グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

『食』に関する野坂昭如さんの懸念。

2012-02-14 21:28:05 | Weblog
『食』に関する野坂昭如さんの懸念。すみ

2011年の11月の記事ですが、次回分の参考記事として再録です。

 ↓

『食』に関する野坂昭如さんの懸念。

いまや世界的には、『火垂るの墓』の作者といったほうがいいかもしれ
ない野坂昭如さん。その野坂昭如さんが、連載しておられるのが、毎日
新聞の「七転び八起き」
です。

 七転び八起き.jpg

その「七転び八起き」の連載96回目、2011年の1月分となるのが
この写真の回、作物と技術に関連した

開国より食の見直しを」でした。 開国より.jpg

記事にいう・・・

 自分の国の食べものは自分達で守る。自分達で賄えてこそ独立国
 ヤレ、農業改革、貿易の自由化、開国だと賑々しく〔にぎにぎしく〕
 口にする前に、この基本的な取り決めを守るのがお上の務め。


ということでした。

なし崩し的に、そして自発的に、米国産牛肉の 現行「20ケ月以下」を
「30ケ月以下」にまで範囲を広げることを、自ら言及するという検討を始め
ているとされる野田政権のいまを予測したかのような野坂さん。そして連
載96回目の「七転び八起き」。

わたくしは、この記事を読み返しながら、〔今回の牛肉輸入緩和の予定か
ら〕はじまっていきそうな、これからの限度のなさそうな「対米譲歩」
おもんばからずにはいられないのでした。

▼ 自給はともかく 貿易の自由化は、「防疫が自由化」されること には 
 まちがいなくつながることでしょう。こちら

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





安全・安心な農産物を供給することは、農業者としての義務。

2012-02-14 11:12:23 | Weblog
安全・安心な農産物を供給することは、農業者としての義務。

2月10日に配信された毎日新聞の記事では、『放射性セシウムの1キロ
当たり100ベクレルという新基準値を踏まえ、「制限を広げたいとする
農水省」と、「コメを作りたいとする産地」がにらみ合っている。
』とい
う ニュース 。
そして、『福島県の11年産米緊急調査で放射性セシウムが4月適用予定
の新基準値を超えた地区があった12市町村のうち、11市町村が「10
0ベクレル超500ベクレル以下」の地区での今春の作付け制限に否定的

であるという ニュース が配信されていますよね。

・・・人にはいろいろと立場や事情があられることは、もちろんじゅうじ
ゅうわかります。ただ、忘れてならない大事なこと、それは

 安心・安全な農産物を供給することは生産者としての義務

であるということです。農業者であれば、だれだっておなじでしょうが・・・

 自分の子や孫にがんがん食べてもらえるような農産物をつくりたい

そう願わずにはおられないはずですもの。 

ということで。以下は このブログでとりあげてきたことです。農業者ひ
とりひとりが“安全・安心”を考えるうえで、多少なりともご参考になれ
ば、幸いです。


 ■ VOL.1 放射性物質を自分で測る施設
 ■ VOL.2 モミガラでセシウム吸着して用水除染
 ■ VOL.3 食品の基準が厳しくなるというけれど
 ■ VOL.4 農業は買ってもらってなんぼ
 ■ VOL.5 43の国で日本食品の規制がおこなわれているいま
 ■ VOL.6 食べ方に関してのチェルノブイリからのアドバイス本
 ■ VOL.7 役に立つのは経験
 ■ VOL.8 除染作業で取り除く土って本当に多量になります
 ■ VOL.9 安全性の決め手は検査数を増やすこと
 ■ VOL10 作物の放射性物質汚染は見た目の判断ができない


▼『日本は今回の事故によって全く「新しい時代」、知り合いの原子力
  学者の方の言葉を借りれば、「放射能と共存する時代」、「放射能汚
  染といかに向き合い、いかに耐えるかの時代」に入ってしまったので
  あり、かつての「あの日々」はもう戻ることがないのだということを
  日本人は残念ながら理解しなくてはなりません。』 ・・・いじょう、
  ロシアの声からの引用です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染