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農業の現場の おはなしなどなど。

被災地で、気をつけるべき破傷風。</

2016-09-09 10:15:39 | Weblog
被災地で、気をつけるべき破傷風。

大雨・洪水被害の後始末時に気をつけねばならないこと。 それは
キズをおわないこと。そして運悪く傷した場合には、十分に気をつ
けねばならないこと。それが傷の充分な消毒です。

ということで大雨・洪水被害の起こった後、必ずといってよいほど
発生する “破傷風”についてのはなしとなります。10年ほど前の
記事の再録となりますが、ご参考に。

 ↓

『被災地で気をつけるべきは、破傷風』

病の名前は広くしられているにもかかわらず、特にその初期の症状
が知られていないもの。それが破傷風です。この感染症は、現実に
は次のように進行しますよ。

 潜伏期の後、口を開けにくくなり、歯が噛み合わされた状態に
 なるため、食物の摂取が 困難となる。首筋が張り、寝汗、歯ぎ
 しりなどの症状もでる。
 ↓
 次第に開口障害が強くなる。さらに顔面筋の緊張、硬直によっ
 て前額に「しわ」を生じ、 口唇は横に拡がって少し開き、その
 間に歯牙を露出し、あたかも苦笑するような痙笑(ひきつり笑
 い)といわれる表情を呈する。
 このような顔貌を破傷風顔貌と称する〔バットマンの敵役であ
 るジョーカーふう。。
〕。
 ↓
 生命に最も危険な時期であり、頚部筋肉の緊張によって頚部硬
 直をきたし、次第に背筋にも緊張、強直をきたして発作的に強
 直性痙攣がみられ、腱反射の亢進、バビンスキーなどの病的反
 射、クローヌスなどがこの時期に出現する。


といった症状の進み方です。

破傷風菌を病原体とする、この感染症は、感染症法施行規則で5類
感染症全数把握疾患に定められており、患者を破傷風と診断した医師
は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることが義務
とされています。

ということで被災地の皆さま、水害のあとでのガレキの撤去作業時
などには、ちょっとした怪我であろうと侮らずにしっかりと消毒
されてくださいね[断水している地域での作業時にはとくに]。


◎ 発症初期。症状が脳卒中などと似ている点には、とくに注意が
  必要です。まちがわれることのないようにいたしましょう。 

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜