞われたカリブ海の
島国ハイチの北部でコレラが流行していることを、10月22日
の時事通信が伝えました。記事はつぎのとおり。

コレラは首都ポルトープランスの北方100キロにあるサンマル
クで発生し、犠牲者は中部から北部へ流れるアルティボニト川の流
域に集中。ただ、地震の被災者が多く暮らす首都やその周辺では、
まだ大きな被害は出ていないという。
 地震後の復興が遅れているハイチでは、被災者が劣悪な衛生環境
下での生活を余儀なくされ、感染症のまん延が懸念されていた。現
地の医師はAFP通信に対し、「下痢が集団発生し、あらゆる年代の
患者が死亡している。感染地域の水質が原因だ」と語った。


その後もコレラの感染は拡大し、国連は25日に感染が全土に広が
るおそれもあるという見方を示し、予防対策に力を注いでいます。


コレラは、コレラ菌の保菌者の便、尿や嘔吐で感染されている水や
食物の飲食によって感染
します。
そして台所用品や人間の手・ハエなどを介して菌が付着した食物を、
生や半煮え状態で飲食することが、コレラの流行を助長します。

予防法は、

 1.清潔な水を使用すること、
 2.排便などを適切に扱うこと、
 3.ゴミの取り扱いに注意すること。
 4.衛生的に食物を扱うこと。

と、いったところです。

そういったわけで、清潔な水を得るためには、水を汚さないように努力
すること
がなに
より大切になります。こんな動画 も。


▼ ユニセフの『ダーティーウォーター・キャンペーン』もありましたね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




消費者の信頼を得るために必要なこと。

2012-02-15 03:04:31 | Weblog
消費者の信頼を得るために必要なこと。

前回 、「野坂さんの懸念」の回において、米国牛の輸入についての規制
緩和に不安を覚えたのは、日本と米国のあいだの検査や管理体制には、
つぎのような違いがある
からです。

つまり 米国では

  いまだに牛由来の肉骨粉をブタやニワトリに与えている
  牛に牛由来の肉骨粉を与えていないのかの調査があやふや
  自力歩行が難しい牛などでしかBSE検査をおこなっていない
  BSE検査をおこなっているのは全体の0.1パーセント程度

というのが実態であるらしい。そのような規制が緩やかな米国に対して
わが日本では

  牛1頭ごとに耳票をつけて生産履歴を管理
  自治体をふくめて全頭検査を行う
  牛由来の肉骨粉をブタやニワトリに給与することを認めていない

という、まさに完璧といってもよい対策がとられています。

このように、飼育と流通に関する徹底した管理体制がとられていること、
それこそが日本の消費者の信頼を得ている理由であると、あらためて確認
した次第です。

さて、そこでです。

ここでひとつ考えたいのが、次作の植え付けなどに代表される農産物の
放射性物質汚染に関連の“騒動”
こちら〕です。

現場には現場なりの諸事情があってのこととは思います。思いますけれど、
買い手である消費者のみなさんの信頼を得られないようでは、困るのです。

BSE検査に関する日米間の格差でもわかるように〕農産物の放射性物質
汚染に対する多くの消費者の懸念を打ち消し、そして信頼を得るためには、
日本のBSEの対策に比肩するような〕徹底した生産管理と調査をおこなう
必要があるとおもうのですがいかがなものでしょうか。

なんといっても農業は、買ってもらってなんぼの世界なのですから。


▼ 福島県知事の発表された、こういったニュース もありました。
  消費者をして、ここまでするのかといわれるくらいの対策を講じる
  こと
こそが、信頼回復への近道かと。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染